俺が一番と思った女★4★続
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#45 [しゅん]
[今まで触れてねぇけど。
お前、未来と別れて彼女おるん?]
急に聞かれ、不意打ちをつかれる俺。
「は?急にどーしたんかちゃ!」
[いや、どーなんやろっち思って。]
「おるわけねぇやん。」
[全く?]
「全く。
女と連絡取ったことすらねぇよ。
全部未来から聞いとん?」
[別れたことはいっときしてから、祐子(ゆーちん)に聞いた。
あいつ、ほとんど誰にも言ってねぇみたいやけね。
自分から話したんは、祐子ぐらいなんやね?]
「そーなんや」
:10/11/26 16:06
:PC
:kkl3jxSQ
#46 [しゅん]
[本人からは俺がここに配属なるっち話した後、全部聞いたけど。]
「そっか。」
[お前、もう未来のことどーでもいい感じなん?]
「いや、そんなことねぇよ。
俺の都合で別れたし、あいつにはほんとに申し訳ねぇっち思っとるし。」
[申し訳ねぇとかやねぇでさ、気持ち的にはどーなん?
もう丸二年経ったけど]
:10/11/26 16:06
:PC
:kkl3jxSQ
#47 [しゅん]
「んー。
お前が入ってきたとき、久しぶりに未来のこと考えたけど。
考えたってどーなる話でもねぇし。
未来が一歩進んでくれとったらいいなとは思うけど。」
[一歩進んでっち、新しい恋を始めとったらっちこと?]
「恋っちだけやねぇで、仕事とかそんなんも全部含めてでも」
[それはお前に一切気持ちがねぇっちことなん?]
「んー。そーなんやね?」
:10/11/26 16:07
:PC
:kkl3jxSQ
#48 [しゅん]
そう言葉では言いながらも、俺の心の中は迷っていた。
実際、どーなのか。
好きと言われれば好きなのか…。
自分の素直な気持ちを誤魔化し、そうじゃないと言い聞かせる自分。
そして、そう言い切れる自信もない自分。
そんな自分にさえ嫌気がさして、全否定する自分もいる。
今思えば、本心ははっきり未来が好きだと言えるだけの気持ちがあっただろう。
でも、そんな偉そうなことを言う権利も余裕も俺にはなかった。
俺の都合で別れて、また戻って欲しいというのは虫が良すぎる。
やし、自分から戻って欲しいと強く思ったわけでもない。
実際、あの未来でも今回は俺に嫌気が刺して、いい人を捕まえているだろうとも予測できた。
まぁー未来が新しい恋を始めていると聞けばショックはショックなんやろーけど。
離れた時間が長すぎて、そして仕事というものに集中しすぎて、未来の存在は心の隅に追いやられていた。
言うなら、今は啓示によってそれを蒸し返された状態。
そんな反応をした俺に啓示は、思わぬ言葉を俺に投げかけた。
:10/11/26 16:10
:PC
:kkl3jxSQ
#49 [しゅん]
[そっか。
なら、あえて言うけど。
未来はお前を待っとるぞ。
二年経った今も。]
その言葉を聞いた瞬間、鳥肌が立った。
「は?ねぇねぇ」
動揺を隠す俺。
[そー思うかもしれんけど。
あいつは今も待っとる。
お前が一人前になって迎えに来てくれる日をずっと。]
「…」
:10/11/26 16:45
:PC
:kkl3jxSQ
#50 [しゅん]
[まぁ本人が口にしたわけやねぇけどね。
お前と別れてから、あいつの浮いた話は聞いてねぇし、あんだけ可愛いけ紹介して欲しいっち言う話が山ほど出よることも知っとる。
でも、あいつはそれに一回も答えてねぇんやね?
俺が聞いてないだけかもしれんけど。]
「別にそれだけで待っとるっちことにはならんやろ。」
[まぁそうかもな。
俺もそう思いよったし。
でも、うちの試合は見に来れるときは見に行きよーよ。
お前に見つからんように。
しかも二ヶ月に一回、柳川かなんかにある神社に行って、お前の生徒が怪我しませんようにと甲子園に行けますようにと、しゅんがちゃんと先生を続けられますようにっちお参り行きよるらしいよ。
二年間ずっと。
これでもそう思うか?]
:10/11/26 16:46
:PC
:kkl3jxSQ
#51 [しゅん]
「嘘やろ…」
[今嘘ついてどーするんかちゃ!
もう二年ばい?
お前がその気ねぇなら、それを教えて欲しい。
あいつがそういう行動を取りよるの聞くたびに、胸がいてぇんちゃ。
お前が迎えいくつもりでおるなら、まだいい。
でもそういうつもりがねぇなら、俺は次へ行けっち言える。
今、未来の話を聞いても否定も肯定も出来んのちゃ。
そういうのを感じ取ってか、俺と会うこともすげぇ気ー使っとんちゃ。]
:10/11/26 16:47
:PC
:kkl3jxSQ
#52 [しゅん]
「そんなん、今すぐに決めれる話やねぇーやろ」
[お前にとって未来は何?
ただの過去の女?
今はっきりさせれんで、いつ答えが出るんかちゃ!]
「そんな簡単に考えれんちゃ!
二年前別れたときだって、真剣に考えて答えを出した。
それを未来は受け入れたんちゃ。
そして、お互いに別の道を今まで歩いてきたんちゃ。
なんに、今の未来の状況をお前から聞いて、すぐ答えを出せるか?
この二年はそんな簡単に過去に帰れる時間やねぇよ。
未来が戻って欲しいっち言ったわけやねぇ。
それで、俺の気持ちが一気に動いたりせんやろ。」
:10/11/26 16:48
:PC
:kkl3jxSQ
#53 [しゅん]
[嘘つけちゃ!
戻りたいっち気持ちに動いたやろ?
俺は未来の気持ちがわかってほしいんちゃ。
色んな理由があって、別れることになったんもわかる。
それがお互いに辛い決断やったことも知っとる。
でも、そんな過去も今も全部受け止めて、一途にお前を思う未来の気持ちを考えてやってや。
お前がこうやって先生になれたことも、今に集中出来とることも、全部未来がおったからやろ?
未来がお前のことを一番に考えてくれとったけやろ?
背中を押してくれよるのは、いっつも未来やん。
お前はそれをわかっとるはずなんに、わからんふりをして今まで来たんやねんか?
もう充分過ぎる時間が経ったやろ。
このタイミングを逃す気かちゃ!
いいんか?それで。]
:10/11/26 16:49
:PC
:kkl3jxSQ
#54 [しゅん]
俺は何も言えなかった。
啓示の言う通りだ。
「未来と戻る」ことが表に出てきたのは確か。
俺の身勝手で未来の気持ちを左右し、自分のしたいようにしてきた。
それでも未来は俺を応援してくれている。
それに目を閉ざしていたのは、他の誰でもなく俺だった。
でも、もうそれは気付いてないふりを出来る域を超えている。
未来のことを一切考えず、二年間突っ走ってきた俺。
それは心のどこかに
「未来は待ってくれる」
という気持ちがあったからかもしれない。
啓示から聞いたことを、まだ自分に受け入れられずにいた。
:10/11/26 16:52
:PC
:kkl3jxSQ
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