俺が一番と思った女★4★続
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#10 [しゅん]
気持ちがあるからこそ、俺の決断を受け入れたのか。
そう考えると、居たたまれない気持ちが俺を締め付ける。

こうやって会えば、俺自身すげぇ気持ちがあるっち感じる。
会いてかったんやなとも思う。
でも、それは多分今だけや。
元の生活に戻れば仕事が頭から離れることはない。
こんな気持ちは都合よすぎやし、甘えとる。
そんなんで未来の気持ちを左右させるわけにはいかん。

絶対離さんっち約束したんに。
俺から離れるなっち自分で言ったんに。
結局俺は何一つ守れないまま、自ら未来を手放した。

⏰:10/11/22 14:48 📱:PC 🆔:azIjcnXc


#11 [しゅん]
『いいよ。何?』

そう言った瞬間、未来を抱きしめた。

「ごめんな」

俺はずるい。
自分から別れるっち言ったくせに。
こんな気持ちが残っとるようなことしたら、未来は俺を忘れることなんか出来ん。
でも、止められなかった。
涙も止まらなかった。

未来も泣きよったんと思う。
小刻みに震えていた。

⏰:10/11/22 14:50 📱:PC 🆔:azIjcnXc


#12 [しゅん]
『言っとくけど、ずっとあたしがしゅんのこと好きとか思わんでね。
あたしだっていい人が出来たら、そっち行くけん。
それで後悔しても、もう遅いんやけ』

強気な言葉だが、俺の肩に押し当てた口は震えていた。

「わかっとーちゃ。」

『早く一人前にならんと時間ないんやけ』

「わかっとる。」

『そんなん言って、しゅんに新しい人が出来たら、もう絶対絶交やけ』

「うん」

『絶対絶交するけ…』

⏰:10/11/22 14:51 📱:PC 🆔:azIjcnXc


#13 [しゅん]
「仕事のことで頭がいっぱいなんに、他の女に目が行くわけねぇやん。
それやったら、今まで通りでいいやんけ。」

『わからんやん』

「ねぇけ」

『じゃあ、信じて待ってるね』

そんな会話をしたが、こんな約束あってないようなもの。
この先はどうなるかわからない。
お互い別の人を好きになって、会うこともねぇかもしれん。
でも、その選択をしたのは俺らであって、他の誰でもない。

⏰:10/11/22 14:51 📱:PC 🆔:azIjcnXc


#14 [しゅん]
未来が言った

『しゅんが一番頑張れる環境をつくりたい。』

未来は常にそうだった。
誰よりも近くで一番応援してくれた。
俺と一緒に夢を見てきた。
未来と一緒やから頑張れた。
こんな追い詰められた状況までくると、やっぱ未来が必要なんやないかっち思うんに。
裏切ってしまった感覚が俺を追い詰める。
優しい未来の言葉に「後悔」の文字が一瞬浮かび、正直震えた。

⏰:10/11/22 14:52 📱:PC 🆔:azIjcnXc


#15 [しゅん]
いち早く社会人になった未来は、こうやって環境が変わり、俺の気持ちが変わってしまうことを心のどこかで予想していたかもしれない。

そして実際に言われたこのとき、浅田さんのときのことを思い出していただろう。
そんときのことを知っとるはずなんに、俺は同じことを繰り返してしまった。

このままの関係を続けようと思えば行けたかもしれん。

でも、気持ちに嘘はつけなかった。

⏰:10/11/22 14:53 📱:PC 🆔:azIjcnXc


#16 [しゅん]
思い出せばつれーし、居たたまれない気持ちでいっぱいになる。
最後の未来の顔が目に焼きついて離れん。

でも、もう後戻りは出来ない。
言ったからには死ぬ気で頑張らんないけん。

そんな過去をぐっと胸にしまって、俺は新たな再スタートをきった。

⏰:10/11/22 14:54 📱:PC 🆔:azIjcnXc


#17 [しゅん]
未来と別れてからの生活は、学校が始まった時とたいして変わらず。
変わったことと言えば、時々作ってくれていた飯がねぇぐらいか…。

もともとお袋が看護師で夜勤も多かったり、一人暮らしが長いこともあって、飯は普通に作れるし、むしろ得意な俺。
外食するよりも自炊派だった。
一人やし、食えたらそれでいいしね。

⏰:10/11/24 11:21 📱:PC 🆔:g4fng.Qw


#18 [しゅん]
夏の大会が開幕し、また自分のペースを崩される毎日。
でも、すげぇ充実していた。

久しぶりに取れた休みに、嵐と飲みに行くことになり、お互いの近況を話す時間ができた。
そーいや、未来と別れたことも言ってなかったし。
そのことも報告せないけんなーとか、いや…もう未来が報告しとるか!とか、
だけ、連絡してきたんか?とか色んなことを思いながら待ち合わせ場所まで行った。

⏰:10/11/24 11:23 📱:PC 🆔:g4fng.Qw


#19 [しゅん]
約8ヶ月ぶりに会う嵐。
偉く大人の男になっている。

「お前、老けたな」

《久しぶり会って言う言葉はそれかちゃ!》

「いや、老けとーもん」

俺よりも先に行っているように見えた嵐に妬いたのかもしれない。

《お前、若いエキス吸いよるけやね?
俺、周りが年上ばっかやし。》

確かにそうかも。
そう思いながら、居酒屋まで歩いた。

⏰:10/11/24 11:23 📱:PC 🆔:g4fng.Qw


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