駄メンズにハマった女
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#80 [まき]
その子が多重人格な事。

ヤバい物に手を出してる事。

過去、嫉妬が原因で殺人未遂を2度犯した前科持ちである事。

それを聞いても、私は半信半疑だった。

⏰:10/09/30 18:43 📱:SH08B 🆔:ubqAGlLE


#81 [まき]
「頼む、俺、お前に何かあったらまじ困るんだ!危険な目にあわせたくない」

彼にそこまで言われたら帰るしかない。

もうビルは目の前なのに…。

ガッカリしていたその時、叫び声がした。

「ちょっとそこで待ってろ、ブス!」

⏰:10/09/30 18:49 📱:SH08B 🆔:ubqAGlLE


#82 [まき]
それはあの女の子の声だった。

…どうしよう?

とっさに私は近くの店の看板に隠れた。

少しして、その女の子がビルから出てきた。

私の心臓はドキドキしていた。

⏰:10/09/30 18:53 📱:SH08B 🆔:ubqAGlLE


#83 [まき]
「おいコラ、まじ出てこいよ!ぶっ殺すぞ!」

そんな事を叫び散らしながら、その子は私を探している。

周りに人はたくさんいたけど、彼女を怖がってか、みんな知らん顔。

ビルから彼もでてきた。

「あやか!いい加減にしろよ!」

⏰:10/09/30 18:56 📱:SH08B 🆔:ubqAGlLE


#84 [まき]
「なんであの子とばかり仲良いの?他の客やウチと全然態度違うじゃん」

あやかって子は泣きながら彼に怒鳴り付けている。

「…お前もうここ来るな」

「なんで…なんでよ!」

⏰:10/10/01 01:07 📱:SH08B 🆔:fxqXIIwQ


#85 [まき]
テレビや映画くらいでしか見ないような光景。

私はビクビクしながらそれを見つめていた。

その事があって以来、その子はお店にこなくなった。

「まきって子に会ったら本気で殺しそうだから…もうまさに迷惑かけたくないから」

そう電話で言ってたらしい。

私の事、そんなに憎んでたんだね。

⏰:10/10/01 01:12 📱:SH08B 🆔:fxqXIIwQ


#86 [我輩は匿名である]
あげます

⏰:10/10/05 11:06 📱:CA004 🆔:GkDVqwpI


#87 [まき]
>>86 匿名サン

ありがとうございます

今から更新させて頂きます★

⏰:10/10/07 23:55 📱:SH08B 🆔:/qkKSMwE


#88 [まき]
コワイ思いはしたけれど、私は時間を見つけては、彼のお店に行ってた。

お弁当を渡したり、時々出かけたりするのも相変わらずで、連絡のやりとりも毎日していた。

そんな中、彼がまた言った。

「ごめん、また携帯止まる」

⏰:10/10/08 00:01 📱:SH08B 🆔:Hz6vBIxc


#89 [まき]
「いくらあったら足りる?」

「ちょい仕事の電話で使いすぎたから…3万くらい」

私はすんなり3万、彼に渡した。

もちろん、ためらいが全くなかったわけではない。

でも、ここで軽くあしらったら彼が離れてくかもしれない。

今までみたいに「他のお客さんよりちょっと特別なポジション」にいられないかもしれない。

私はただそれが怖かった。

⏰:10/10/08 00:12 📱:SH08B 🆔:Hz6vBIxc


#90 [まき]
1月の終わり…

私の誕生日だ。

この年は誕生日の前日に友達がパーティーを開いてくれた。

誕生日を迎えた瞬間、メールがきた。

⏰:10/10/08 00:17 📱:SH08B 🆔:Hz6vBIxc


#91 [まき]
差出人は、彼だった。

「誕生日おめでとう!いつもサンキュ、まじで感謝してる!来年も再来年も、こうやっておめでとうが言える仲でありますように」

私が彼に自分の誕生日を教えたのはたった1度。

それを覚えてくれてた事が嬉しくて…

0時ちょうどにわざわざデコメ付きのメールをくれた事が嬉しくて…

ニヤけそうになった。

⏰:10/10/08 00:24 📱:SH08B 🆔:Hz6vBIxc


#92 [まき]
後で聞いた事だけど、女に誕生日メールを0時ぴったりに送るのはこの時が初めてだったらしい。

文もなかなか思いつかなかったらしく、30分も前から考えてたって。

もしかしたらこれが、私を喜ばせるための嘘だったかもしれない。

でも、照れ臭そうな顔して話してる彼の言葉を私は信じた。

⏰:10/10/08 00:28 📱:SH08B 🆔:Hz6vBIxc


#93 [まき]
「今日の夜暇?暇なら店こない?貸し切りだしタダにするからお祝いしよう」

いいのかな、そんな事してもらって…

彼の厚意に対して遠慮の気持ちもあったけど、嬉しさと会いたい気持ちでいっぱいだったから、迷わず、「行く!」と返事していた。

誕生日に彼に会える。

そう思うだけでドキドキした。

⏰:10/10/08 14:43 📱:SH08B 🆔:Hz6vBIxc


#94 [まき]
誕生日の夜。

少しいつもよりお洒落してお店に入る。

「ハッピーバースデー!」

従業員全員がマイク片手に叫んだ。

「ありがと〜!」

従業員のマイクを引ったくり、私も大声でお礼を叫ぶ。

⏰:10/10/08 14:46 📱:SH08B 🆔:Hz6vBIxc


#95 [まき]
従業員と私のグラスにシャンパンが注がれ、コールが始まる。

「まき、これ俺が作った…」

彼が、差し出してきたのはミートスパゲティー。

彼はちょっとだけ料理ができるから、自信満々な顔してた。

気のせいかもしれないけれど、この時食べたミートスパゲティー、今までで1番おいしかったよ…本当に。

⏰:10/10/08 19:42 📱:SH08B 🆔:Hz6vBIxc


#96 [まき]
友達に祝ってもらって、好きな人や彼の仲間に祝ってもらって…

幸せな誕生日だった。

オーバーかもしれないけれど、このまま時間が止まればいいのにって思った。

ありがとう。

⏰:10/10/08 21:17 📱:SH08B 🆔:Hz6vBIxc


#97 [まき]
誕生日が過ぎるばすぐ2月になる。

ひな祭りの後、街中はバレンタインムードに染まった。

もちろん、私は彼に渡す予定だった。

でも彼は、クリスマスと同様にバレンタインには無関心。

⏰:10/10/08 22:20 📱:SH08B 🆔:Hz6vBIxc


#98 [まき]
そんな彼から、バレンタインの1週間前にお誘いが来た。

「まきさ、バレンタイン暇?よかったら家こねぇ?」

嬉しくて何回もそのメールを読み直す。

まさ、そんな風に行事ものとか誕生日に誘ってくるから、私期待してたんだよ?

⏰:10/10/08 22:28 📱:SH08B 🆔:Hz6vBIxc


#99 [まき]
バレンタイン当日。

手づくりチョコを持って彼の家に向かう。

もう1度告白してみようかななんて考えたりもした。

でも、チキンな私にはできず、いつも通りにする事にした。

彼にとっても、その方がいいに決まってる。

⏰:10/10/09 13:13 📱:SH08B 🆔:1nt1tSBo


#100 [まき]
>>97 2つ目の文にあるひな祭りは節分の間違いです

>>99 続き書きます

「これ…作った!」

ちょっとだけ話してから、用意したチョコを出した。

今まで、付き合った彼女からのチョコ以外、受け取った事がないと彼は言っていた。

そんな彼が、私のチョコを受け取ってくれるだろうか…

⏰:10/10/09 14:22 📱:SH08B 🆔:1nt1tSBo


#101 [まき]
「まじで?開けていい?」

「あ、うんっ」

すんなり受け取ってくれると思ってなくて、少しびっくりした。

「おー、超うまそ!」

「…味の保証はないから」

私はドキドキしながら、チョコを食べた彼の感想を待つ。

⏰:10/10/09 14:28 📱:SH08B 🆔:1nt1tSBo


#102 [まき]
「やべ、うまっ!お前本当料理うまいよな」

その言葉を聞いた瞬間、飛び上がりたくなった。

おいしそうに食べてくれる彼を見て、作ってよかったって心から思った。

「まきも食ってみ?」

⏰:10/10/09 14:31 📱:SH08B 🆔:1nt1tSBo


#103 [まき]
彼がチョコを一つ、私の口元に差し出してきた。

「…うん」

口に入れた瞬間、彼がキスしてきた。

チョコのせいか、すごく甘いキスだった。

⏰:10/10/09 14:36 📱:SH08B 🆔:1nt1tSBo


#104 [まき]
ガチャッ…

「あ、わりっ!邪魔した」

部屋に入ってきたのは彼の仕事仲間。

私は恥ずかしくて下を向いた。

「ラブラブ中を邪魔するなよな」

彼はそんな冗談を反す。

なんでそんな普通でいられるの?

⏰:10/10/09 17:33 📱:SH08B 🆔:1nt1tSBo


#105 [まき]
ちょっと恥ずかしいとこを見られたけれど、しばらくの間、3人でしゃべりながらゲームしたり、テレビを見たりした。

そして私はまたふと考えた。

さっきのキスはなんだったんだろう?

彼は私をどう思ってるんだろう?

⏰:10/10/09 18:44 📱:SH08B 🆔:1nt1tSBo


#106 [まき]
一人でモヤモヤ悩んでる事に疲れ、ある日私は友達の一人に全てを話した。

「あんたそれさぁ…都合よく使われてるだけじゃん!都合のいい女になっちゃダメだよ!」

…都合のいい女?

「その男は、金目当て!んな奴に尽くすとか時間と体力の無駄!」

…金目当て?

⏰:10/10/09 20:25 📱:SH08B 🆔:1nt1tSBo


#107 [まき]
今になれば、友達の言った事は正論だって分かる。

でもこの時の私には、友達の言葉が理解できなかった。

「…そうだよね!」

友達には適当に相づちをうったが、心の中では友達の言葉を否定していた。

⏰:10/10/09 20:29 📱:SH08B 🆔:1nt1tSBo


#108 [まき]
彼はそんな人じゃない、優しい人。

私は友達の言葉を忘れようとしたけど、頭から離れてくれなかった。

もし、友達の言う通りだったら?

もし彼が私をそんな風にしか、見てないとしたら?

⏰:10/10/10 12:30 📱:SH08B 🆔:a7WlAXtc


#109 [まき]
「まさ、あたしの事どう思ってる?」

いつの間にか私は、彼にそんなメールを送ってた。

もちろん、例え私の事を「都合のいい女」だとか「金づる」にしか思ってなかったとしても、正直に答えるわけがない事は分かっている。

それでも、私は彼からの答えが欲しかった。

⏰:10/10/10 12:35 📱:SH08B 🆔:a7WlAXtc


#110 [まき]
「大切だと思ってる!俺にはお前が必要だよ」

彼からすぐにそう返ってきた。

バカな私は、単純にこの言葉で喜んでいた。

必要としてくれるのなら、都合よく使われているとしても構わない。

そんな風に思ってた。

⏰:10/10/10 12:39 📱:SH08B 🆔:a7WlAXtc


#111 [まき]
だけど、来てしまった。

私がバカだった事を思い知らされる時が。

⏰:10/10/11 08:06 📱:SH08B 🆔:ilY6ka22


#112 [まき]
彼の誕生日がバレンタインの数ヶ月後に訪れた。

誕生日の日、私はケーキを作り、彼のお店へ向かう。

その日、私がお祝いをすると言うと、再び貸し切り状態にしてくれた。

そして私は、この時決意していた。

もう1度だけ気持ちを伝えようと…

それでフラれたら、きっぱりこの恋は諦めようと…

⏰:10/10/11 08:11 📱:SH08B 🆔:ilY6ka22


#113 [我輩は匿名である]
書かないんですか?

⏰:10/11/22 04:12 📱:P10A 🆔:L/wilado


#114 [我輩は匿名である]
>>80-120

⏰:10/12/01 00:29 📱:SH004 🆔:lzCFrJtM


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