別れさせ屋
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#18 [歩美]
抱き合ったまま、
私と付き合うことになった吉野は、
その場ですぐに香苗に電話をかけた。

電話の向こうで、香苗はかなり拒んでいた感じだった。
5分ほどで、電話は終わった。

吉野「別れたから。」


目の前で別れてくれたことが、私に快感を覚えさせた。
優越感。
自分が勝ったんだ。


それから日が変わるくらいまで2人で愛を語らった。

⏰:10/06/25 22:45 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#19 [歩美]
色々話したけど、
香苗のことは一切話さなかった。聞きたくもなかった。

とにかく今は私が吉野の彼女なんだから。

私は勝ったんだから。


「夏休みはたくさん思い出作ろうね」

「ずっと一緒にいようね」

「大好きだよ」


そんなことを話した。


めでたく彼氏もできたし、
早くお姉ちゃんに浴衣を買ってもらおう。

⏰:10/06/25 22:58 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#20 [歩美]
家に帰って真っ先に真穂に電話をした。

もう寝ていた真穂は、
私の用件を聞くと大声で叫び、目が覚めちゃった♪
と自分のことのように喜んでくれた。

改めて真穂の友情を感じた。


真穂「あれだけ色々別れさせる方法考えたのに、こんなに簡単にいくなんてねーっ(笑)」


ほんとにそうだ。


女の涙に男は弱いって、
本当なんだって思ってしまった。

⏰:10/06/25 23:02 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#21 [歩美]
早速私と吉野はほぼ毎日デートして、
お姉ちゃんとお兄ちゃんに浴衣も買ってもらい、
祭りや花火大会も行けるだけ行った。


吉野の親友の《進藤》と、
進藤の彼女とダブルデートもした。


夏休み中とはいえ、
私と吉野が付き合ったこと=吉野と香苗が別れたことは、
すぐに同級生に広まった。


そして付き合ってすぐに私は長年呼び続けていたた
《吉野》を
名前の《新一》に変えた。

⏰:10/06/25 23:07 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#22 [歩美]
夏休みが終わり、
始業式。

香苗が私たちカップルをうらやむ目は何よりもおいしいものだった。


香苗は陰で私のことを悪く言っていた。
「彼氏を盗られた」だとか
「あいつは泥棒」だとか。
その噂を知った私はある日、
堂々と香苗に対して言った。


『とったんじゃなくて、
新一が私を選んだんじゃん』


そう。つまり、
あんたが負けただけ。


これが原因なのかはわからないけど、香苗は不登校気味になり、1年の間に自主退学した。

⏰:10/06/25 23:15 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#23 [歩美]
今となってみると、
私の
【別れさせ屋魂】
に火をつけたのは、
初めて付き合ったこの新一のせい。

新一があっさり私に乗り換えたせいで、
私はこの快感にハマってしまったんだと思う。


私は、
全ての初体験を新一に捧げた。
キスも、エッチも。

こうして高校1年の私は、
少し大人になった。

⏰:10/06/25 23:19 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#24 [歩美]
2≫無い物ねだり。


新一と付き合って8ヶ月。

3月のまだ寒い時期だった。


冬休みくらいから、
私はすでに新一に飽きていた。新一が私を束縛して、
私は自由が欲しくなった。

もうすぐ2年になる。
1年生と2年生だと、環境や心境も少し変わってくる。

会ってもいつも同じ。
新一の家に行ってエッチするだけ。
クリスマス以来、デートなんてほとんどしなくなっていた。


それでも新一が私を好きなのは変わりなかった。
その気持ちが重かった。

⏰:10/06/25 23:27 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#25 [歩美]
いつも通り、
学校が終わって新一の家に寄る。

新一「バイト?」

私「うん。そろそろ本気で探すつもりだからさ〜。」

周りも半数以上がバイトを始めていて、私もアルバイトがしたくなってた頃。

新一「だから無理。」

私「携帯代とか自分で払ってかなきゃなんないし!」

新一「じゃあ俺が働く!」


新一は私がバイトを始めることを拒否し続けていた。

⏰:10/06/26 01:32 📱:F02A 🆔:d3zQKY3A


#26 [歩美]
理由は、バカらしい。

『他の男と出会うから』
って。
だんだんイライラしてきた。
そこまで縛り付けられている苦痛から逃げたかった。


私「まじでいい加減にしてくんない?」


始めてキレた。
喧嘩しても、お互いあんまりキツい言い方なんてなかったけど、限界が来た。


限界=終わり。

⏰:10/06/26 01:37 📱:F02A 🆔:d3zQKY3A


#27 [歩美]
私「もう無理。別れて。」


別れを告げた私は、
必死にしがみついて引き止める新一を振り払って家に帰った。

鳴りっぱなしの携帯。
放置した。
あんまりにもしつこいから、
電源を切った。


晩ご飯の時も電源は切ったままで、寝る直前に電源を入れた。

ものすごいメールの数。

一応目を通してみた。

⏰:10/06/26 01:40 📱:F02A 🆔:d3zQKY3A


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