別れさせ屋
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#601 [歩美]
なつみんさん

コメントありがとうございます

⏰:10/10/20 00:19 📱:F02A 🆔:NYbadgRo


#602 [歩美]
天馬は知っていた。
桜の彼氏をハメる依頼を受けていたことを。

天馬「桜から聞いたんだけど。」

私「そうなんだ。」

天馬「まさかお前がハマってんじゃないだろーな?」

天馬のカンはするどい。

私「なんで?」

天馬は大きな溜め息をついて、タバコに火をつけた。

天馬「歩美のことは何でもわかるから。」

⏰:10/10/20 00:23 📱:F02A 🆔:NYbadgRo


#603 [歩美]
するどさにドキッとした。
なんで感づいたのかはわからない。

天馬「桜の彼氏だぞ?」

少し怒った表情。
まるで、私を叱っているかのようだった。

私はそんな天馬の偉そうな態度に腹が立った。

私「天馬にとやかく言われる筋合いないから。」

カバンを持ち、
BARを飛び出した。
天馬は慌てて追いかけてきた。
天馬「おぃ!なんで怒ってんだよ!」

⏰:10/10/20 00:27 📱:F02A 🆔:NYbadgRo


#604 [まぁ]
続きが気になる〜!!

⏰:10/10/20 07:33 📱:P04B 🆔:KGHqn7PM


#605 [歩美]
まぁさん

コメントありがとうございます

⏰:10/10/21 01:36 📱:F02A 🆔:YdnbYgPw


#606 [歩美]
天馬はすごい力で私の腕を掴んだ。私は周りの視線が気になり、天馬を振り払った。

それでも天馬はついてきた。

私の少し後ろを歩く天馬。

そんな天馬を無視してスタスタとタクシー乗り場へ向かう私。

タクシー乗り場の目の前で、
天馬がもう一度私の腕を掴んできた。

天馬「歩美、ごめんって。
帰んなよ・・・。」

弱々しい声ですがる天馬。
どうしてなんだろう。天馬には、いざって時に優しさがでてしまう。

⏰:10/10/21 01:40 📱:F02A 🆔:YdnbYgPw


#607 [歩美]
私の足は止まり、
天馬の方へと振り返ってしまった。

天馬は小さく、
「とりあえずおいで」
と場所を移動させた。

人通りの少ない路地へと入った。

天馬「俺が言いたいのは、歩美が大好きってこと!
わかるか!?」

そ、そんな怒鳴られても。
嬉しいよ。気持ちは。
だけどね、
私は、
『別れさせ屋』
なんだもん。

⏰:10/10/21 23:59 📱:F02A 🆔:YdnbYgPw


#608 [歩美]
だからフリーの天馬じゃダメなんだよ・・・。

こんな訳の分からない理論、
もちろん伝えるつもりもなく、私はただ黙っていた。

天馬は諦めたような大きな、深い溜め息をついた。


天馬「俺じゃダメかっ。
引き止めてごめん。
帰ろっか。」


そして私たちはタクシー乗り場で別れた。


龍一に会ってなければ、
おかしな考え方捨てて天馬を選べたのかな。

⏰:10/10/22 00:05 📱:F02A 🆔:dbcFeEvw


#609 [歩美]
龍一とは毎日メールを続けていた。
桜には内緒で。

ある日、桜から『別れた』と連絡がきた。

それは、
私の誕生日の一週間前だった。
別れを切り出したのは龍一の方だった。

やっぱり一年付き合った彼氏と別れたことは辛い。
そんな桜に私は心から慰めてあげることができなかった。
慰めの言葉や、
励ましの言葉は、
ほぼ偽りで言った。

だって、私の仕事が成功しちゃったんだもん。

⏰:10/10/22 00:09 📱:F02A 🆔:dbcFeEvw


#610 [歩美]
桜に依頼を受けて、
最初はハメるだけのはずだった。
だけど、
龍太郎と重ねてしまい、
龍一をハメるどころか、
逆に私がハマってしまった。


『別れさせたらそれで終わり。深入りはしない』


という堅い決意は、
崩れてしまっていた。

もう後戻りはできない。

ごめん桜。

桜に内緒で、
私は龍一と付き合い始めた。
24歳の誕生日に・・・。

⏰:10/10/22 00:14 📱:F02A 🆔:dbcFeEvw


#611 [歩美]
19≫贈り物。


誕生日はホステスにとって、
年に一度のスペシャルイベント。
店で私の誕生日会を開いてもらった。

常連のお客様から、
たくさんプレゼントをもらった。
私はあまり物欲はない。
ブランドも、ホステスのわりにはあまり身につけない。
頂いたのはブランドばかりで、また偽りの喜びを見せていた。

天馬は店に花を贈ってくれた。

⏰:10/10/22 00:18 📱:F02A 🆔:dbcFeEvw


#612 [歩美]
家族からのプレゼントはいつもの焼肉屋への外食。
お姉ちゃんと姪も一緒で、
久しぶりに全員での外食だった。

ホステスをしていることは、
お姉ちゃん以外にもカミングアウトしていた。
ちゃんと受け入れてくれた大切な家族。
そろそろまた実家を出ようと考えていた。


姪は手紙をくれた。
嬉しかった。


そして、
龍一はネックレスをくれた。

⏰:10/10/22 00:23 📱:F02A 🆔:dbcFeEvw


#613 [歩美]
今年の誕生日は日曜日だったおかげで、
誕生日の瞬間は龍一と過ごせた。

おしゃれなBARで告白され、
ネックレスをもらった。

龍一「ホステスは続ければいい。でも、龍太郎くんのリングはもう外せよな。」

そう言って渡された。

暗黙の了解で、
結婚は意識しない。
龍一に結婚願望がないことは知っていたし、
私は多くを望まないと決めていたから。

⏰:10/10/22 00:30 📱:F02A 🆔:dbcFeEvw


#614 [我輩は匿名である]
続き気になります
頑張って下さいx

⏰:10/10/25 07:53 📱:auSH3I 🆔:mcgxYZY.


#615 [まこ]
>>001-200
>>201-400
>>401-600

⏰:10/10/26 08:41 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#616 [歩美]
匿名さん
まこさん

ありがとうございます

⏰:10/10/27 23:16 📱:F02A 🆔:N5UvOAfc


#617 [歩美]
桜に対して罪悪感がないと言えば嘘になる。
でも、久しぶりに異性から幸せをもらった気分だった。


『別れさせ屋』
として手に入れた龍一。


それを神様からの贈り物と捉えるか否か・・・。


――月曜日、
出勤する時、私のネックレスは龍一からもらったものだった。
金曜日に来れなかったお客様が何人か来てくれた。

⏰:10/10/27 23:31 📱:F02A 🆔:N5UvOAfc


#618 [歩美]
いつも通り働き、
いつも通り退勤。

「お疲れさまで〜す」


私が店を出た時、
ちょうど天馬が桜とアフターに行くところを目撃した。

私が先に気付き、
とっさに隠れた。

天馬にも会いづらいし、
桜にも会いづらい・・・。

2人は恐らくBARに向かっていった。

2人を避けた私も、
帰宅した。

⏰:10/10/27 23:50 📱:F02A 🆔:N5UvOAfc


#619 [歩美]
――翌朝、
9時にお母さんに起こされた。目の前には、小包。
私は寝ぼけながら聞いた。

私「なに?」

母「歩美宛てだよ?」

小包を机に置き、お母さんは部屋から出て行った。

とりあえず送り主を見てみる。

・・・・・・・・え?


そこにあったのは、
龍太郎の名前だった。


・・・・・・・・・・えぇ?

⏰:10/10/28 00:01 📱:F02A 🆔:O0lsCSSY


#620 [我輩は匿名である]
気になる(>_<)!!

⏰:10/10/28 00:05 📱:F906i 🆔:ARt0igFQ


#621 [歩美]
間違いなく龍太郎。
龍一じゃない。
住所も大阪府だった。

恐る恐る、中を開けた。

中には小さな花が入った可愛らしい置物のようだった。
説明書みたいな紙を見てみると、
造花で、まぁインテリアというものらしい。

そして、ハッピーバースデーのメッセージカード。

でも中には何も書かれていなかった。

龍太郎から突然届いた贈り物。一気に目が覚め、
訳がわからずただ呆然と花を眺めていた。

⏰:10/10/28 00:07 📱:F02A 🆔:O0lsCSSY


#622 [歩美]
なぜ今なのか・・・。
去年は何もなかったのに・・・。

よく考えた。


龍太郎との思い出を呼び起こし、気付いた。
24歳の誕生日ということ。


――龍太郎が異動になった時、仮プロポーズを受けた。


『3年後、結婚しよう』


3年後、つまり、24歳。

⏰:10/10/28 00:14 📱:F02A 🆔:O0lsCSSY


#623 [☆]
アカン…
気になってしゃーない

⏰:10/10/28 01:46 📱:F06B 🆔:YlILUD0g


#624 [にゃん]
あげますーっ!!!!

⏰:10/10/28 09:58 📱:SH01B 🆔:OumWKloY


#625 [まり]
気になる

⏰:10/10/28 10:27 📱:F02B 🆔:YV2ivGho


#626 [しぃ]
早く読みたいです頑張ってください

⏰:10/10/29 02:08 📱:SH06A3 🆔:tim7IW2c


#627 [まり]
気になります頑張ってください

⏰:10/10/29 20:38 📱:SH02A 🆔:sToL2M4k


#628 [我輩は匿名である]
感想板に書きましょうよ
他の読者のこと考えてほしいです

⏰:10/10/29 21:54 📱:T001 🆔:9TmrPwhU


#629 [歩美]
またまたたくさんのコメントありがとうございます

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4816/

感想板のURL載せておきますので、ご意見ご感想お待ちしてます

⏰:10/10/30 00:40 📱:F02A 🆔:q7IYJMuw


#630 [歩美]
少し遅れてやってきた、
不可解な贈り物。

疑問符だらけの私は、
それから二度寝することもできず、ただただ贈られてきた小さな花の置物を見ていた。


龍太郎の現状を予想していると、携帯が鳴った。

その音が龍一の着信音なのはわかっている。

だけど、一瞬龍太郎かと思ってしまった・・・。

龍太郎が私の連絡先を残してるはずがない。

でも、住所は残していた。

⏰:10/10/30 00:45 📱:F02A 🆔:q7IYJMuw


#631 [歩美]
とりあえず龍一のメールを見る。
ホヤホヤの私たち。
毎朝龍一からメールが届く。
いつもなら寝てる時間。
でも起きてるからメールを返した。

すぐに着信がきた。

龍一「おはよ!
早いじゃん!(笑)」

私「なんか目が覚めちゃってね。」

龍一「珍しいな。
今週末なんだけど、俺出張入って会えそうにないんだ。」

私「えっ。そうなんだ。」

⏰:10/10/30 00:48 📱:F02A 🆔:q7IYJMuw


#632 [歩美]
しばらく話し、
電話を切った。

龍一の声によって現実に戻った私は、ひとまずもう一度眠ることにした。


龍太郎から着信・・・
そんなことあるはずない・・・
っていうか、
住所が書いてあるのはどういう意図なんだろう。

そこには家族がいるんでしょ?
私じゃない女と築いた、
暖かな家庭がある場所でしょ?

今さらこんな洒落たこと、
しないでよ・・・

⏰:10/10/30 00:51 📱:F02A 🆔:q7IYJMuw


#633 [歩美]
結局眠れず、
睡眠不足で出勤した。


「いらっしゃいませー」


考えるな私。
働け私。
とにかく今日はアフターに出て、1人の時間をできる限り減らそう。

そう思い、
アフターに行けそうな客に声をかけた。
こんな時に限って見つからないんだ。(笑)

頭に1人浮かんだ。


・・・天馬なら・・・

⏰:10/10/30 00:54 📱:F02A 🆔:q7IYJMuw


#634 [歩美]
でも私は最近天馬をフった女。
しかも龍一とのことを色々聞かれたりしたらすごく面倒くさそう。


やっぱ天馬はダメだ。


・・・桜・・・もまだダメだ。
やめとこう。


あまり自分から誘うのが好きじゃない私は、おとなしく帰ることにした。

でも龍一とのこと、
いつかは桜に話さなきゃいけない。
それはわかってる。

⏰:10/10/30 00:58 📱:F02A 🆔:q7IYJMuw


#635 [我輩は匿名である]
あげます、

⏰:10/11/01 15:48 📱:W62H 🆔:.TOAsPos


#636 [我輩は匿名である]
あげます

⏰:10/11/04 13:04 📱:F02B 🆔:rpuGbe3k


#637 [我輩は匿名である]
あげます

⏰:10/11/05 22:38 📱:P02A 🆔:JszlHfdo


#638 [歩美]
お待たせしましたm(_ _)m
更新します!!

⏰:10/11/05 23:57 📱:F02A 🆔:spv2PKSs


#639 [歩美]
龍太郎からの突然の贈り物によって、
私の心はかき乱された。

やっと恋愛をする気になれたのに・・・
障害は多いけど、
龍太郎じゃなく、
龍一を好きになれたのに・・・。


考えないようにしようとすればする程、
頭に浮かんでくる。


龍一とのメールも電話も、
ウキウキ感が一気に激減してしまっていた。

⏰:10/11/06 00:02 📱:F02A 🆔:FMjms2RY


#640 [歩美]
20≫決着。


プレゼントが届いて以来、
龍太郎からは何の音沙汰もなかった。

一週間、
出張の龍一とも会えず、
二週間後に会えた時には、
私の気持ちはすでに冷めてしまっていた。

龍一は私の態度の変化に気付いていた。

龍一「疲れてんのか?」

私「ううん、大丈夫。」

龍一「仕事無理するなよ。」

⏰:10/11/06 00:06 📱:F02A 🆔:FMjms2RY


#641 [歩美]
大人な龍一は、
問いつめてきたりしない。
ただ一言心配してくれるだけ。でもそれがありがたい。

今の私には・・・。



――龍一と付き合って1ヶ月。外は寒くなり始めた


私は店を一週間休み、
ある朝、
新幹線のホームにいた。


手には、
新大阪行きの片道切符。
そして少しの荷物。

⏰:10/11/06 00:17 📱:F02A 🆔:FMjms2RY


#642 [いーちゃん]
>>250-1000

⏰:10/11/06 04:04 📱:SH05B 🆔:ifw5VB1k


#643 [我輩は匿名である]
あげ!

⏰:10/11/08 06:54 📱:F02B 🆔:VgDmFWdE


#644 [ぐりこ]
>522-700

⏰:10/11/08 22:14 📱:P02A 🆔:5d1sw4Yk


#645 [ぐりこ]
>>522-700

⏰:10/11/08 22:15 📱:P02A 🆔:5d1sw4Yk


#646 [我輩は匿名である]
かかんの?

⏰:10/11/11 17:50 📱:F02B 🆔:oW1JwPjk


#647 [我輩は匿名である]
頑張って下さい

⏰:10/11/14 13:06 📱:W62H 🆔:WBOGDLO2


#648 [我輩は匿名である]
書いて欲しいです(´ω`)

⏰:10/11/14 17:08 📱:N01B 🆔:D9s6MyPE


#649 [歩美]
大変お待たせしましたm(_ _)m
また少しづつになりますが更新していきますので、よろしくお願いしますm(_ _)m

⏰:10/11/14 20:09 📱:F02A 🆔:B8YkoYUY


#650 [歩美]
20≫決着。 〜続き〜


新幹線のホームで思い出す。
龍太郎が転勤になったあの頃。寂しくて寂しくて、
おかしくなっちゃいそうだったよ。

遠距離に耐えられる自信はなかった。

だけど、
『――3年後――』
という約束を糧にしていた。

ねぇ、龍太郎?
約束した3年後だよ?
でも、龍太郎は隣にいない。
お互いに過去の人。
だけど、
私は今からあなたに会いに行くよ。

⏰:10/11/14 20:12 📱:F02A 🆔:B8YkoYUY


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