俺が一番と思った女★4★続
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#92 [しゅん]
十環の言う通りで何も返す言葉がなかった。
ここまで未来が思っとるんや…
正直、かなりの衝撃だった。

(ごめんね…
あたし、そんなしゅんくんのことを知っとるわけやないのに、ズカズカ入ってしまった)

「いや、その通りやけん。
しっかり考えて答え出すな。
ありがとう。
一個だけ約束してもらっていい?」

(ん?)

「今話したことは、未来には話さんでほしい。
未来には俺なりに答えを出して、直接話しするけん」

(わかっとるよ。
そんなあたしが話しできるような、軽い話やなもん)

「ありがと」

⏰:10/12/10 14:00 📱:PC 🆔:PmAwhBIk


#93 [しゅん]
十環を送ってから家に帰ったが、何もやる気がおきなかった。
最低限しとかんないけんことを済ませ、風呂に入った。

いつもは全然考えずシャワーで済ませるが、湯を溜めて久しぶり浸かった。
未来が一緒のときは必ず湯を溜めて一緒に浸かるのが当たり前だった。
未来が買ってきた変わった入浴剤や、たまたま貰った高い入浴剤を入れ、二人で遊んだりもしていた。
子どもみたいにはしゃいでいた光景が目に浮かぶ。

すぐ隣りにいるような感覚だった。

⏰:10/12/10 14:01 📱:PC 🆔:PmAwhBIk


#94 [しゅん]
風呂から上がり、ソファーに横になる。
上を見上げると、そこにはシャンデリアがあった。
未来が作ってくれた照明。
横になっているソファーは未来と一緒に選んで買ってもらった。
引越しの手伝いをしてもらっていたとき、物を落としてへこんだ床もそのまま残っている。
冷蔵庫には作ってくれた夜食も冷凍されたままだ。
俺たちの時間をそこで止めているかのように、何も変わらない。

今もこの部屋には、未来との思い出がたくさん詰まっていた。
二年以上も前のことなんに、何一つ薄れていない。

⏰:10/12/10 14:02 📱:PC 🆔:PmAwhBIk


#95 [しゅん]
ただ一つ変わったことは、二歳年をとっただけだ。
二年間、自分が出来ることをがむしゃらに頑張った。

そんな自分を、未来はまた受け入れてくれるのだろうか。

色んな思いが交錯しながら、ただただ湧き出てくる未来に対する気持ちを抑え必死にこらえている自分がいた。

⏰:10/12/10 14:02 📱:PC 🆔:PmAwhBIk


#96 [しゅん]
そして、俺の気持ちの変化に関わらず忙しい毎日が過ぎていく。
十環と会って、二週間が経とうとしていた。

啓示ともあの日以来、未来の話はしていなかった。

そんな週末、啓示から未来の話を聞かされた。

⏰:10/12/20 14:35 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#97 [しゅん]
[あんさ、未来の話はしたくねぇけど。
お前がどー思うかは知らんし、未来の話するのはこれで最後と思う。
今朝、未来が男とマンションから出てくるの見た。
本人に確かめたわけやねぇし、その男が誰かもわからん。
ただ、あの状況はどーなんやろ?っち思って。
まぁ、単純に考えれば朝帰りっちなるんやろーけど。
もう手遅れかもしれんし?まだ間に合うかもしれん。
それだけ。
じゃあ、俺1限目授業あるけ]

⏰:10/12/20 14:36 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#98 [しゅん]
朝帰り?
未来が男と?
信じられなかった。
嫉妬や焦りというよりも、未来が言った言葉が現実になっていること自体が信じられなかった。

十環が言っていた男かなとも思った。

頭が真っ白になり、負の連鎖が始まる。
1限目が空きだった俺は、未来のこと意外考えられず、何も手につかない状態だった。

いつの間にか一日が終わり、家に帰る足取りも重い。

そのまま二、三日が経った。

⏰:10/12/20 14:36 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#99 [しゅん]
その日も部活で遅くなり、それから色々と作業をしていると学校をでるのは10時過ぎだった。
いつも通り家に帰る。
マンションに入るとき、入口で人が座っていた。
レンガの上にちょこっと座り、誰か人を待っているような感じだった。
何か不気味やなっち思いながらも、その前を素通りし車を停めた。
そして郵便受けを確認する為に正面玄関に回る。

すると、さっきの人と鉢合わせる形となった。
目が合った瞬間、俺は心臓が飛び出るかと思った。

⏰:10/12/20 14:37 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#100 [しゅん]
「お前…」

思わず出てしまった。

その人は誰でもなく未来。



お互い目を離せず、何十秒かそのまま。
未来は目に涙を溜め、今にもこぼれそうだ。

⏰:10/12/20 14:38 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#101 [しゅん]
「どしたん?」

『来ちゃった』

ニコっと微笑んだ瞬間、溜めていた涙が一気に落ちた。

「どした?とりあえず、中入り。」

自分の中で落ち着け!と言い聞かせながら、未来を部屋まで連れて行った。

⏰:10/12/20 14:39 📱:PC 🆔:cGnirxVY


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