別れさせ屋
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#401 [歩美]
12≫本当の別れ。
龍太郎と会えたことで、
私はパワーアップし、バイトもうんと頑張って、
なんだかすごく充実していた。
龍太郎は、
まだ丸一日連絡がない日もあったけど、
前よりは声を聞ける時間も増えた。
でもなかなか大変みたいで、
寝不足や疲れから、
体調が良くないみたいだった。
遠距離はこれが辛い。
体調が悪い彼に何もしてあげられない。
:10/09/03 01:58
:F02A
:7zGUSsBc
#402 [葵]
ぉもろい
:10/09/03 02:00
:SH06A3
:☆☆☆
#403 [歩美]
龍太郎「歩美の裸見たら元気になるけど(笑)」
やだぁ。
だめぇ。
恥ずかしいぃ。(笑)
まぁ、
とりあえず大丈夫そう。
幸せばかりの私に飛び込んだ、予想もしなかった訃報・・・。
夜働いてた頃、
先輩と別れさせた
〈良平〉
が、交通事故で亡くなった。
:10/09/03 02:02
:F02A
:7zGUSsBc
#404 [歩美]
良平と最後に会ったのは、
2年前。
1人暮らしの最後の日に、
思い出作りでヤった日。
恋愛感情はなかったけど、
店の先輩と付き合ってるのを知って、おもしろ半分で近寄り、浮気して、別れさせた。
良平は私と付き合いたいと言ってた。
でも私はノーと言い続けた。
それなのに自分のモノにしておきたくて、
「彼女つくったら許さない」
とか自己中なこと言ってた。
良平を、新一の代わりとして接してたこともあった。
:10/09/03 02:08
:F02A
:7zGUSsBc
#405 [歩美]
↑↑すみません
○最後に会ったのは3年前。
です。
:10/09/03 02:13
:F02A
:7zGUSsBc
#406 [歩美]
良平の元カノでもある、
店の先輩〈ナオさん〉から連絡がきた。
私が浮気相手だったということは未だに知らないまま、
共通のお客様で、何度か私も一緒に同伴したり、仲良くしていたということから連絡をくれた。
私はバイトを休ませてもらい、葬儀に参列した。
葬儀場で知ったのは、
良平がナオさんと結婚していたこと。
ナオさんは元カノじゃなくて、奥さんになっていた。
できちゃった婚で、
ナオさんのお腹には、8ヶ月の赤ちゃんがいた。
:10/09/03 02:19
:F02A
:7zGUSsBc
#407 [歩美]
ナオさんは涙で顔全体を腫らしながら、私のところへ挨拶に来てくれた。
大きなお腹を抱えながら、
今にも倒れてしまいそうな足取りで・・・。
ナオさん「歩美、来てくれてありがとう。
元気にしてたの?」
声も震えて、かすれているのに、こんな時まで私の近況を伺う姿は、まさにホステスの鏡だった。
ナオさんはそれからも参列者に挨拶をしてまわっていた。
見ているだけで涙が止まらなかった・・・。
:10/09/03 02:24
:F02A
:7zGUSsBc
#408 [歩美]
店の女の子は3つ上の先輩がもう1人来ているだけだった。
その先輩は、
ナオさんの親友。
〈イオリさん〉
イオリさんも涙を流しながら、ずっとハンカチを握りしめていた。
葬儀が始まり、
私はナオさんに失礼だと思いながらも、
目を閉じ、良平のことを思い出していた。
体で繋がっていた私たち。
良平は10個も上なのに、子供っぽいところもあった。
:10/09/03 02:28
:F02A
:7zGUSsBc
#409 [歩美]
恋人じゃなかったから、
お互い何でも言い合えたし、
笑い合えた。
チュッパチャプスを取り合ったこともあった。
その良平が、
今目の前の箱の中で動かない。もう話せない。
もう笑い合えない。
もう会えない。
ナオさんは、お腹に手を当てながら涙を流し、遺影を見つめていた。
良平のバカ。
ナオさんと赤ちゃん置いてくなんて・・・ひどいよ・・・
:10/09/03 02:32
:F02A
:7zGUSsBc
#410 [歩美]
最後のお別れのため、
参列者が飾ってあったお花を良平の体にたくさん置いていく。
私が手に持った白い花。
こんなキレイな色の花を、
私が置いてあげていいの?
30歳という若さで死んでしまった良平の死を悲しむ参列者たちが、大声で泣きながらお花を置いていく。
私に、このお花を捧げる資格はあるの・・・?
ものすごい罪悪感がこみ上げてきて、立ち止まっていた私に、ナオさんが背中を押した。
:10/09/03 02:39
:F02A
:7zGUSsBc
#411 [歩美]
ナオさん「・・・お別れ・・・して・・・あげて・・・」
小さな小さな声。
きっと絞り出してくれた声。
泣きながら微笑むナオさんを見て気付いた。
きっとナオさんは、
良平とのことを全てを知ったんだ、と。
私は良平の顔を見た。
大声で泣いた。
良平のキレイな顔がね、
傷だらけで、信じられなかったから・・・。
:10/09/03 02:42
:F02A
:7zGUSsBc
#412 [歩美]
良平の手のあたりにお花を置いた。
どうか、
生まれ変わったら、
その手で今度こそナオさんとの赤ちゃんを抱きしめて・・・
そう願いを込めて・・・。
良平はキレイなお花や、お酒、タバコを敷き詰めてもらい、
最後にナオさんが顔を抱えてキスをして、
大勢の泣き声を後ろに、
そのフタが閉じられた。
これが、
本当のお別れなんだ・・・。
:10/09/03 02:47
:F02A
:7zGUSsBc
#413 [我輩は匿名である]
涙が止まらないです。歩美さんがんばってください!!
:10/09/03 10:34
:PC
:ykho6SVM
#414 [歩美]
火葬場へと向かう良平の最後を、悔し涙で見送った。
悔しすぎる。
どうして良平が。
どうしてナオさんが。
神様。
あなたは本当に残酷です。
イオリさんと2人、
重い足取りで帰っていた。
長い沈黙。
イオリさんのショックは、まるで自分のことのように大きく、大きな喪失感だった。
しばらくしてイオリさんが話してくれた。
:10/09/03 14:41
:F02A
:7zGUSsBc
#415 [歩美]
イオリさん「死別って、
本当の別れなんだね。」
私「・・・そうですね。」
イオリさん「彼氏と別れて流す涙なんて、安いもんだって思っちゃうよね。」
私「・・・はい。」
龍太郎と離れ離れは寂しい。
でも、生きていれば必ず会えるんだ。
死んじゃったら、
もう会えないんだもんね。
イオリさん「ナオ、やっと夜から足洗って人生再スタートしたのに。」
:10/09/03 14:47
:F02A
:7zGUSsBc
#416 [歩美]
帰宅し、
友人の死に接してきた私に優しくいたわってくれる家族。
お母さんやお父さんが死んじゃったらどうしよう・・・
とか、どうしてもさらに身近に置きかえて考えてしまう。
いつかは来る本当の別れ。
避けては通れない。
でも、
早すぎるのだけはやめて・・・。
龍太郎が恋しくなり、
すぐにメールをした。
〈絶対に死んじゃいやだよ〉
:10/09/04 03:10
:F02A
:tcYkmUbo
#417 [歩美]
内容に驚いたのか、すぐに電話がかかってきた。
龍太郎「おいおい、
なにかあったのか?」
龍太郎の声だ・・・
離れているけど、
こうやって声を聞ける。
私は、今日あったこと、知人の葬儀のことを話した。
龍太郎は優しい声で相づちをし、
「辛いよな・・・」
「心配するな」
って言葉をくれた。
早く逢いたいよ・・・。
:10/09/04 03:15
:F02A
:tcYkmUbo
#418 [歩美]
――良平の葬儀から、しばらく経った頃、
ナオさんから連絡がきた。
ナオさん「葬儀にきてくれてありがとう。赤ちゃん産まれたら、見にきてよねっ♪」
明るく振る舞うナオさん。
胸が痛かった。
――それから2ヶ月が経ち、
ナオさんは無事に元気な男の子を出産。
彼は良太と命名された。
今は亡き父の『良』を受け継いだ。
イオリさんと、
お見舞いに行った。
:10/09/04 03:19
:F02A
:tcYkmUbo
#419 [歩美]
私「キャーっ、
ちいさぁい!!!
可愛い!!!」
本当に天使みたいだ。
ナオさんと、
3人で面会室で話した。
ナオさん「お産の時にね、
良平の写真握りしめて頑張ってたら、『頑張れ』って声がしたんだよ。信じてもらえないかもしれないけど、本当に聞こえたんだよ!!」
そんな話を聞くと、
また涙が出てきてしまう。
信じるよ。
良平は見守ってくれてたんだよ。
:10/09/04 03:23
:F02A
:tcYkmUbo
#420 [歩美]
時々悲しそうな表情で、
良太を見つめるナオさん。
良太、
健やかに育ってね。
私たち以外にも、
面会にはたくさんのご友人やご親戚が来ていたので、
私たちは長居せず帰ることにした。
撮った写メを、
何度も何度も見返した。
目と口が、良平に似てる。
さすが親子だっ♪
:10/09/04 03:26
:F02A
:tcYkmUbo
#421 [ー]
:10/09/04 15:37
:SH01B
:T2WzEvWQ
#422 [歩美]
12≫疑惑。
龍太郎との遠距離から半年が経ち、離れ離れの新年を迎えた。
龍太郎は大阪で。
私はバイト先の仲間たちと遊園地にいた。
カウントダウンを終え、
0時00分。
周りがいっせいに携帯電話を手にした。
もちろん私も。
あらかじめ作っておいたあけおめのメールを友人や知人に送信した。
龍太郎にも。
:10/09/05 18:26
:F02A
:aTO81PzM
#423 [歩美]
龍太郎には、たくさんハートを入れて、
ずっと一緒にいようねってつけて送った。
それなのに、
龍太郎からのメールは、
一斉送信だった。(笑)
しかも内容も普通。
去年は私には私だけのメールをくれたのに、
一斉送信扱いされたことが許せなかった。
遊園地で一気にテンションは下がった。
まじ有り得ない。
仲間に愚痴って、
プンプン怒っていた。
:10/09/05 18:29
:F02A
:aTO81PzM
#424 [歩美]
これがきっかけとなり、
喧嘩に発展した。
「彼女は特別にして」
という私の言い分。
元々私は独占欲が人一倍強い。でも龍太郎は私に、
「細かい」
「ちゃんと特別扱いしてやってんじゃん」
と言い放つ。
はぁ?
なんで上から目線なの?
喧嘩してるときって、
ちょっとしたことがさらにヒートアップさせてしまうよね。
2日に帰ってくるのに、
まさかの喧嘩新年になった。
:10/09/06 09:35
:F02A
:iU3r1/6k
#425 [歩美]
仲直りをしないまま、
会うはずだった2日を迎えた。
もうこっちに着いているはずの昼前。
まだ音沙汰はない。
もしかして会わないつもり?
龍太郎のことは真っ直ぐに好きになりすぎて、
いらない意地を張るようになっていた私は、
自分から折れるのだけは許せなかった。
心のどこかで、
必ず仲直りできると思ってたし、必ず連絡がくると思ってたから。
待てど暮らせど連絡はなかった。
:10/09/06 09:38
:F02A
:iU3r1/6k
#426 [歩美]
しびれを切らし、
メールを送った。
〈なんで連絡してこないの?〉
返信もなし。
電話にも出ない。
ちょっと待って。
ヤバい状況なんじゃない?
焦ってきた。
鬼電をした。
出ない。
連絡を試みてから二時間が経ち、もう夜になってしまった。
諦めかけた時、
電話がかかってきた。
:10/09/06 09:41
:F02A
:iU3r1/6k
#427 [ピメ]
一番ぉもろぃ

:10/09/06 20:56
:P906i
:Y4eaA4sc
#428 [歩美]
ピメさん
ありがとうございます

:10/09/06 23:27
:F02A
:iU3r1/6k
#429 [歩美]
私は慌てて電話に出た。
私「もしもし!!」
龍太郎「電話した?」
しましたしました!!!
たくさん!!!
・・・ちょっと待て。
なんでそんな半ギレ?
あっ、
そっか喧嘩中だからか。
声を聞くと、逢いたい気持ちが抑えきれず、物凄い勢いで謝りたおした。
龍太郎「とりあえず今からそっち行くから。」
一方的に電話を切られた。
:10/09/06 23:32
:F02A
:iU3r1/6k
#430 [歩美]
電話の後、30分くらいで私んちの近くのコンビニに着いたとメールがきた。
向かうと、黒のオデッセイが停まっていた。
気まずい空気の中、
助手席に乗り込んだ。
私「龍太郎、ごめんね。」
本音は、
悪いなんて思ってなかった。
だって、一斉送信されたら、誰だって嫌じゃない?
龍太郎はフッと笑い、
「許してやる」
と言った。
ん???
:10/09/06 23:36
:F02A
:iU3r1/6k
#431 [歩美]
やっぱり納得がいかない。
謝らなきゃいけないのって、龍太郎じゃないの?
電話も出なかったし。
モヤモヤを抱えたまま、
少しドライブをした。
終始龍太郎は、
「疲れた」
「しんどい」
「社会人は大変なんだよ」
って、えらそうな発言。
あまりに仕事疲れをアピールされ、うっとうしくも感じた。
ホテルに行くのかとばかり思っていたら、爆弾発言。
ホテル街を通過した時、
龍太郎「あぁ〜、
ヤる元気もねぇ〜や(笑)」
:10/09/06 23:39
:F02A
:iU3r1/6k
#432 [歩美]
若者よ!!!
元気を出せよ!!!
ってか、遠距離よ?私たち。
溜まらないの!?
しかも、喧嘩の後だよ!?
普通2人きりになって、
ゆっくり、まったり、
愛し合わない?
龍太郎と会うのが、
こんなにつまらないと思ったのは初めてだった。
なにかが狂ってる。
そんな私たちだった。
ドライブは一時間程で終了。
どうしても連休が取れないということで、予定より早く、明日大阪に戻るとか。
:10/09/06 23:42
:F02A
:iU3r1/6k
#433 [歩美]
待ち合わせたコンビニに着いてしまい、
我慢できなかった私は、
龍太郎の腕を掴み、
私「ね、ねぇ龍太郎!!
ちゃんと仲直りしようよ?」
と言った。
龍太郎は面倒くさそうな顔をして言った。
龍太郎「明日早いし疲れてるから。わりぃ、じゃあ。」
と帰ってしまった。
・・・なに・・・???
その変わりよう・・・。
パリンって音がしたよ。
:10/09/06 23:46
:F02A
:iU3r1/6k
#434 [歩美]
なんで?
一斉送信に文句つけただけで、そんなに態度変わるの?
態度が変わったというか、
まるで、もう彼女じゃないみたいな扱いだったよね・・・。
帰宅し、お風呂に浸かりひたすら考え、悩んだ。
どうしてもおかしい。
とりあえず、明日の見送りの時にでも話がしたい。
だって、明日話せなかったら、また最低でも1ヶ月は会えないんだから。
お風呂からあがり、携帯を開くと、龍太郎からメールがきていた。
:10/09/07 01:27
:F02A
:ipWlqRcw
#435 [歩美]
私は良い内容を期待したのに、
〈明日の見送りは来なくていいから。お休み〉
だった・・・。
今すぐ理由を聞きたい。
今すぐ問いつめたい。
だけど、さっき仲直りを振り払われたことがトラウマ。
仕事が大変なことくらいわかってる。
そして、
もう私が龍太郎の中にいないことも・・・。
でもそれがあの喧嘩だけだとは思えない。
3年後、
私たちは一緒にいるんだろうか。
:10/09/07 01:30
:F02A
:ipWlqRcw
#436 [歩美]
――翌日。
断られた見送りをするため、
朝、駅へ向かった。
だけど大問題。
何時の新幹線なのかメールしたけど、返事はない。
そんなに見送りがいらないってことだよね。
キョロキョロ、
ひたすら龍太郎を捜した。
でも、見つからなかった。
昼頃、諦めて帰った。
夕方からバイト。
全く気分が乗らない。
それどころか働きたくもない。
どうにもできない状況ほど、
私にとって息苦しいものはない。
:10/09/07 01:35
:F02A
:ipWlqRcw
#437 [歩美]
なんとかバイトを終え、
奈々子に全て話してみた。
奈々子もカウントダウンを一緒に過ごした遊園地メンツだったから、一斉送信の件は知っていた。
奈々子「女いるね。」
ズバッと言われた。
これだからサバサバした女はえげつない(笑)
予想はしてたよ。
お風呂で考えてるとき。
ガックリと凹んでしまい、
奈々子が飲みに誘ってくれた。
バイト先近くの居酒屋に移動して、泣くまいと堪えながらアルコールを摂取した。
:10/09/07 01:44
:F02A
:ipWlqRcw
#438 [歩美]
龍太郎が浮気。
もちろん素直に受け入れたくはない。
決まったわけでもない。
だけど、
思い当たる節が他にもあった。
それは、クリスマス。
24日の晩〜25日の夕方まで、
龍太郎には空白の時間があったから。
――クリスマスイブ
龍太郎は、得意先と食事だといっていた。
そして、25日の夕方に
〈今起きた〉
とメールがきた。
:10/09/07 01:48
:F02A
:ipWlqRcw
#439 [
]
続きを早くー

:10/09/07 01:59
:L03A
:jrrylXpI
#440 [我輩は匿名である]
書き方わかりやすいし
おもしろいです

毎日更新楽しみにしてます

:10/09/07 07:44
:F02A
:BlJ8TEjY
#441 [歩美]

さん
匿名さん
ありがとうございます

:10/09/08 01:02
:F02A
:Nxat2HVE
#442 [歩美]
信じるしかなかった。
得意先の付き合いでクリスマスを過ごしたことを。
もちろん疑った。
でも、
問いつめずに我慢した。
クリスマスは帰ってこれないと聞かされたのは直前だった。
だから年始に、初詣に行って、お互い何かプレゼントを選びに行って2人で遅くなったクリスマスしようって約束してた。
それがあの喧嘩で・・・。
あの年始ですら、
連絡のとれない空白の時間があった。
:10/09/08 01:07
:F02A
:Nxat2HVE
#443 [歩美]
奈々子「次いつ会うの?」
私「わかんない・・・。」
なにせ、いつ大阪に帰ったのかもわかんないままだし、
また連絡がこないまま。
さすがにもう大阪に着いてるはずなのに、こんなに連絡がなかったら、
疑う以外できないよね。
奈々子「電話してみたら?」
夜中の1時。
かけたって、きっと寝てる。
もし起きてたとしても、
今さら何を話せばいいのかもわからないよ。
でも奈々子が強く背中を押し、龍太郎に電話してみることに。
:10/09/08 01:11
:F02A
:Nxat2HVE
#444 [歩美]
プルッと鳴った瞬間、
心臓が止まってしまいそうなくらい息辛く、苦しくなった。
もし出たら、
まずはなんて言おう・・・。
五回くらいコールを鳴らした時、プツッと音がした。
出た!!!!!
そう思う間もなく、
私の耳に聞こえてきたのは、
プーッ プーッ プーッ
という虚しい音だった。
私「切られちゃった・・・」
固まる私。
一緒になって固まる奈々子。
:10/09/08 01:20
:F02A
:Nxat2HVE
#445 [歩美]
再び体が動くようになった私は、ヤケになり、
もう一度電話をかけた。
さっきより心臓はさらに激しく暴れる。
結果は同じだった。
もう一度、もう一度と、
五回くらいかけた。
五回目には、
もう心臓は暴れなくなっていた。
断念。
その言葉が当てはまる。
そしたら、五回目に受話器から聞こえてきたのは・・・
:10/09/08 01:24
:F02A
:Nxat2HVE
#446 [歩美]
『おかけになった電話は
電波の届かない――・・・
もう一度
おかけ直しください』
いえ、
もうかけません・・・。
声を出して泣き叫んだ。
店員さんに注意されるくらい。周りの客もジロジロ見てくる。見たけりゃ見ろバカ!!!
たった今、彼氏に拒否られた私を見ろバカ!!!
奈々子「歩美、
ごめんなさい。」
奈々子が謝ることじゃないよ。
:10/09/08 01:27
:F02A
:Nxat2HVE
#447 [歩美]
奈々子は気を使い、
店を変えようと外に連れ出してくれた。
もうボロボロ。
酔いつぶれたというか、
踏みつぶされたというか、
とにかく身も心も粉々だった。
外の風に当たって、
ワンワン泣いていた時。
「えぇーーー!?
なんだよオイ!!(笑)」
声の主は、
佐伯さんだった。
隣には、知らない男性。
:10/09/08 01:32
:F02A
:Nxat2HVE
#448 [歩美]
状況がつかめない佐伯さんは、ズタボロの私に驚き、
失礼なことにちょっと笑って介抱してくれた。
ひとまず4人で近くの銀行の駐車場に移動した。
どうやら佐伯さんは、
ご友人の方〈田川さん〉と別の店で飲んでいたらしい。
そろそろ二軒目に、という途中で、この私を拾ったと(笑)
奈々子が状況を説明してくれた。佐伯さんは奈々子も共に、信頼のある仲の良い上司。
状況を聞きながら、
佐伯さんはずっと私の背中をさすってくれていた。
:10/09/08 01:37
:F02A
:Nxat2HVE
#449 [歩美]
奈々子が説明を終えると、
笑いながら私を見つめ、
「べっぴんがすっぴんになるぞ(笑)」
とおどけてくれた。
少し笑える余裕が出てきた。
泣き疲れ、
急激に酔いが回り、
その後軽く記憶がない。
とりあえず奈々子と佐伯さんに誘導されて、
歩いていた。
気付いたらカラオケで受付待ちをしていた。
あ、
私今からカラオケするのか。
:10/09/08 01:41
:F02A
:Nxat2HVE
#450 [歩美]
部屋に入るなり、気持ちが悪くなり、トイレへ駆け込んだ。
そして復活した。(笑)
奈々子が待ってくれていて、
心配しながらも、
「元ホステスでも吐くんだぁー(笑)」
とふざけてきた。
ちゃんと突っ込める。
あ、なんだろ。
急に楽しくなってきた(笑)
部屋に戻るなり大声で、
私「佐伯さん!!!
ありがとうございました!!!
もう大丈夫です!!!」
お礼を述べたタイミングが悪かった。
:10/09/08 01:45
:F02A
:Nxat2HVE
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