別れさせ屋
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#104 [歩美]
せっちゃんは、
なんで?
みたいな顔をしたから、正直に嫌だと言った。
私「せっちゃんのことは好きだけど、この部屋は嫌い・・・。」
気まずい雰囲気になった。
重い空気。
せっちゃんは何も言ってくれなかった。
私は勝手に部屋を飛び出し、
ちょっと追いかけてくれるのを期待しながら家路についた。
せっちゃんはいつまで経っても追いかけてくれなかった。
:10/07/01 00:16
:F02A
:Kjt9WnB6
#105 [歩美]
私の方が悪いことしてるのに、せっちゃんがそれを知らないのをいいことに、
自分の独占欲だけを主張してしまった。
やっぱりせっちゃんが好き。
だからこそ元カノとの思い出があるあの部屋が許せない。
あのベッドで平気で私を抱こうとしたことが。
そんな複雑な心境から逃げたかった。
少しでも気を紛らわせて、
ラクになりたかった。
そして私は島田を利用した。
:10/07/01 08:29
:F02A
:Kjt9WnB6
#106 [歩美]
島田にメールした。
すぐに返事がきた。
島田とメールしていれば、
せっちゃんからの連絡がなくてもなんとなく平気だった。
そのまま夜になり、
ようやくせっちゃんからメールがきた。
〈本当にごめん。
もう無理か?〉
・・・正直迷った。
真っ白になるべきか、
まだ真っ白にしないべきか。
:10/07/01 08:33
:F02A
:Kjt9WnB6
#107 [歩美]
せっちゃんへの返信を考えてる間も、島田からメールはくる。
私は決意してしまった。
『バレなきゃいいや』
って。
せっちゃんとあっさり仲直りした。せっちゃんは
「そのうち引っ越すから!」
と約束してくれた。
そこまで?って思われるかもしれない。でも私は当然だと思った。
私のこと好きならそれくらいしてよって。
本当、ガキだった。
:10/07/01 08:37
:F02A
:Kjt9WnB6
#108 [歩美]
それからも島田とコソコソと連絡を取り合っていた。
ご飯に誘われて、
同窓会以来初めて2人で会うことになった。
私は賭けに出てみた。
私「実は、
彼氏がいるんだ・・・。」
島田はびっくりしていたけど、意味ありげに「やっぱり」と言った。
これで島田が引くのかどうか賭けた。
島田はあっさり引いた。
:10/07/01 08:40
:F02A
:Kjt9WnB6
#109 [歩美]
あまりにあっさりと、
「お幸せにね」
と笑顔で言われ、
なんか納得いかなかった。(笑)
でも、その日以来島田と連絡は取らなくなった。
せっちゃん一筋に戻った。
それで一件落着のはずなのに、せっちゃんを本気にさせた自信や、
浮気をしてしまったこととか、色んなことが起きた後の一筋は、あまりにつまらなかった。
:10/07/01 08:43
:F02A
:Kjt9WnB6
#110 [歩美]
人間は欲を出す。
欲を出しすぎて自滅する。
私は特に欲張りだった。
彼氏も横に置いてたい。
でもそれだけじゃ足りない。
彼氏以外にも、
私を愛してくれる人が欲しかった。
『彼氏がいてもいい。』
そう思われたかったし、
そう言われたかった。
欲張りでワガママになった私は、これから落ちるとこまで落ちる。
:10/07/01 08:53
:F02A
:Kjt9WnB6
#111 [歩美]
4≫壊す快感。
――クリスマスが近づいてきた。街はすっかり派手なイルミネーション。
カップルがイヤミな程、
やたらと目に付く。
・・・
っていう私もカップル。(笑)
クリスマスは始まりと終わりが激しい時期。
1人が寂しくて誰かと2人になりたがる始まりと、
別の人と聖なるクリスマスを過ごしたくなる終わり。
一概には言えないけど、
この二パターンは多い。
:10/07/01 08:59
:F02A
:Kjt9WnB6
#112 [歩美]
私「なにしてんの?」
新一「おぉっ、
びっくりした。
歩美か。」
新一と久しぶりに学校以外でバッタリ会った。
親友の《進藤》の家に行く途中だった。
そのまま道端で話し込んだ。
私「進藤くんも元気ぃ?
付き合ってた頃よくWデートしたよねっ!」
新一「そうだな・・・。」
:10/07/01 09:04
:F02A
:Kjt9WnB6
#113 [歩美]
私「楽しかったよね・・・」
すでに私は壊しにかかっていた。
新一には今他校に彼女がいる。それなりに男前だし、
元々モテるもん。
新一「歩美も彼氏いるんだろ?俺と話してるとこ見られたら、ヤキモチやくんじゃねぇの?(笑)」
私「ないない!
私、愛されてないし・・・。」
もちろんウソ。
ただ新一の気を引きたかっただけ。
:10/07/01 09:08
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