別れさせ屋
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#201 [歩美]
新一はそのまま帰ってしまった。
私は全く動けなかった。


寒い12月の半ば。
新一に着せてもらったダウンが、ちっともあったかくなかったよ・・・。



どれくらい放心状態だったかわからないけど、ふと我にかえり、時間を見ようとポケットから携帯を取り出そうとした。

あれっ、
携帯がない。

私は携帯も持たずに出てきてしまっていた。

⏰:10/07/13 00:55 📱:F02A 🆔:3KdQPh0M


#202 [歩美]
普段片時も手放さない携帯を置いてくるほど、
新一が迎えにきた時慌ててたんだ・・・。


進藤とのことを新一に知られたことが、
そんなに私を慌てさせたんだ。


そんなに新一を失うのが、
怖かったんだ・・・。


バカな私。


寒さに震えながら、
帰宅した。

⏰:10/07/13 00:59 📱:F02A 🆔:3KdQPh0M


#203 [歩美]
家に帰り、
新一のダウンを脱ぐ。
このダウン、
どうしたらいいの。
返さなきゃ。でも、もう会えない。
家のドアにかけといたらいいの?

やだ・・・。

会って返せないなら、
このまま私が持ってたいよ。


携帯には、
着信の全てが進藤の名前。

メールも10件以上きていた。

「電話出ろよ」
「早く出てくれよ」
「新一と会ってんのか」

⏰:10/07/13 01:05 📱:F02A 🆔:3KdQPh0M


#204 [歩美]
メールを全部見終わらないうちにまた携帯が鳴り、
通話になってしまった。

私「もしもし」

進藤「はぁ。」

進藤は大きく息を吐いた。

進藤「新一が来たんだろ。
歩美と関わらないでくれって言ったからな。
俺は新一より、
歩美が大事だ。」


全然心に響かない。


私「勝手なことしないで。
もう連絡しないで。」

⏰:10/07/13 01:09 📱:F02A 🆔:3KdQPh0M


#205 [歩美]
一方的に電話を切り、
電源も切った。

もう進藤の顔なんて見たくない。もちろん付き合う気も全くなくなった。
一瞬でも進藤に揺らいだ自分が情けない。


自分がまいた種。
わかってる。
だけど違う。
全部進藤のせい。

人のせいにするしか、
今の私にはできなかった。


私はカップルだけじゃなく、
友情まで壊してしまった。

⏰:10/07/13 01:13 📱:F02A 🆔:3KdQPh0M


#206 []
おもしろい

俺も同じ考えだ

⏰:10/07/13 15:20 📱:SO903i 🆔:OUtep8aU


#207 [我輩は匿名である]
>>001-100
>>101-200
>>201-300

⏰:10/07/13 16:19 📱:SH004 🆔:6V6Ul1eE


#208 [我輩は匿名である]
イかれてる(笑)
でも読むの楽しい!
主頑張って!

⏰:10/07/13 17:26 📱:F01B 🆔:.B1b.Z.c


#209 [ゆい]
アタシも楽しみに見てるから主さん頑張って

⏰:10/07/13 18:53 📱:P02A 🆔:ob/qhhK2


#210 [我輩は匿名である]
面白いあげ(*ymy*)

⏰:10/07/14 01:49 📱:N01B 🆔:cJ6VcaIE


#211 [歩美]
私は店用の携帯から真穂に電話をした。

真穂「なんでこっちの携帯からなのー?」

私は全てを話した。

真穂はしばらく黙っていた。
なんとなく、真穂に愛想つかされたような気がした。

真穂「歩美、キツいことゆうけどゴメン。
それは自業自得だよ・・・。」

今までずっと味方でいてくれた真穂に、初めて正論を言われた。
新一と切れたことよりも辛かった。

⏰:10/07/14 21:25 📱:F02A 🆔:KBWpOK.g


#212 [歩美]
辛さは私にとって=裏切りという扱いになった。

私は真穂に裏切られたんだ。
そう取り違えた。

私「ははっ。だよねー。
じゃあねー。」

ふてぶてしい態度をとり、
一方的に電話を切った。

慰めてくれると思ったのに。
理解してくれると思ったのに。
せめて笑ってくれると思ったのに。


裏切り者。

⏰:10/07/14 21:30 📱:F02A 🆔:KBWpOK.g


#213 [歩美]
また空っぽになった。

しかも親友まで失った。

喪失感で気が狂いそうだった。頭ではわかっている。
自業自得だってこと。
わかっているからこそ、
逃げようがなかった。

こんな気持ちの時は、
とにかく異性に癒されたい。


私は良平にメールをした。


良平はすぐに返事をくれた。

たわいもないメールのやり取りで、少し気分が晴れた。

⏰:10/07/15 23:16 📱:F02A 🆔:J0NE8gtw


#214 [歩美]
――次の日も、その次の日も、店では笑ってた。

でも店以外では笑えなかった。
唯一店で笑えてたのは、
仕事だからってのと、
先輩からとった良平とメールしてるのがなんだか楽しくて。
本当に私は嫌な女。


先輩は男に困っていないはずだけど、未だに良平の思い出話をする。未練タラタラ。

そんな良平と私は、
深い仲です。

なーんて言わない。(笑)

⏰:10/07/15 23:20 📱:F02A 🆔:J0NE8gtw


#215 [歩美]
完全に空っぽになったわけじゃない。
新一の存在だって、
代わりを見つければいい。

良平が新一の存在に1番近いけど、やっぱり違う。

でも、考えないようにした。

ダウンが私の密かな宝物だった。いつか、お互い笑顔でこのダウンを返せたらいいな。
それまではサヨナラ新一。

あんたのことは、
本当は大好きだったよ。



吹っ切って、
私は携帯を新規で買い替えた。

⏰:10/07/15 23:23 📱:F02A 🆔:J0NE8gtw


#216 [歩美]
これで心機一転。

地元の子には一切新しい番号もアドレスも教えなかった。
もちろん真穂にも・・・。

1人暮らしの時に知り合った友人は、男女問わず教え、
すっかりメモリは寂しくなったけど、気分的にすっきりしていた。

新一の番号も消した。

残してたら連絡してしまいそうで怖かったから。


また実家を出ようかとも考えたけど、この暖かさはまだ失いたくなかった。

⏰:10/07/15 23:34 📱:F02A 🆔:J0NE8gtw


#217 [ゆか]
相当性格悪いけど(笑)
面白い
頑張って完結してください

⏰:10/07/16 12:23 📱:SH905i 🆔:tLFrH.Ro


#218 [歩美]
7≫真穂の秘密。


――あれから2年が過ぎた。

この2年はわりとおとなしく過ごしていた。
店も変わりなく続け、
時々良平や他の男と過ごしていた。
刺激なわけでもないし、
安心や安泰こそなかったけど、それなりに充実していた。

変わったことと言えば、
お姉ちゃんが帰ってきたこと。

まだ産まれて間もない子と2人で。
そう。離婚。

⏰:10/07/17 08:41 📱:F02A 🆔:88bOD.Lg


#219 [歩美]
どうやら旦那の浮気癖と金銭トラブル。
お母さんとお父さんはお姉ちゃんが孫と帰ってきて、
とても嬉しそうだった。

実家で一緒に暮らすことになり、私も嬉しかった。

名前は美優(みゆう)
かわいいかわいい女の子。

お姉ちゃんは、
「バツついちゃったけど、美優の母親になれて幸せ」
だって言って、
特に悲しそうでもなく、
元気なお姉ちゃんだった。
離婚してスッキリしたみたい。

⏰:10/07/17 08:46 📱:F02A 🆔:88bOD.Lg


#220 [歩美]
神様の前で愛を誓っても、
終わるときは終わる。


だから私は誓いや約束なんてもう嫌い。


お姉ちゃんが帰ってきたことで、実家はまた明るくなった。


お兄ちゃんは仕事ばかりしてる。
仕事といっても、
ドロドロになって帰ってくる力仕事。
お兄ちゃんには向いてる。
週末はアウトドアで、
ほとんどいない。
彼女はいるかいないかよくわからない。

⏰:10/07/17 08:51 📱:F02A 🆔:88bOD.Lg


#221 [歩美]
そんなこんなで、
私の家族はそれなりに楽しくやっている。

お姉ちゃんにだけは、
本当の仕事のことを話した。
両親にもお兄ちゃんにも隠していることも。

お姉ちゃんは、
相変わらずの笑顔で、
「大変な仕事なのに、よく頑張ってるじゃん!」
と認めてくれた。
なんて素晴らしい姉なんだろう(笑)


お姉ちゃんが帰ってきて、
時々2人で出かけたりするようになった。

⏰:10/07/19 12:44 📱:F02A 🆔:TG6Cm0SM


#222 [歩美]
姉「そーいえば、
真穂ちゃんは元気?」

真穂と私が親友だってことはお姉ちゃんも昔から知ってた。
でも、『親友だった』という今の私たちのことは知らない。
いくら姉妹とはいえ、
話す気はなかった。

私「元気だよっ!
なんか大学に進学したから忙しいみたい!」


本当は真穂のことなんて知らないよ。
大学に進学したってことは、
お母さんが近所の母親たちから噂で聞いたっていってたから。

⏰:10/07/19 17:04 📱:F02A 🆔:TG6Cm0SM


#223 [歩美]
本人から聞いたわけじゃないから、事実かどうかなんてわかんない。
どーだっていい。
あんな裏切り者。
適当に男にヤラれて捨てられればいいんだ。
そんな最低な事を考える程、
私にとって真穂は絶縁の相手だった。


だけど、
《真穂が私と連絡をとりたがっている》
という噂が入ってきた。


ある日突然、
お兄ちゃんから。

⏰:10/07/19 17:08 📱:F02A 🆔:TG6Cm0SM


#224 [歩美]
私が店から帰宅し、
お風呂に入って寝る時間にお兄ちゃんは仕事に行く。

だから平日は毎朝顔を合わす。
いつも通りお風呂を出て、
髪を乾かしていたら、
目覚めたお兄ちゃんが顔を洗いにきた。

兄「おぃ歩美。お前真穂ちゃんと連絡切れたのか?」

お兄ちゃんの口から真穂の名前が出てビックリした。

私「な、なんで?」

洗顔をしながらお兄ちゃんが話した。

⏰:10/07/19 17:10 📱:F02A 🆔:TG6Cm0SM


#225 [歩美]
兄「今の現場が真穂ちゃんの通ってる大学の新校舎でな、
昨日たまったま大学の敷地内で会ったんだよ。
世間は狭いな(笑)
んで、お前の連絡先教えてくれって言われたから教えた。」


うーわ。
最悪なパターンじゃん。


てか、今さらなんで連絡とりたいの?
意味わかんないし、
気持ちわるいし。


お兄ちゃんには悪気はない。
だから仕方ない。

⏰:10/07/19 17:13 📱:F02A 🆔:TG6Cm0SM


#226 [歩美]
別に電話に出なきゃいい。
そう思ってて、
一週間程経っていた。

真穂のことなんて完全に忘れていて、
突然知らない番号から着信があった私はとっさに出てしまった。
誰かわからず、

「はい。」

って出ただけ。


「あ、私・・・」


相手は真穂だった。

⏰:10/07/24 02:12 📱:F02A 🆔:emv.aOkM


#227 [歩美]
私「なに?」

冷たい返答。

真穂「・・・番号変えたんだね。」

よそよそしい、どこか遠慮がちな真穂の声。

私「うん。」

真穂「ねぇ歩美、
あの時は本当にごめん・・・。」

どうして謝られたのかわからなかった。
2年前の記憶を辿った。

あ、そうだ。
こいつに裏切られたんだ。

⏰:10/07/24 02:17 📱:F02A 🆔:emv.aOkM


#228 [歩美]
でもそれは違う。
あれは裏切りなんかじゃなかった。
私を正しい道に導こうと助言してくれただけだった。
それを私が勝手に裏切られたって思って一方的に連絡を断ったんだ。

頭を整理して、
謝ってくる真穂に申し訳なさを感じた。
謝るべきなのはこっちなのに。

真穂「あの時ももちろん私は歩美の味方のつもりだったよ。
でも、親友だからこそ引き止めたかっただけなんだよ・・・。
ごめん歩美・・・。」

⏰:10/07/24 02:20 📱:F02A 🆔:emv.aOkM


#229 [歩美]
私「悪いのは真穂じゃない。
私だから。ゴメン。」

素直に言えた。
真穂にゴメンが言えた。
昔からずっと一緒だった親友。
遠慮がちだった真穂の声はだんだん昔に戻り、
冷たい返答だった私の気持ちも、スカッと晴れた。


私たちは元の形に戻れた。


近々会おうと約束をして、
電話を切った。

あんなに憎かったはずの真穂なのに、今はとにかく嬉しかった。

⏰:10/07/24 02:24 📱:F02A 🆔:emv.aOkM


#230 [歩美]
真穂との仲直りから数日が経ち、久しぶりに2人で食事に出かけた。

あんな気まずい2年前がウソみたいに、自然と話ができた。


真穂「歩美、
またキレイになったね。」

私「変わんないってー(笑)
大学って楽しい?」

大学なんて未知の世界。
でも憧れとかはなかった。
私は学生が嫌い。
親の金で適当に授業受けて、
フラフラ自由にしてるイメージしかなかったから。
みんながそうじゃないんだろうけど。

⏰:10/07/24 02:28 📱:F02A 🆔:emv.aOkM


#231 [我輩は匿名である]
すごい楽しいです!!更新楽しみにしています!!

⏰:10/07/27 12:11 📱:PC 🆔:sjink24w


#232 [我輩は匿名である]
失礼します。
>>1-50
>>50-100
>>100-150
>>150-200
>>200-250

⏰:10/07/27 23:42 📱:W62SH 🆔:Sl74xn8Y


#233 [歩美]
真穂「まじで楽しいよーっ!」

かなりキャンパスライフをエンジョイしてることが伝わってきた。

そんなに楽しいんだ。

ちょっとうらやましかった。

高校を中退し、
夜の世界に入り、
嘘や偽りや、
上下左右の関係を気にしながら過ごしてきた私には、
決して近寄れない場所。

だからこそうらやましかった。

⏰:10/07/29 12:27 📱:F02A 🆔:Gjs6/ZpY


#234 [歩美]
真穂「ねぇ歩美!
今年の学祭来てよ!
大学の友達に歩美のこと紹介したいしっ!」

学祭?
あぁ、なんか聞いたことある。店を出したり、
芸能人が来たりするんだよね?

興味はあった。

行くと返事をすると、
真穂は嬉しそうにしていた。


真穂「まだ少し先だけど、
超楽しみだねっ!!」

学祭は10月。
今はまだ6月。

⏰:10/07/29 12:34 📱:F02A 🆔:Gjs6/ZpY


#235 [歩美]
学祭の話で盛り上がって、
その日は別れた。

話の合間合間で、
真穂の様子に違和感を感じていた。
でもその違和感の正体に気付くまで、そう時間はかからなかった。



実家で暮らして日が経ち、
近所で地元の同級生と数名すれ違ったりした。

そのうちのまた数名が私に気付き、大嫌いだった同級生たちとの溝がほんの少し埋まっていった。

⏰:10/07/29 23:18 📱:F02A 🆔:Gjs6/ZpY


#236 [歩美]
――そして、真穂の秘密を知る日が訪れた。


店に出勤する時間、
寄りたい店があった私は、
いつもと違う道を通り、
いつもと違う駅へと向かっていた。


目の前に、
見覚えのある姿。

まだ距離は遠い。
だけど、真穂だとわかった。
もう少し近付いてから声をかけようとした。

でも、1人じゃない。
隣に誰かいる。

⏰:10/07/29 23:21 📱:F02A 🆔:Gjs6/ZpY


#237 [歩美]
一歩、一歩、
私は距離を縮める。

そして、
急に足が動かなくなった。

真穂の隣には、
新一がいたから・・・。


私は慌てて道を引き返した。


たくさんの疑問符が頭をグルグル回っていた。
とにかく落ち着こう。
とにかくいつもの駅から店に向かおう。

心臓の音が自分ではっきり聞こえた。

⏰:10/07/31 05:30 📱:F02A 🆔:XRXSbNr2


#238 [歩美]
ウォークマンの音量をあげ、
気を紛らせた。

いつも通り電車に乗る。
いつもなら空席があれば座る。でもなんとなく座る気になれなかった。

ドアの側に立ち、
ボーっと景色を眺めた。

内心パニックなのに、
変に冷静だった。
この景色に懐かしさを感じたり、新しく立ったマンションに気付けたりした。


――2人は付き合ってる。

なぜか直感でそう思った。

⏰:10/07/31 05:36 📱:F02A 🆔:XRXSbNr2


#239 [歩美]
地元一緒だし、
昔から知ってる仲だし、
たまたま会って歩いてただけかもしれない。

ただの友達で、
たまたまどこかご飯でも行くとこだったかもしれない。

いろんな可能性があるのに、
私は考えれなかった。


いつから・・・?

なんで・・・?


真穂、
なんで隠してるの・・・?

⏰:10/07/31 05:42 📱:F02A 🆔:XRXSbNr2


#240 [我輩は匿名である]
気になります!頑張ってください

⏰:10/07/31 06:23 📱:W51H 🆔:Z6K/.jG.


#241 [我輩は匿名である]
この主みたいな頭悪い女がいっから…
いざ自分が遊ばれてもこんな頭悪い女に限って自分が遊んでるって勘違いしてんだよな
まじ頭悪い(笑)

⏰:10/07/31 12:42 📱:SH01B 🆔:PbmsvoYA


#242 [我輩は匿名である]
きになるー!
がんがん更新してください

⏰:10/07/31 14:01 📱:SH02A 🆔:hHUpNuxI


#243 [歩美]
応援のメッセージ、
見てくださってる方、
ありがとうございます

⏰:10/07/31 23:30 📱:F02A 🆔:XRXSbNr2


#244 [まいち]
すごく面白いです!
頑張ってください

⏰:10/07/31 23:32 📱:F706i 🆔:ddqCJEsM


#245 [歩美]
7≫真穂の秘密。 〜続き〜


私は、あえて真穂に事実確認をしなかった。

だけど、2人でいる所を目撃してから、
吹っ切ったはずの新一への思いがまたこみ上げてきた。

『嫉妬』

その言葉が一番近かった。


それから一週間・・・
二週間・・・
1ヶ月・・・
一向に真穂から新一の話は出なかった。

⏰:10/07/31 23:34 📱:F02A 🆔:XRXSbNr2


#246 [歩美]
8月に入り、
真穂と2人で海に行くことになった。


――高1の夏にずっと好きだった新一と付き合った。
色々あったけれど、
あれからもう4年。


真穂「あっついねー!!」

白ビキニの真穂の首もとに、
光り輝くネックレス。
トップは、
なんだか意味ありげなシンプルなリング。

触れるか迷った。
でも聞いた。

⏰:10/07/31 23:39 📱:F02A 🆔:XRXSbNr2


#247 [歩美]
私「なにー?そのネック!
男にもらったの?」

真穂「・・・えっ?
あ、これ?」

戸惑った様子の真穂。

真穂「まぁね(笑)」

まだ真穂は言わない。
ていうか、
再会してから何度男関係を聞いても話を流されていた。
ますます新一との仲を疑い、
もう確信でしかなかった。

でも不思議だった。
ここまで隠し通すなら、なんでわざわざ指輪をネックにするの?
外してくればいいじゃん。

⏰:10/07/31 23:43 📱:F02A 🆔:XRXSbNr2


#248 [我輩は匿名である]
頑張ってください!毎日みてます(^-^)/

⏰:10/08/01 01:07 📱:W51H 🆔:3GejRQ1I


#249 [我輩は匿名である]
見てます!面白いです!更新待ってます

⏰:10/08/01 17:00 📱:W63H 🆔:jWXVJYhA


#250 [歩美]
少し苛立ちながら、
適当な場所にシートをひき、
私たちはひとまず腰掛けた。

真穂「あっ、歩美〜背中塗って♪」
私は真穂の背中に日焼け止めクリームを塗ってあげた。

真穂「てかさ、ナンパとかくるかなぁ?(笑)」

歩美「真穂彼氏いるんでしょー(笑)」

真穂「それとこれは別っ!」


はっ?
何ソレ。
真穂ってこんなキャラだっけ?

⏰:10/08/01 22:56 📱:F02A 🆔:PP3A9/ks


#251 [歩美]
真穂といえば、
男なんて興味ないみたいなキャラだったのに。
大学に行って変貌したんですか?

だいいち、
あなた今コソコソ私の元カレと付き合ってるんでしょ?
なのに、
ナンパとか期待していいわけ?

真穂を1人の女としてウザく思った。
自分は今までもっとウザいし最低だったことを棚に上げて。


「2人で来てんのー?」
ナンパらしき2人組がきた。

⏰:10/08/01 22:59 📱:F02A 🆔:PP3A9/ks


#252 [歩美]
私は真穂を試そうと思った。

ナンパ相手に対して、
あえて無視。
じゃあ真穂はどうするかなって。
彼氏(新一)を愛してるなら、無視するか追い払うよね。
でも真穂は、


真穂「え〜?そーだけどぉ?」

猫なで声で答えた。


はい新一さん残念。
あなた愛されてません。

⏰:10/08/01 23:01 📱:F02A 🆔:PP3A9/ks


#253 [歩美]
ナンパ相手は真穂の反応に、
「イケる」
と確信したのか、
目の前に座り込んだ。


「何歳ー?」
「どっから来たの?」
「なんて名前?」

全ての問いに真穂はスラスラ答えた。

とうとう私も餌食に。

「そっちのお方はなんて名前なの?」

聞いてきた相手の顔をようやく見てみた。
・・・普通。(笑)

⏰:10/08/01 23:04 📱:F02A 🆔:PP3A9/ks


#254 [歩美]
私「あゆみ。」

「そっかぁ!
俺はまもる君!
でコイツは龍太郎君!」


ベラベラ喋り、
色白の方がまもる。

あんまり喋らなくて、
色黒の方が龍太郎だった。

自然と4人で話し込む形になってしまった。
偶然にも全員同い年だった。


まもる「2人は彼氏とかいんの?」

私は真穂の出方を待った。

⏰:10/08/01 23:08 📱:F02A 🆔:PP3A9/ks


#255 [歩美]
真穂「一応いるよっ!」

一応!!!???
なんなのクソ女!!!

まもる「一応って?(笑)」

そうなるよねー。
誰だって
《一応≫
の意味聞いてみるよねー。
あるあるパターンだねー。

真穂「まぁ、色々あんの!」

あーそうだよねー。
実は歩美の元カレとコソコソ付き合ってんのとか私の前で言わないよねー。

なんか、
新一がかわいそうだよ。
私の大切な元カレなのに。

⏰:10/08/01 23:13 📱:F02A 🆔:PP3A9/ks


#256 [歩美]
ナンパによって、
私には復讐心が芽生えた。



結局この日は4人で飲みに行くことになった。

ひとまず楽しいフリをして、
真穂を調子に乗らせよう。
楽しいフリとか得意分野だし。
真穂は龍太郎狙いだった。
たぶん、女の子100人に聞いたら99人は龍太郎派だと思う。
まもるは悪い奴じゃなさそうだけど、
ちょっとうるさい。(笑)


真穂はかなりお酒がすすみ、
頬を赤らめはじめた。

⏰:10/08/01 23:17 📱:F02A 🆔:PP3A9/ks


#257 [歩美]
焼酎ばかり飲む私に対して、

龍太郎「自分、酒強いね。」

龍太郎が私に話しかけた初めての言葉。

歩美「チューハイとかカクテルは悪酔いするから。」

龍太郎「水商売?」

歩美「よくわかったね(笑)」

龍太郎「なんとなく(笑)」


龍太郎と会話が成立するとは思ってなかったから、なんとなく優越感があった。

⏰:10/08/01 23:21 📱:F02A 🆔:PP3A9/ks


#258 [歩美]
私がトイレに立つと、
真穂がついてきた。

真穂「ちょっと〜龍ちゃんは私が狙ってるんだから〜(笑)」

酔っ払ってご機嫌な様子。

私「わかってるよ♪
てか、彼氏大丈夫なの?」

真穂「大丈夫だよーん♪
私もトイレするから、
カバン持っててぇ。」

持って入ればいいのに、
酔っ払ってるせいか、カバンを私に預ける意味不明な行動。

でもおかげでひらめいた。

⏰:10/08/01 23:26 📱:F02A 🆔:PP3A9/ks


#259 [我輩は匿名である]
期待あげ

⏰:10/08/02 18:54 📱:W51H 🆔:aLhtWWP.


#260 [我輩は匿名である]
きになる!

⏰:10/08/03 00:48 📱:SH02A 🆔:KfTm1YGQ


#261 [歩美]
真穂のカバンを持ったまま、
私はトイレに入った。

絶対にやってはいけないことをした。
真穂の携帯から、
新一のアドレスを頂いた。


新一は、
《ダーリン》
というフォルダにいた。
やっぱり2人は付き合ってたんだ・・・。


私は新一のアドレスを登録し、真穂にカバンを返し、
何もなかったかのようにトイレを後にした。

⏰:10/08/03 09:05 📱:F02A 🆔:dW2kFW9M


#262 [歩美]
2人で席に戻ると、
男子2人の位置が変わっていて、
真穂は迷うことなく龍太郎の隣に座った。

私はだんだんおもしろくなってきた。
真穂にそんな欲張りはさせない。欲しいものを2つ手に入れようだなんて、
絶対させない。

真穂の得たもののうち1つが、《新一》
じゃなかったら、
私はこんなこと思わなかった。
新一だからこそ腹がたつ。
新一だからこそ取り返したくなった。

⏰:10/08/03 13:49 📱:F02A 🆔:dW2kFW9M


#263 [我輩は匿名である]
>>50ー100
>>101ー150
>>151ー200
>>201ー250
>>251ー300

⏰:10/08/03 17:24 📱:S001 🆔:RrmsjJyE


#264 [歩美]
これで私は真穂の秘密を握った。
秘密を知ったことはまだ言わない。

まずは新一を取り返す。

居酒屋で楽しそうに過ごす真穂を見ながら、
私は内心ワクワクしていた。


まもる「よっしゃー!
2件目行こうぜ!」

私たちは店を変えた。
もう終電が近い。
きっとこのまま朝までなんだろうな。

次の店で真穂はさらに酔っ払い、龍太郎にベタベタひっついていた。

⏰:10/08/03 21:56 📱:F02A 🆔:dW2kFW9M


#265 [歩美]
私「ちょっとトイレ行ってくるねぇ。」

携帯を持って、
トイレではなく外に出た。
私は新一にメールを送った。


〈久しぶり。歩美だよ。
急にメールしてごめんね。
元気にしてる??〉


送信後、
携帯を閉じてしばらく外の風にあたっていた。


メールが返ってきた。


〈びっくりした!連絡先変わったんだな。久しぶり元気だよ。歩美は元気か??〉

⏰:10/08/03 22:00 📱:F02A 🆔:dW2kFW9M


#266 [歩美]
3通くらいメールのやりとりをした。
すると新一から、番号を聞いてきて、私たちは2年ぶりに電話をした。

新一「アドレス残してくれてたんだ。」

歩美「うん。」
ウソ。さっきあんたの彼女の携帯から勝手に登録したんだよ。

歩美「今、真穂と飲んでてさ、ちょっと酔っ払ってきて急に新一が恋しくなっちゃった(笑)」

新一「はははっ(笑)
真穂と2人?」

⏰:10/08/03 22:03 📱:F02A 🆔:dW2kFW9M


#267 [歩美]
私「ううん、違うよ!
新一の声聞いたら元気出てきたし、真穂には内緒で抜けてきちゃったし戻るね!
また連絡するからっ♪」

電話を切った。

真穂と2人じゃない。
きっとじきに真穂は新一に連絡をする。
その時真穂は男の存在を消して、私と2人だったってウソをつくはず。


新一は真穂に不信感を抱く。


さぁどうなるか楽しみ。

私は店内に戻ることにした。

⏰:10/08/04 17:13 📱:F02A 🆔:WtQ8d3bw


#268 [歩美]
ちょうど店の前で龍太郎とはちあった。

龍太郎「あれ?
どっか行ってた?」

歩美「ちょっと外の風にあたってたよ!
龍太郎はどこ行くの?」

龍太郎「タバコ買いに。」

歩美「そっか。
じゃあ戻っとくね〜。」


ほんと、龍太郎は愛想がないというか、クールというか。

顔がいいだけできっと女には困ってないだろうな(笑)

⏰:10/08/04 17:16 📱:F02A 🆔:WtQ8d3bw


#269 [歩美]
真穂たちの席に戻り、
龍太郎も戻ってきてまたワイワイと過ごしていた。

時間が終電をまわった。

私「朝帰りして、彼氏に叱られないの?(笑)」

真穂「あ、大丈夫だよ。
とりあえずメールだけ送っとこっと。」

真穂はダーリン《新一》にメールを打った。
まぁきっと私と2人だってウソつくでしょ。

それに対して新一は男がいることを聞けない。
だって私は真穂に内緒で新一に連絡した。
新一は私の内緒を裏切ったりしないよ。

⏰:10/08/04 23:03 📱:F02A 🆔:WtQ8d3bw


#270 [歩美]
連絡を経って2年が過ぎていたにも関わらず、
私は新一のことを信じていた。

自分を選んでくれるという自信があった。
どこからそんな自信が湧いてくるのかはわからない。

でも、新一だから。
新一に限って。
そんな感じ。


真穂は新一にメールを送って、どうやら何事もなく新一は返事を返してきた。
真穂の態度からして、
疑われたり、
もめたり怒られたりした様子はなかった。

順調。

⏰:10/08/04 23:06 📱:F02A 🆔:WtQ8d3bw


#271 [歩美]
二件目の居酒屋の閉店時間となり、私たちはカラオケに移動した。

道中、
新一からメールがきた。


〈連絡くれてありがと。
嬉しかったよ
飲みすぎないよーにな。〉


相変わらず優しい。
今頃、複雑な心境だろうに。


2人の交際を、
どっちから話してくるかも楽しみの1つだった。

⏰:10/08/05 01:08 📱:F02A 🆔:6lzHHrhI


#272 [歩美]
すっかり真穂は龍太郎とペア。龍太郎にそんな気がないのは、私が見てても明らかだった。
だけど、女慣れした感じの龍太郎は、
サラッとあしらったり、
うまい具合に距離を保ったりしていた。

2人は連絡先を交換し、
その場の空気で私はまもると連絡先を交換した。


真穂と龍太郎が同時に消えたりもしたけど、
その日はあえて触れず、
朝6時頃に解散した。

真穂をお持ち帰り!
とまではいかなくてちょっと残念だった。

⏰:10/08/05 01:12 📱:F02A 🆔:6lzHHrhI


#273 [歩美]
帰宅し、寝た。

昼過ぎに起きたら真穂とまもるからメールがきていた。

真穂〈昨日はお疲れ!
まもると何か進展あった?〉

いやいや、
まもるとか眼中にないし。

まもる〈昨日はさんきゅ!
また飲みに行こーな!〉

あんた酒弱かったじゃん。


そんなこんなで、
真穂の秘密と、
だらしない面を握った私。

⏰:10/08/05 01:15 📱:F02A 🆔:6lzHHrhI


#274 [歩美]
8≫駆け引き。


あの日以来、
新一とのメールは毎日続いた。

1ヶ月が経った頃、
店がお盆休みに入り、
新一にご飯に誘われた。


会うのは2年前以来。

ダウンを返そうか迷ったけど、夏場にわざわざ返すのもおかしいかと思ってダウンは家に置いて出た。


待ち合わせは駅。
真穂といるところを見た道を通る。

⏰:10/08/05 01:21 📱:F02A 🆔:6lzHHrhI


#275 [歩美]
新一を見つけた瞬間、
昔付き合っていた頃の懐かしいトキメキを思い出した。

新一「よっ。」

昔、大好きだったこの声。

私「何食べに行く?
ってか、お腹すいてる?」

新一「微妙(笑)」

待ち合わせた時間は6時。
まだ晩ご飯にはちょっと早い。相談して、
なぜかノリで映画を観に行くことになった。


2年前までは、
付き合ってなかったのに手を繋いだりした。

⏰:10/08/05 01:25 📱:F02A 🆔:6lzHHrhI


#276 [我輩は匿名である]
更新まってます(^O^)/頑張ってください

⏰:10/08/06 07:41 📱:W51H 🆔:2JwfLo7E


#277 [歩美]
でも今は繋げない。
別れてからは、いつも私から新一の手をつかんだり、
腕にしがみついたりした。

もし真穂と付き合ってなかったら、繋げたのに。
よりによって真穂だなんて。

新一の顔を久しぶりに見た私は、なんだかすごく胸が痛く、辛くなった。


電車に乗り、
映画館に着いた。
しっかり者の新一は、
電車の中で決めた映画の席情報を携帯で調べてくれていた。


チケットを買い、
少し喫煙所で時間を潰した。

⏰:10/08/06 11:20 📱:F02A 🆔:GSUf/cpU


#278 [歩美]
ねぇ、私たち、
周りからみたらきっとカップルだよね。
本当は違うけどね。


『人のモノ』
って魅力を感じる。
欲しいなって思う。
でも別れさせて手に入れたいという気持ちを実際にやることは、ほとんどの人はしないと思う。
でも私は平気だった。


例え、親友の彼氏だとしても、今ならできるような気がする。


新一「あ、ポップコーン買うだろ?(笑)キャラメルが好きだったよな?」

⏰:10/08/06 11:24 📱:F02A 🆔:GSUf/cpU


#279 [我輩は匿名である]
あげとく

⏰:10/08/10 15:23 📱:PC 🆔:EnYARTBE


#280 [歩美]
付き合っていた頃と、
都合良く側においていた頃と何も変わらない新一の笑顔。

自分には彼氏がいても、
新一が誰かのモノになるなんて絶対に嫌だった。

今は真穂の彼氏・・・。
嫌だ。
絶対嫌だ。

だけど、手を繋いでみたり、冗談っぽく好きだとか、
そういうのが2年前みたいにできない。

どうして・・・?

新一には、
『計算』
ができなくなっていた。

⏰:10/08/10 20:01 📱:F02A 🆔:cMY0CkBM


#281 [歩美]
上映時間になり、
映画を観た。

映画に集中できない。
頭の中で色んなことを考えていた。
倖田來未がカバーした、
『最後の雨』
が何度も頭の中で聴こえた。


誰かに盗られるくらいなら
強く抱いて
君を離さない・・・



映画が終わり、
晩ご飯を食べに移動する。
私はどうしてもお酒が飲みたかった。

⏰:10/08/10 20:05 📱:F02A 🆔:cMY0CkBM


#282 [歩美]
新一と楽しく過ごすためには、お酒の力を借りたかった。
なんとなくそんな弱気だった。

飲み始めてしばらくすると、
やっぱり私より先に新一がホロ酔いになった。
私は酒豪。
早く酔うために焼酎をロックで早めのペースで飲み続けた。

新一は少し酔いが回ってきても、真穂とのことは話さなかった。
私も聞かなかった。
聞きたくなかったし、
聞いたら私の横取り作戦がくるってしまう。


2年前の話になった。

⏰:10/08/10 22:12 📱:F02A 🆔:cMY0CkBM


#283 [歩美]
新一「・・・進藤とはどうなってんだ?」

私「何もないよ。」

新一「そっか。
あん時さ・・・―――・・・」

新一が話したこと。
それは2年前、新一が私に言った言葉。

『もう終わりだな』

あの言葉の真相。
新一は、進藤と俺の中が終わりだって意味だった。
私との中じゃなかった。
だけど、ショックも大きく、
なかなか私に連絡ができなかった。
でもやっぱり私に会いたくて、メールを送ったらエラー。

⏰:10/08/10 22:15 📱:F02A 🆔:cMY0CkBM


#284 [歩美]
電話をかけたら、
すでに番号は存在してなかった。
本当は、
ずっと会いたかったと・・・。

真相がわかって、
嬉しかった。
だけど、またあっさり手に入る流れに気が抜けた。


私「本当にあの時はごめん・・・。」


2年越しでやっと謝ることができた。
素直に言えた。

新一はフッと笑い、
ビールをおかわりした。

⏰:10/08/10 22:19 📱:F02A 🆔:cMY0CkBM


#285 [遊々莉]
気になる(>_<)楽しんで見てます☆

⏰:10/08/10 22:34 📱:SA001 🆔:WzzrWfS6


#286 [歩美]
謝ったことで、
胸のイガイガがすっと取り除かれた。

さらにお酒のペースは早くなり、私も酔い始めた。

酔えば酔うほどに新一を独り占めしたくなり、
早く真穂と別れさせたかった。何も知らないフリを通して。


居酒屋に入って三時間くらいが経ち、気付けば終電の時間だった。
地元は一緒だし、
タクシーで帰ればいいかと思った。
でも内心、
朝まで帰れないという期待もあった。

⏰:10/08/10 23:36 📱:F02A 🆔:cMY0CkBM


#287 [し]
気になります

⏰:10/08/10 23:55 📱:SH06A3 🆔:XrhZMuxw


#288 [歩美]
新一はさっきから時計をチラチラ気にしている。
帰る気?
それとも・・・?


様子を伺っていると、
新一から切り出してきた。

「終電近いし、出ようか。」

これが新一の本心なのか、
本心じゃないのかはわからなかった。


新一を手に入れたい気持ちは、高校に入った頃よりはるかに強い。
2年前なら、
遠慮せず帰りたくないと腕をつかめた。

⏰:10/08/11 19:55 📱:F02A 🆔:PXmnKT5M


#289 [歩美]
だけど・・・

私「そうだね。出よっか。」

初めて自分の気持ちにストップをかけた。
新一が全力で私のところへ来ないなら、
私は全力で駆け引きしてやる。

一体何の意地なのか、
私はそう決意して店を出て、
2人で終電に乗った。


新一にはその気がないのかもしれない。
真穂を想っているのかもしれない。
悔しい。
だけど我慢。

⏰:10/08/11 19:58 📱:F02A 🆔:PXmnKT5M


#290 [歩美]
新一「じゃあな!」

新一は家まで送ってもくれなかった。
あの公園に寄って、
話したりしたかったのに。
真っ直ぐ真穂の元に帰っちゃうんだね・・・。


真穂が憎らしくなった。


私は携帯を取り出した。
誰でもいいから、
今日は人肌恋しい。
携帯を開くと、
不在着信が三件あった。


三件ともまもるだった。

⏰:10/08/11 20:02 📱:F02A 🆔:PXmnKT5M


#291 [歩美]
お前かよ!(笑)
って思いながら、
まもるに折り返し電話をした。

まもる「あーゆーみー!!
今ヒマっ!?」

こいつのテンションの高さは今の私には重すぎる。

私「どうして?」

まもる「今龍太郎とドライブしてるから歩美もカモーン♪
迎えに行くわよぉーん♪」

後ろから龍太郎の軽い笑い声。

まぁ龍太郎もいるならマシだと思い、地元の駅まで迎えに来てもらった。

⏰:10/08/11 20:05 📱:F02A 🆔:PXmnKT5M


#292 [歩美]
龍太郎が運転する黒のオデッセイが目の前に止まった。

助手席の窓をあけ、
両手をふりまくってるまもる。

私も車に乗り込んだ。


私「なんで私誘ったの?
真穂じゃないの?(笑)」

まもる「だって龍太郎が真穂は呼びたくないって言うからさぁ〜(笑)」

えっ???
そーなの???♪♪♪
あははっ!
真穂、龍太郎に拒否られてんだぁー!!(笑)

⏰:10/08/11 20:08 📱:F02A 🆔:PXmnKT5M


#293 [匿名さん]
頑張って下さいとか言われたらお礼ぐらい言えば?

⏰:10/08/11 21:59 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#294 [歩美]
そうですね
忠告ありがとうございます。

すみませんコメントくださった方々m(_ _)m
頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。

⏰:10/08/11 22:54 📱:F02A 🆔:PXmnKT5M


#295 [我輩は匿名である]
いつも読ませていただいてます。

>>293の方が言うことも間違っていませんが、感想などは読む上で見づらいです…
それに逐一、主の返レスがあれば尚更です
感想板の利用を勧めてみたらどうでしょうか?

駄レス長文、失礼しました

⏰:10/08/11 23:48 📱:P001 🆔:v0OBzORo


#296 [我輩は匿名である]
>>1-100
>>101-200
>>201-300

⏰:10/08/12 14:15 📱:825SH 🆔:okKf6hoE


#297 [我輩は匿名である]
主みたいに平気で人を
傷つける人間って
なかなかいませんよ。
全部自分が悪いくせに
他人を悪者扱いして…‥
性格の悪さ尊敬します

⏰:10/08/14 15:08 📱:SH905i 🆔:.n2G.TKQ


#298 [我輩は匿名である]
>>297

はいはいお疲れー

⏰:10/08/15 20:00 📱:921SH 🆔:3Fem9c/U


#299 [我輩は匿名である]
>>40-100

⏰:10/08/16 02:54 📱:W61K 🆔:KnBw17vE


#300 [我輩は匿名である]
>>80-100

⏰:10/08/16 03:00 📱:W61K 🆔:KnBw17vE


#301 [我輩は匿名である]
>>139-180

⏰:10/08/16 03:10 📱:W61K 🆔:KnBw17vE


#302 [我輩は匿名である]
>>180-200

⏰:10/08/16 03:17 📱:W61K 🆔:KnBw17vE


#303 [歩美]
8≫駆け引き。 〜続き〜


龍太郎が真穂のことを好まないのは、飲んだ日から気付いてはいたけど、
確信するとかなり嬉しかった。

私は真穂の秘密をバラした。

「真穂、彼氏いるんだよ。」

2人は少し驚いていたけど、
元々眼中になかったうえに、
さらに眼中になくなった。

龍太郎の話によると、
ほぼ毎日メールがくるらしい。

⏰:10/08/19 22:26 📱:F02A 🆔:v5L/edXY


#304 [歩美]
私「うざいの?(笑)」

龍太郎「うん。」

冷たく言い放つ龍太郎。

私「じゃあうざいって言っちゃえば?」

龍太郎「女性にそんな暴言吐けねぇだろ?(笑)」

ま、チャラ男らしい台詞。
話を進めるうちに、
チャンスを見計らって私から伝えることになった。

あぁ〜楽しみ。


3人でボーリングに行き、
車内でダラダラ話して朝方帰宅した。

⏰:10/08/19 22:29 📱:F02A 🆔:v5L/edXY


#305 [歩美]
時々携帯を開いたけど、
新一からメールは来なかった。

新一らしくない。
私の知ってる新一じゃない。
いつもは、
絶対メールくれたのに・・・。


次の日も、
その次の日も新一からメールは来なかった。


考えないようにして、
今日も仕事に励む。
同伴もなくゆっくり出勤。

あまりに店が暇で、
適当に顧客にメールをうっていた時。

⏰:10/08/19 22:32 📱:F02A 🆔:v5L/edXY


#306 [歩美]
画面にメール受信の文字。

客からの返信かと思ったら、
知らないアドレスだった。

内容を見て、
少し嬉しかった。


〈龍太郎だけど今日も店?
暇してたら飯いかね?〉


まるで、
捕まえるつもりのなかった魚が偶然網にかかってくれたような、そんな気分だった。


会う約束をした。
初めて龍太郎と2人で会う。

⏰:10/08/19 22:35 📱:F02A 🆔:v5L/edXY


#307 [歩美]
支配人に早上がりをお願いしてみると、店が暇なことからあっさりOKが出て早上がりすることになった。

店友「デート〜?(笑)」
店友「歩美彼氏できたの?」

私「違う違う(笑)
ごめんね、お先〜♪」


龍太郎と待ち合わせの時間までに、化粧直しをした。
女子は、化粧の気合いで相手に好意があるかわかるもの。
龍太郎には、
それなりに気合いが入った。

少し冷たいけど、
魅力的だった。

⏰:10/08/19 22:41 📱:F02A 🆔:v5L/edXY


#308 [歩美]
待ち合わせ場所には、
すでに黒のオデッセイが停まっていた。

あれは、
全く車なんて興味なかった私が、初めて覚えた車だった。
今でも黒のオデッセイを見ると思い出す。


私「お待たせーっ。」

龍太郎「何食いたい?」

私「何でもいい(笑)」

龍太郎「それ1番困りますよお姉さん(笑)」

⏰:10/08/20 17:15 📱:F02A 🆔:AKrhXyok


#309 [我輩は匿名である]
>>258-400

⏰:10/08/21 13:26 📱:N703iD 🆔:FZbTI8Kw


#310 [我輩は匿名である]
気になる枕X新頑張ってください

⏰:10/08/22 07:36 📱:W63H 🆔:7g.M9jCE


#311 [歩美]
匿名さん≫
ありがとうございます
頑張ります

⏰:10/08/23 01:04 📱:F02A 🆔:gZCXLZHo


#312 [歩美]
結局車でウロウロして、
気付いたら1時間以上が経過して、景色はだんだん山の方へ近付いていっていた。

山・・・?
あの山は、
夜景スポットで有名な山。
まさか、龍太郎・・・?

期待を抱きつつも、
あえてギリギリまで気付いていないフリを通して車内で話を続けていた。

車がだんだん山を登っていく。さすがに私も尋ねてみた。


私「山ん中にご飯食べるとこあるの?」

⏰:10/08/23 01:07 📱:F02A 🆔:gZCXLZHo


#313 [歩美]
龍太郎はチラっとこっちを見て、笑い出した。

龍太郎「たぶん民家ぐらいしかないだろー(笑)
歩美、天然か?(笑)」

夜景に連れていこうとしてるんでしょ?
わかってるよ(笑)
でもね、
素直に嬉しかった。
私、夜景って見たことなかったんだよね。


やがて頂上付近に着き、
龍太郎は車を停めた。

龍太郎「いいもん見せてやるからおいで。」

⏰:10/08/23 01:10 📱:F02A 🆔:gZCXLZHo


#314 [歩美]
龍太郎は助手席のドアをあけ、私を連れ出した。

少し移動すると、
そこには絶景があった。

私「うわぁ・・・」

龍太郎「どう?」

私「キレイ・・・」

街の灯り、
電灯、
星。
こんなにもキレイだなんて思わなかった。
夜景に連れていくっていう、
まさにありがちなパターンに私はメロメロだった。

⏰:10/08/23 01:13 📱:F02A 🆔:gZCXLZHo


#315 [歩美]
適当な場所に腰掛け、
しばらく2人静かに夜景を眺めていた。

龍太郎って、
見かけによらずロマンチストなんだなって思った。

突然、
龍太郎に手を握られた。

私が龍太郎の方を見ると、
照れくさそうに顔をそらしながら、こう言った。

龍太郎「・・・好きな女ができたら、・・・ここに連れてくるつもりだった。」

真っ直ぐな言い方じゃない。
目を見て言われてもいない。
なのに、すごく龍太郎が愛しくなったよ。

⏰:10/08/23 01:17 📱:F02A 🆔:gZCXLZHo


#316 [歩美]
龍太郎はそのまま私を抱きしめてきた。
私も、
手に力をこめて抱きついた。

それが、
私の返事だったから。

抱き合ったまま、
しばらくは余韻と龍太郎の香水の匂いに浸っていた。

私、
龍太郎のこと大好きになるかもしれないよ。



私、
今までの自分と決別するよ。
いい女になるよ・・・。

⏰:10/08/23 01:22 📱:F02A 🆔:gZCXLZHo


#317 [歩美]
こうして8月28日、
私と龍太郎は付き合うことになった。

正式に「付き合って」って言葉をもらったわけじゃないけど、私たちにとって大切な記念日。大切なスタートになった日。


帰りの車内は、
お互いどこか照れくさかったよね。
でも、彼氏彼女だから、
バイバイの時はチュウ・・・
って思ったのにチュウなかった。(笑)

またまた見かけによらず、
奥手な龍太郎坊や。(笑)

⏰:10/08/23 01:30 📱:F02A 🆔:gZCXLZHo


#318 [我輩は匿名である]
(・^∀^・)まわりにおったら
絶対拒否るけど
他人だと思ってよんでます
この〜ナルシストx

⏰:10/08/23 03:50 📱:S001 🆔:L8brHD22


#319 [歩美]
いつも恋愛に進展があれば真穂に相談していたけど、
今はとてもじゃないけど話せない。

真穂が龍太郎に好意を持っているのはわかってるし。

でもね真穂。
これで同等だよ。
あんたは私から新一を奪って、しかも隠し通してる。

だから仕返しに私も同じことしてあげる。
歯には歯を、
目には目を。


龍太郎は私の彼氏。

⏰:10/08/23 23:52 📱:F02A 🆔:gZCXLZHo


#320 [歩美]
9≫暴露。

龍太郎と付き合うことになって、久しぶりの彼氏に私は浮かれていた。
ただ、1つ問題があった。


龍太郎が私の職業を嫌がった。それが普通だよね。
彼女がホステスって、
ちょっと嫌だよね。

龍太郎は高校を卒業してから、親のやってる建築関係の仕事をしていた。
その職場仲間と、キャバクラやクラブに行くことがあるから、その業界に自分の彼女が働いてることは耐えられなかった。

⏰:10/08/23 23:56 📱:F02A 🆔:gZCXLZHo


#321 [歩美]
自分の女になると、
龍太郎は独占欲の固まりになった。

私は、
店を辞めた。

ママに預けていた通帳を返してもらい、みんなにお別れの挨拶をした。
それなりに貯金はあったから、しばらくゆっくりして、
昼間の仕事を捜すことにした。

龍太郎は大喜びだった。
私も、夜から足を洗ういい機会になって肩の荷が軽くなった。

龍太郎との付き合いは喧嘩もあったけど充実していた。

⏰:10/08/24 00:00 📱:F02A 🆔:sCHfN2YE


#322 [歩美]
だけど、
これから色んなことが起きる。

――10月になり、
真穂の大学の学祭に誘われた。

言われた通り食堂で待ち合わせをした。
真穂がいた。
グループらしき友達も何人か一緒にいた。

真穂「あっ、歩美ー!
こっちこっち!」

真穂は友達に私を紹介した。
私は軽く会釈した。
キャピキャピした女子たち。

⏰:10/08/24 00:04 📱:F02A 🆔:sCHfN2YE


#323 [歩美]
しばらく世間話をしていたら、真穂が突然私の真横にきた。

真穂「歩美、
隠しててごめんね。
私、黙ってたことがあんの。」
えっ???
今?この場で?(笑)

歩美「な、なに?」

真穂「私さ、彼氏いるじゃん?実は・・・新一なんだよね。」

知ってまーす。
でも知りませんでしたってフリして驚く。

まさかここで暴露してくるとは、不意打ちだった。

⏰:10/08/24 00:07 📱:F02A 🆔:sCHfN2YE


#324 [歩美]
真穂はおどけた感じで笑い、
「本当は言うつもりだったんだけどぉー!(笑)」
とか言う。

挙げ句の果てには耳元で、
「龍太郎のこととか、あの日のナンパのことは内緒にしててよねっ♪」
とか言う始末。
私のイライラメーターはかなり高まった。


真穂が暴露してきて、
私も打ち明けることに決めた。

私「私、
龍太郎と付き合ってるんだ。」

⏰:10/08/24 00:10 📱:F02A 🆔:sCHfN2YE


#325 [歩美]
真穂の顔色が明らかに変わった。
私は笑いもせず、
申し訳なさそうにもせず、
真顔で暴露してやった。

真穂はその場から、
私を引っ張って席を離れた。

友人たちは何事?って感じで少しアタフタしていた。


真穂「ちょっと待って。
まじなの?」

キレ気味で聞かれた。
キレるのはおかしいでしょ。
あんた彼氏いるじゃん。

⏰:10/08/24 00:14 📱:F02A 🆔:sCHfN2YE


#326 [☆]
やばい!
めっちゃおもしろなってる(笑)

⏰:10/08/24 10:57 📱:F06B 🆔:zvH85HKM


#327 [月]
更新待ってまーす

⏰:10/08/24 20:55 📱:P03B 🆔:owoA3tjo


#328 [我輩は匿名である]

>>250-400

⏰:10/08/25 09:34 📱:P10A 🆔:3e8NFDTI


#329 [我輩は匿名である]
はやくー

⏰:10/08/25 22:23 📱:SH02A 🆔:1sJ0/ZD2


#330 [歩美]
コメントありがとうございます
なるべくたくさん更新できるようにします

⏰:10/08/26 01:05 📱:F02A 🆔:QEIIaapg


#331 [歩美]
9≫暴露。 〜続き〜


新一という彼氏がいながら、
あわよくば龍太郎もと欲張っている真穂の態度に腹が立ち、
ついついキツく言った。

私「まさか新一じゃ足りないわけ?」

私の険悪な表情にも真穂はひるまなかった。

真穂「歩美だって今まで散々えげつないことしてきてたじゃん。」

私「それが何?
何の理由にもなってないし。
私がしてきたことを真似したいの?」

⏰:10/08/26 01:11 📱:F02A 🆔:QEIIaapg


#332 [歩美]
真穂「違うけどっ!
・・・とりあえずこの話はやめよ。みんなのとこ戻ろ。」

あんたからけしかけてきたくせに??
あぁ゙ーーー
この自己中女!!!


みんなのとこに戻ると、
真穂は不自然な程に彼氏〈新一〉とのノロケ話を始めた。

「毎日電話かかってくる」
「バイト先に迎えにくる」
「ネックレスをもらった」

はいはい。
周りの友人も気だるそう。

⏰:10/08/26 01:14 📱:F02A 🆔:QEIIaapg


#333 [歩美]
適当に話は流して、
タバコを吸ったり携帯をさわったりして聞いてないフリをしていたのに、
あるノロケ話がひっかかった。

「夜景もつれてってくれた」


・・・私、
新一に夜景つれてってもらったことない・・・。

しかも、
真穂「そのままカーセックスやっちゃったぁ〜(笑)」

・・・とか聞いてねぇから!!!
ってか聞きたくねぇから!!!

⏰:10/08/26 01:22 📱:F02A 🆔:QEIIaapg


#334 [歩美]
真穂のデリカシーのなさと、
私への攻撃的な言動に驚かされた。

おかげであんたのこと大嫌いになったよ。
これで遠慮なくあんたを泣かせられるよ。


ジワジワ反撃してあげる。

私を誰だと思ってんの?

【壊し屋】
【別れさせ屋】
だよ。
あんたたちを別れさせて、
立ち直れないくらい壊してやるんだ。

⏰:10/08/26 01:26 📱:F02A 🆔:QEIIaapg


#335 [匿名]
おもしろ〜

⏰:10/08/26 03:10 📱:SH905i 🆔:7DGbgItU


#336 [あゆ]
読んでます
頑張って下さい

⏰:10/08/26 03:16 📱:F02B 🆔:K34ECzi2


#337 [七氏]
>>258-400

⏰:10/08/26 03:44 📱:D705i 🆔:oXLBhRvM


#338 [我輩は匿名である]
すごいおもしろい!!がんばれー!!

⏰:10/08/26 12:52 📱:PC 🆔:xWCN2Zdk


#339 [歩美]
10≫2人の私。


真穂から暴露を受けた学祭は、もちろん心から楽しむなんてこともできず、
真穂しか知り合いがいない苦痛に耐え忍んでいた。

学祭が終わり、
龍太郎と会うことになった。

真穂の暴露によって、
龍太郎のことを本気にならないようにしようと決めた。
真穂を傷つけるために、
龍太郎と付き合ってく。
真穂を傷つけるために、
新一と別れさせる。

龍太郎を愛してしまったら、
復讐に身が入らない。

⏰:10/08/27 00:30 📱:F02A 🆔:NhHvUHGc


#340 [歩美]
あくまでも龍太郎は『利用』する気でいようと決めた。

私の計画・・・
漠然としていたけど、
何事も行動あるのみ。


龍太郎「学祭ってどうだった?」

私「楽しかったよ!!
ねぇ、龍太郎。
真穂に付き合ってること話したよ。良かった?」

龍太郎「いいじゃん(笑)
なんで?(笑)」

私「友達ではいてあげてね?
私の親友だし。」

⏰:10/08/27 00:34 📱:F02A 🆔:NhHvUHGc


#341 [歩美]
私のその言葉の裏には、
私と真穂が深い仲だと龍太郎に意識させるため。


龍太郎「おぅ。わかった。」


車で移動し、
晩ご飯を食べに行って、
送ってもらった。


まだチュウがこないm(_ _)m
まぁいいけど・・・。


龍太郎の車が見えなくなくなったことを確認してから、私は出かけた。

⏰:10/08/27 00:40 📱:F02A 🆔:NhHvUHGc


#342 [歩美]
向かったのは、新一の家。

新一の家の近くには、
遅くまで開いてるスーパーがある。スーパーに行くついでに、新一が家にいるか確認に行った。

家の前を通ると、
新一の部屋の電気がついていた。私は新一の携帯に電話をかけてみた。


新一「どした?」

私「今、家じゃないの?」

新一「家だけど?」

あれっ?(笑)
あ、下にいるのかな。

⏰:10/08/27 00:44 📱:F02A 🆔:NhHvUHGc


#343 [歩美]
新一「今帰ってきたとこ。
どうした?なんかあった?」

私「今、ちょうど家の前にいるから会えない?」

新一「・・・わかった。
すぐ出る。」


5分もしないうちに新一が出てきた。

さぁーて仕事はじめ。(笑)

2人であの公園に向かった。
ベンチに座り、
新一は自販機で紅茶を買ってきてくれた。
空を見ながら世間話をした。

⏰:10/08/27 00:48 📱:F02A 🆔:NhHvUHGc


#344 [歩美]
私はさっそく本題へ。

私「出かけてたの?」

新一「うん、
飯食いに行ってたよ。」

私「・・・彼女と?」

新一「いやいやっ!
大学のツレとだよ(笑)」

私「彼女いないの?」

新一「・・・・・・いるよ。」

私「知ってるよ。」

新一はびっくりしていた。
私は新一に抱きついた。

⏰:10/08/27 00:58 📱:F02A 🆔:NhHvUHGc


#345 [歩美]
抱きついたまま私は言った。


私「今日・・・真穂から聞いたよ・・・知らなかった・・・」

知らなかったのはウソ。
でも言わない。

新一「歩美・・・ゴメン。」

新一は私を離そうとはしなかった。それどころか、ぎゅっと抱きしめてくれた。

(よしっ。やった。)

と内心ガッツポーズの私と、
久しぶりに新一の腕に抱かれて素直に嬉しい私がいた。

本当の私はどっちなんだろう。

⏰:10/08/27 01:10 📱:F02A 🆔:NhHvUHGc


#346 [我輩は匿名である]
龍太郎かわいそう
でも面白い頑張ってx

⏰:10/08/27 08:55 📱:auSH3I 🆔:R3HafJZg


#347 [我輩は匿名である]
楽しみに見てます頑張って下さい

⏰:10/08/27 11:44 📱:P02A 🆔:Wa1QfL1M


#348 [歩美]
コメントありがとうございます
頑張ります

⏰:10/08/27 11:58 📱:F02A 🆔:NhHvUHGc


#349 [歩美]
新一「歩美には、隠しておきたかったんだ。
ずるくてゴメン。」

なんだかそのセリフは、
私にも見に覚えがあった。

・・・進藤と関係があった時。
新一にバレることが嫌だった。

だから、新一の気持ちはよくわかるよ。

新一「歩美のことは、
いつまでも特別なんだ。」

好きだよ、特別って響き。
でも、ずっと待ってるって言ってたくせに。
よりによって真穂だなんて。

⏰:10/08/27 12:04 📱:F02A 🆔:NhHvUHGc


#350 [歩美]
真穂と新一が関係を深めたのには、私が大きく関わっていた。
私と新一が連絡を取らなくなった時。
新一は真穂に相談をした。
相談しているうちに、
真穂が新一を好きになった。

「歩美の代わりになれない?」
そうして2人は付き合った。


やっぱり真穂が奪ったんだ。
私の特別な存在を。
許せない。


私「ねぇ、真穂のこと好きなの?」

⏰:10/08/27 12:07 📱:F02A 🆔:NhHvUHGc


#351 [我輩は匿名である]
がんばれー

⏰:10/08/27 12:21 📱:SH02A 🆔:7KoXXqPw


#352 [匿名]
面白い(^_^)

⏰:10/08/27 12:35 📱:SH905i 🆔:XjMovIxc


#353 [あいこ]
うわぉ
待ってる

⏰:10/08/27 20:19 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


#354 [しぃ]
頑張って下さい

⏰:10/08/28 00:13 📱:SH06A3 🆔:ijMuhL6s


#355 [我輩は匿名である]
見に覚えって(笑)

⏰:10/08/28 16:54 📱:CA004 🆔:r1o6NNh2


#356 [歩美]
たくさんの応援ありがとうございます
小説総合の方に感想板を作りましたので、そちらに感想をいただければ嬉しいです
まだまだ話は続きます。
お付き合いくださいm(_ _)m

⏰:10/08/28 22:19 📱:F02A 🆔:LEWqQUN2


#357 [歩美]
10≫2人の私。 〜続き〜


「真穂のこと好きなの?」
という問いに対し、
新一は答えなかった。

重たい空気だったから、
私は答えを問い詰めなかった。
だけど、何となくわかる。

本当は好きなんだよね。
だけど、私に遠慮して、黙ったままだったんだよね。
そして、まだ少しは私のこと想ってくれているんだよね。

抱き合った体を離した。


真穂、
絶対に別れさせてやるから。

⏰:10/08/28 23:05 📱:F02A 🆔:LEWqQUN2


#358 [歩美]
新一と別れ、
帰宅してから龍太郎に申し訳ない気持ちがようやく出てきた。
デートの後そのまま元カレに会いにいったなんて。
しかもハグまで。

ゴメンね、龍太郎。


――学祭での真穂の暴露から、私は新一とこっそり連絡を取り合っていた。

新一に明かした。
自分も彼氏ができたこと。

新一は責めるわけもなく、
少し残念がっていた。

⏰:10/08/28 23:11 📱:F02A 🆔:LEWqQUN2


#359 [歩美]
だけど、
新一と真穂を別れさせることは意外と難しそうだった。

あの2人は、
とても深い絆があるように感じた。

付き合ったきっかけが、
〈親友の元カレからの相談〉
〈元カノの親友への相談〉
なんだもん。

そういう修羅場から付き合うと、変に信頼関係が芽生えてしまってややこしい。
ちょっとやっかい。

でも、新一の心の中に入れたからまぁひとまずクリア。

⏰:10/08/28 23:18 📱:F02A 🆔:LEWqQUN2


#360 [歩美]
龍太郎に対しても、
本当の自分がわからなくなっていた。

真穂を悔しがらせるため?
利用するため?

ううん、
龍太郎のことは好き。
好きにならないつもりだったのに、なぜか龍太郎は私の中にスルスルと入り込んできた。
不思議だった。

そんな龍太郎と初めて体を重ねたのは、
10月の始め。
龍太郎の家で。

あたたかかった。

⏰:10/08/28 23:23 📱:F02A 🆔:LEWqQUN2


#361 [歩美]
付き合って1ヶ月以上経ってもキスすらしてこない龍太郎に、私がしびれを切らした。

襲ったわけじゃないけど(笑)
家に呼ばれた時にドキドキワクワクして、
下着を1番お気に入りのにした。
結局私は龍太郎にしっかりハマってしまっていたんだね。

女慣れしていると思ってたのに、実際そうでもなかった。

龍太郎の過去の恋愛は、
数は少なかったけど、付き合ったら長い一筋タイプだった。

⏰:10/08/29 21:02 📱:F02A 🆔:LakRfK2w


#362 [歩美]
そんなギャップに、
確実にときめいていた。



「ずっと一緒にいようね」


龍太郎と、こんなことをいつからかよく話していた。
クリスマスを過ごし、
新しい年を迎え、
成人式を迎えた。

成人式には、
もちろん真穂も、
新一もいる。
なんなら進藤もいる。

あぁ嫌なメンバー。

⏰:10/08/29 21:50 📱:F02A 🆔:LakRfK2w


#363 [歩美]
――成人式。

すっかり忘れていた亜里沙の存在。
亜里沙もいた。
なんと妊婦になっていた。

亜里沙は何もなかったかのように私に話しかけてきた。

だから私も普通に接した。

お腹の子の父親は拓海先輩ではなくて、あれから他の人と付き合ってできちゃったとか。

「おめでとう。」

妊婦になった亜里沙は、
なんだかキレイになったように思った。

⏰:10/08/31 11:10 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#364 [歩美]
かつて私といざこざがあった地元メンバーとも、
時が解決したのか普通に話していた。

そんな時、
見たくないものを見てしまった。

真穂と新一が並んで歩く姿。

暴露されてから2人が並んでる姿を見るのは初めてだった。
龍太郎がいなかったら、
あの時ショック死してたかも。
だって、龍太郎がいるのに、
ショックだったから。
また出てきたもう1人の私。

⏰:10/08/31 11:14 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#365 [歩美]
「えっ?あれって、新一と真穂・・・?」
「歩美の元カレだよね?」

周りの女子がざわざわする。
私は2人を見ないようにして、その場から逃げた。

ホールの中で、
進藤に見つかった。
進藤は微笑んできたけど、
私は無視をしてやった。
とにかくアイツに良い思い出はない。

進藤と新一の仲も、
どうやら自然と元に戻ってる感じだった。

時が解決する。
時間薬ってすごいね。

⏰:10/08/31 11:17 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#366 [歩美]
見ないようにしようとすればする程、
2人の姿を捜してしまう。

私が座った場所と、
2人が座った場所はかなり遠かった。
その距離がそのまま私たちの距離に感じたよ。

どうしてなんだろう。
龍太郎のことを好きになったのに、新一を盗られることが相変わらず悔しいなんて。


――成人式が終わり、
ダラダラと写真を撮ったり話し込んだりしていた。

⏰:10/08/31 13:02 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#367 [歩美]
自然な流れで団体写真を撮ったりした。
いざこざがあった友人たちと混ざり合って。

「飲み会は駅前の○○でするから!!!」

成人式のあとの飲み会の誘い。私は不参加と返事をした。
楽しいわけがない。
どうせ新一と真穂も来る。
嫌だった。
特別仲のいい子がいるわけでもないし。


龍太郎が迎えに来てくれる約束だったから、連絡をした。

⏰:10/08/31 13:06 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#368 [歩美]
龍太郎はすでに迎えに来てくれていた。

遠慮なしに広場に入ってくる龍太郎。

「歩美の彼氏みたいだよ」
「超イケメン!!」
「車でお迎えなんだぁー」
「さすがホステスだね」

周りの子たちが騒ぐ。
自分の彼氏をイケメンといわれて嬉しくない彼女はいない。

龍太郎と車へ乗り込もうとした時、偶然タバコを吸っていた新一とすれ違った。


パリンって、
何かが割れたような音がした。サヨウナラの音・・・。

⏰:10/08/31 13:09 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#369 [歩美]
新一はしばらく私たちを見ていた。
気付いていたけど、私は目を合わせないようにした。

車に乗るなり、
「着物似合うじゃん。」
と言ってくれた龍太郎。
私は罪悪感を感じ、
しばらく下を向いていた。

走り出す車。

だんだん遠ざかる新一。

隣には私を愛してくれる素敵な彼氏。

私は龍太郎に言った。

「龍太郎、大好き。」

⏰:10/08/31 13:12 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#370 [歩美]
2人の私が、
ようやく1人になった日。


新一、
もう壊す気もなくなるくらいあんた達には絆を感じたよ。

お幸せに・・・。


新一とファミレスでお茶をして、送ってもらった。
新一は今から飲み会に行く。
寂しい。
すると新一が言った。

龍太郎「歩美も、
こっちくるか?」

えっ?そんなことしていいの?

⏰:10/08/31 13:16 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#371 [歩美]
私「ううん、
悪いよそんなの。
地域違うし(笑)
楽しんできて♪」

龍太郎はフッと笑い、
帰っていった。

誘ってくれただけで嬉しかったよ。

でも明日は平日だし、
新一は仕事だからきっと一次会だけで帰る。

同い年でも、
就職してるとなんだか落ち着いてるというか、貫禄があるというか。

成人式が終わり、
一途な乙女になれた。

⏰:10/08/31 13:24 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#372 [我輩は匿名である]
新一だか龍太郎だかわからん

⏰:10/08/31 14:53 📱:CA004 🆔:fdGUpHEI


#373 [歩美]
↑↑↑すみません間違えてました。


○龍太郎は仕事だから一次会だけで帰る。


です。

⏰:10/08/31 17:31 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#374 [我輩は匿名である]
いやいや
>>370
から変だから

⏰:10/08/31 19:54 📱:P02A 🆔:9iI06SG2


#375 [歩美]
すみません今気付きました。

読んでいただいてる方すみませんでしたm(_ _)m

間違えないように気をつけます。

⏰:10/08/31 20:00 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#376 [我輩は匿名である]
>>374わかるからいいじゃん

⏰:10/08/31 20:00 📱:F01A 🆔:jnapK/ZE


#377 [歩美]
11≫距離。


龍太郎と付き合って1年が経とうとしていた時。

その知らせはあまりに突然だった。
龍太郎の転勤が決まった。

龍太郎に後継ぎをさせたい両親が、修行といって大阪に転勤させることにした。

1年記念は、
どこか一泊で旅行しようって約束したのに。

離れたくないとダダをこねた。だけど、仕事面に関しては龍太郎はしっかりしていた。

⏰:10/08/31 20:58 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#378 [歩美]
龍太郎「仕方ねーじゃん。
一応出世なんだから祝ってくれよ。」

そんな態度に冷たさを感じた。嫌だって泣いた。
でも龍太郎は我慢しろって、
抱きしめてきた。

期間は3年。
私たちにとって3年は長すぎるよ。


龍太郎が大阪に行ってしまう当日、しぶしぶ見送った。

正直、悲しすぎてあまり覚えていない。

⏰:10/08/31 21:02 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#379 [歩美]
月に1度は帰ってくるって約束だった。

帰ってきたら必ず会いに行くって約束してくれた。

駅で抱き合って、
見送った。


こうして、
私たちは遠距離恋愛をスタートすることになった。


私は半年程前からパチンコ屋でアルバイトをしていた。
バイトしまくって、
早く時間が経つことを祈るしかない。

⏰:10/08/31 21:07 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#380 [歩美]
急に遠くなった龍太郎との距離。
バイト先の社員が、
私のシフトを見て聞いてきた。
佐伯さん「歩美ちゃん、
彼氏とデートないの?」

私の提出したシフトは、
全日程F(フリー)だった。

私「彼氏、転勤で大阪に行ってるんです。」


月に1度は必ず会う約束だったのに、転勤してわずか3日で告げられた。

龍太郎「3ヶ月は帰れそうにない。」

⏰:10/08/31 23:36 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#381 [歩美]
佐伯さん「・・・そうだったのかぁ。寂しいな。まっ、近々飯おごってやるから!!」

佐伯さんは30歳の男性社員。
ちなみに、既婚者。

私「あはは。
奥さんに殺されるの嫌なんで遠慮しときまぁす。」

何度かこんなやりとりはしていた。

夜働いてた頃、
既婚者のパパはたくさんいた。でも、彼女にはならなかった。人のモノは好きだけど、
既婚者は別物だったから。
あんまり興味はなかった。

⏰:10/09/01 15:17 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#382 [歩美]
転勤して1ヶ月の間、
龍太郎の声を聞いたのはたった1度だけ、
記念日の日だけだった。

そんなに忙しいなんて信じれないよ。
記念日に電話をくれたことはまだ救いだったけど、

私の中から、
龍太郎が徐々に薄れてしまっていた。

バイトして、
友達と遊んで、
龍太郎のことを考えないようにもしていた。

――友達と海へ行って、
去年の夏を思い出した。

⏰:10/09/01 15:33 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#383 [歩美]
――去年の夏、
海で龍太郎と出会った。

誰と海に行った?
真穂。
真穂は、
新一と付き合ってた。
それなのに、
龍太郎に気があった。

ひどい。

鮮明に思い出してきた。

そして、
私はまた自分がわからなくなってしまった。

こんな時は、
すぐにでも龍太郎会いたいのに・・・どうしていないの・・・。

⏰:10/09/01 15:43 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#384 [歩美]
その日、
龍太郎に電話をかけた。

龍太郎「もしもし。」

私「龍太郎、あのね、今日友達と海に行ってて〜・・・」

龍太郎「わりぃ、今から得意先行くから切るわ。」

プツッ
ツーッ ツーッ

今日友達と海に行ってて、
龍太郎と初めて会った時のこと思い出したんだ。
龍太郎・・・逢いたいよ・・・


逢いたいと伝える時間すら与えてくれないんだ・・・。

⏰:10/09/01 15:48 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#385 [歩美]
【距離】
2つの点を結ぶ長さ。


私という点と、
龍太郎という点の長さは、
まるで心も反映してしまったように、
ものすごく遠くだった。


ベットに入り、
ふと考える。

龍太郎は
今頃何してるんだろう。
今頃何を考えてるんだろう。

1日に何秒、
・・・私のことを考えてくれていますか?

⏰:10/09/01 15:53 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#386 [歩美]
奈々子「大阪に会いにいっちゃえば?」

私「無理だよ。
どうせ時間ないって会えないもん。無駄足。無駄金。
はぁ〜・・・。」

奈々子はバイトで仲良くなった同い年の友達。

奈々子「私も高校生の時に遠距離してたよ。」

私「初耳だよ。」

奈々子「彼氏が野球少年でさ、推薦もらって地方の高校に進学したんだぁ。
終わっちゃったけど。」

⏰:10/09/01 16:00 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#387 [歩美]
奈々子は言った。
自分がもう少し大人だったら、我慢できたのにって。

大人に・・・?
我慢することが大人なの?
逢いたいって気持ちを我慢することが?

わからない・・・。
できない・・・。


――奈々子とそんな話をした週末、バイト先の飲み会があった。
飲み会の場で、
恋愛の話になった。
その時佐伯さんが言った。

『逢いたい気持ちに大人も子供もないだろ』

⏰:10/09/01 16:06 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#388 [歩美]
名言じゃん。
私も佐伯さんの発言に賛成だった。

三次会で佐伯さんと他数名とバーに行き、
佐伯さんと、話し込んだ。

佐伯さんは、
私の頭を撫でて言った。
「彼氏のことが本当に大好きなんだな。」
涙が出てきた。
優しい佐伯さんの手。
龍太郎にされたかったことを、してくれた手。


ねぇ、龍太郎。
私耐えられないよ・・・。

⏰:10/09/01 16:10 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#389 [歩美]
佐伯さんに言われた。

「逢いたいって伝えるのは何も悪いことじゃないぞ。」

だから、伝えなきゃ。
すごく逢いたいってこと。
待ってるばかりじゃおかしくなっちゃう。

私は龍太郎にメールをした。


付き合って今までで1番長いメール。
大好きなこと。
逢いたいこと。
寂しいこと。
だけど、仕事頑張ってるから迷惑かけたくないって思ってきたこと。

⏰:10/09/01 18:52 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#390 [歩美]
転勤後2ヶ月。
私たちにやってきた大きな壁。乗り越えたい。
龍太郎、お願い。
私の気持ち受け取って・・・。


メールを送信してから、
一秒一秒がただ緊張だった。

もしかしたら、
このメールがきっかけで別れ話になるかもしれない。
そんなの嫌。

こんな距離のまま終わるなんて絶対に嫌。


結局、メールが返ってきたのは翌朝だった。

⏰:10/09/01 18:55 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#391 [歩美]
〈寂しい思いさせてごめんな。俺だって逢いたいよ。
少しこっちの仕事が落ち着いてきたから、
来月は必ず帰るよ。
約束


メールを見て泣き崩れた。
良かった・・・。


龍太郎のパワーはすごい。
それまで廃人だった私は一気に元気百倍になった。


奈々子「良かったね!!」

私「うんっ!!
来月楽しみ!」

⏰:10/09/01 18:58 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#392 [歩美]
2ヶ月遅れの記念日祝いがしたくて、私は張り切ってプレゼントを選びに出かけた。

ケーキも作ってみよう。
まだケーキは作ったことないしっ。
お母さんに教えてもらって、
2回練習で作った。

家族みんながおいしいと言ってくれた。


プレゼントはネックレスにした。仕事中はできないかもしれないけど、何か身につけるものを渡したくて。

誕生日プレゼントに財布あげちゃったし、やっぱり1年だからアクセサリーだよね。

⏰:10/09/01 19:01 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#393 [歩美]
〈明日、
朝1の新幹線で帰るからな
ちゃんと体洗っとけよ(笑)〉

洗いますとも!!
処理すべきものも処理しますとも!!

3ヶ月ぶりに龍太郎に会えるんだ!!
遠距離って、辛いけどドキドキ感はヤバいかもっ!!
単純な私。


――翌朝。
駅で感動の再会をした。
もう、すぐにでも飛びつきたかったけど、
我慢してまずは朝食。

⏰:10/09/01 19:04 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#394 [歩美]
それから私も一緒に龍太郎の家へ。
龍太郎のママも、
久しぶりの息子の姿にすごく嬉しそうだった。

仕事の報告があって、
その後社長(パパ様)のところへ寄り、お茶をいただいて失礼した。


さぁ〜〜2人きりの時間。


迷うことなくホテルに行った。

部屋に入ってすぐ龍太郎に飛びついた。
龍太郎の匂いだ・・・。

⏰:10/09/01 19:09 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#395 []
つづきが気になるー

⏰:10/09/02 03:36 📱:L03A 🆔:NyDAtlaA


#396 [歩美]
あの日のことは今も覚えてる。
こんなにぴったりひっついてるのに、明日になれば、また離れ離れなんだね。

龍太郎が愛しくてたまらなかった。
龍太郎も私を愛しいと言った。初めてお互い愛してると口にした。


2人でお風呂に入り、
ゆっくりくつろいでいる時に、私は真っ裸でプレゼントを出した。

龍太郎「裸でケーキってどんな店だよっ(笑)」
って大笑いされた。

⏰:10/09/03 01:34 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#397 [歩美]
私も大笑いしながら、
ケーキを差し出した。

龍太郎は、
うまい、うまいってあっという間に半分食べた。

龍太郎「残りの半分は夜食べる♪」

そしてネックレスを渡した。

龍太郎の首につけてあげた。
ネックレスがよく似合う胸板。龍太郎は、細いようでしっかり筋肉質で、私の大好きな体だった。


突然龍太郎は私を抱きしめて、離れ際に何かを手渡してきた。

⏰:10/09/03 01:39 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#398 [歩美]
私「えっ・・・・・うそ・・・」

それは指輪。

龍太郎は照れながら顔を隠した。
私は目に涙をためた。
それはね、

――ショッピングモールでデートしていた時、
アクセサリーのところを歩いていて、指輪が並んでる所に立ち止まっておねだりしたら、
「指輪なんか婚約とか結婚の時だろ?まだいらねぇって。」
と冷たくあしらわれたことがあったから。


私「龍太郎・・・」

⏰:10/09/03 01:44 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#399 [歩美]
龍太郎「指輪は、結婚したい奴にしかあげねぇってこだわりがあった。
3年待ってられるか?」

3年後は、龍太郎が修行を終えて帰ってくるとき。

私は何度も何度も頷いた。

つい最近まで、あんなに不安だったのに。
もうダメかもって弱気になってたのに。

龍太郎、ごめんなさい。
勝手に不安になったりして・・・。


こうしてラブホテルにて、
3年後の正式なプロポーズの予約を受けた。

⏰:10/09/03 01:49 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#400 [歩美]
翌日、
龍太郎は大阪へ戻っていった。
もちろん私は見送った。
寂しいけど、どこか晴れ晴れした気持ちで。


私たちの
【距離】

体は離れていても、
心は傍にいる。
大丈夫。
耐えられる。
遠距離なんて乗り越えられる。何があっても!!


その気持ちが私たちの距離。

⏰:10/09/03 01:53 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


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