別れさせ屋
最新 最初 全 
#11 [歩美]
1人で雑誌を見たり、
テレビを見たりしてたけど、
急に泣けてきた。
泣く程、
吉野が好きだったなんて。
夏休みに入ったから、しばらく会えない寂しさが涙になったんだと思う。
私は、
急に吉野の声が聞きたくなった。
携帯を取り、
吉野のメモリーを出した。
気付いたら、すでにかけちゃってた。
心臓は今にも破裂しそうだった。
:10/06/25 01:08
:F02A
:S.3CzXck
#12 [我輩は匿名である]
僻み屋ですね分かります
:10/06/25 02:03
:F906i
:ngcWGGGE
#13 [歩美]
プルル... ガチャッ
吉野「もし〜?」
吉野はたったワンコールで出てくれた。
私「あ、歩美だけども・・・」
香苗は超束縛してるって噂を聞いてたから、私の番号ももう消去されてるだろうなって思ってた。
吉野「名前出てんだからわかるし(笑)」
すごく嬉しかった。
吉野「どした??」
受話器越しに聞こえる吉野の声が優しくて、なんだか胸が痛くて、私は急に泣き出した。
:10/06/25 22:29
:F02A
:S.3CzXck
#14 [歩美]
計算でも何でもない。
ただ吉野が好きで、
ただ愛しくて、
ただ無性に会いたかった。
私は電話で何を言ったかはっきり覚えてはいないけど、
「会いたい・・・」
と言ったのは覚えてる。
吉野は、
意外な言葉をくれた。
『今から行ってやる』
訳のわからないうちに電話を切っていていて、
頭が真っ白になった。
:10/06/25 22:31
:F02A
:S.3CzXck
#15 [歩美]
吉野と私の家はすぐ近く。
さっきの言葉が本当なら、
きっと15分もすれば会いにくる。
もしかしたら嘘かもしれない。だけど期待は膨らみ、
私は慌てて髪を整え、
携帯を握りしめて待っていた。
15分ほど経った時、
吉野から着信が来た。
『家の前まで来たぞ』
猛ダッシュで階段を駆け下り、お母さんにちょっと出かけると告げ、玄関を開けた。
:10/06/25 22:35
:F02A
:S.3CzXck
#16 [歩美]
目の前に、ハァハァと息を切らしている吉野がいた。
吉野「ハァハァ・・・
とりあえず、
公園でも行こう。」
私たちは公園へと歩き出した。
公園に着き、
ベンチに腰掛けた。
吉野「で、急にどうした?」
私「吉野に会いたくなったの。吉野が好き・・・」
沈黙になったかと思うと、
吉野は私を抱きしめ、
耳元でささやいた。
:10/06/25 22:38
:F02A
:S.3CzXck
#17 [歩美]
『なんだよ、それ・・・』
顔は見えなかったけど、
少し微笑んだような、
優しい声。
その瞬間、私は頭の中で
「いける」
と確信した。
私を抱きしめたまま、
吉野はなかなか離れなかった。だから私はそのまま告白した。香苗と別れてほしいと懇願した。
吉野はあっさり私を選んだ。
:10/06/25 22:42
:F02A
:S.3CzXck
#18 [歩美]
抱き合ったまま、
私と付き合うことになった吉野は、
その場ですぐに香苗に電話をかけた。
電話の向こうで、香苗はかなり拒んでいた感じだった。
5分ほどで、電話は終わった。
吉野「別れたから。」
目の前で別れてくれたことが、私に快感を覚えさせた。
優越感。
自分が勝ったんだ。
それから日が変わるくらいまで2人で愛を語らった。
:10/06/25 22:45
:F02A
:S.3CzXck
#19 [歩美]
色々話したけど、
香苗のことは一切話さなかった。聞きたくもなかった。
とにかく今は私が吉野の彼女なんだから。
私は勝ったんだから。
「夏休みはたくさん思い出作ろうね」
「ずっと一緒にいようね」
「大好きだよ」
そんなことを話した。
めでたく彼氏もできたし、
早くお姉ちゃんに浴衣を買ってもらおう。
:10/06/25 22:58
:F02A
:S.3CzXck
#20 [歩美]
家に帰って真っ先に真穂に電話をした。
もう寝ていた真穂は、
私の用件を聞くと大声で叫び、目が覚めちゃった♪
と自分のことのように喜んでくれた。
改めて真穂の友情を感じた。
真穂「あれだけ色々別れさせる方法考えたのに、こんなに簡単にいくなんてねーっ(笑)」
ほんとにそうだ。
女の涙に男は弱いって、
本当なんだって思ってしまった。
:10/06/25 23:02
:F02A
:S.3CzXck
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194