俺が一番と思った女★4★続
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#100 [しゅん]
「お前…」

思わず出てしまった。

その人は誰でもなく未来。



お互い目を離せず、何十秒かそのまま。
未来は目に涙を溜め、今にもこぼれそうだ。

⏰:10/12/20 14:38 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#101 [しゅん]
「どしたん?」

『来ちゃった』

ニコっと微笑んだ瞬間、溜めていた涙が一気に落ちた。

「どした?とりあえず、中入り。」

自分の中で落ち着け!と言い聞かせながら、未来を部屋まで連れて行った。

⏰:10/12/20 14:39 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#102 [しゅん]
未来の好きなカルピスを出すと、薄っすら笑いながら少し飲む。

『…おいしい』

頷くと、未来はまた目に涙を溜めた。

⏰:10/12/20 14:39 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#103 [しゅん]
「どした?何かあった?」

『…』

「何かあったんやねん?言えよ」

『ううん。何もないよ。
ただ、花粉症なだけ。
しゅん、ちょっと大人っぽくなったね』

「嘘つけちゃ!
何かねぇわけねぇやろ。
何もねぇんに、こんな夜中に家で待っとかんやろ。」

『何もないよー
近く通ったけん、休憩しとっただけー。
老けたしゅんに言われたくないですー』

「何かその理由は。
老けてねぇし!」

⏰:10/12/20 14:40 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#104 [しゅん]
『嘘うそ!!
大人っぽくなったよ。
あたしは?可愛くなった?』

「お前も老けとーわ!」

『えぇー!!!
シワないし!!
ほんとに?老けた????』

「老けた。」

『えぇぇぇ!!!
ショック…』

鏡の前で色んな角度から、シワのチェックをしていた。

⏰:10/12/20 14:40 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#105 [しゅん]
「嘘ちゃ!
言ってみただけ。」

『じゃあ、可愛くなった?』

「いや、それはねぇ」

『ケチ。』

「ケチの意味がわからんちゃ!」

『いいもーん。
みんなからは若く見られるし!
それより、見てー!!
ネイル可愛くない??』

そう言って、俺に手の甲を向けた。
爪自体は短いが、素直に可愛いと思った。
何とかジェル?とか言うのを塗っているらしく、表面がツルピカだった。
OLっぽい爪っち感じ。

⏰:10/12/20 14:41 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#106 [しゅん]
「可愛いやん。
自分でしたん?」

『うん!!
上手やろ?』

「上手いやん。お前、起用やったもんな。
ちゅーか、右手はどーやってやるん?」

『左手でする』

「まじで?出来るん?」

『慣れたら簡単〜〜。
しかもね、あたし一級取ったんちゃー!!
凄いやろ?』

啓示から話は聞いていたが、知らないふりをする。

⏰:10/12/20 14:41 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#107 [しゅん]
「すげぇやん!
お前頑張ったんやな。」

『うん…。
いっぱい頑張ったよ。
仕事も、ネイルも…』

また涙が溢れ、それは未来が俺を待っていたことがどんなに辛かったかかを物語っていた。

⏰:10/12/20 14:41 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#108 [しゅん]
「俺はこの二年間、何も変わってねぇよ。
ただ年取って、与えられた課題をこなしただけ。
お前みたいにコレを頑張ったっちいえるものなんか一個もねぇわ。」

『そんなことない。
しゅんは毎日頑張ってたと思うよ。
与えられた課題をこなすだけでも凄いことやん。』

「全然凄くねぇし。
当たり前のことをしただけやけ。
お前に胸張って、これを頑張ったっちいえるもの一切ねぇよ。」

『…』

「なーんちゃって!
まぁ、たった二年で目に見えて変われるほど、俺の人生甘くねぇしね!」

無言になった未来に気を使って、冗談っぽく流した。

⏰:10/12/20 14:42 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#109 [しゅん]
『しゅん…。
急に来てごめんね。』

「いや、いいよ。
幽霊が立っとんかと思ったけどね」

何か気まずい雰囲気が流れるのが嫌で、笑いながら話す。

『…』

「うそうそ!また一段と可愛くなっとーけさ、気付かんやったちゃ!」

『…やろ?・・わか…っとるよ』

「未来、どした?
もうわかるけさ。言えよ。」

気付かんふりが出来んぐらい、未来は震えていた。

⏰:10/12/20 14:43 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#110 [しゅん]
『お腹痛くなってきた。トイレ借りるね』

そう言いながら部屋を出ようとする未来。
その腕を掴み、俺は引き止めた。

「嘘つけちゃ。どした?」

『…離して。お腹痛い』

「嘘やろ。」

『嘘やないもん』

「じゃあその涙は?腹が痛すぎて出たんか?」

『…』

⏰:10/12/22 11:01 📱:PC 🆔:k0HieFZU


#111 [しゅん]
『もう…
あたし、もう待てん。
ずっとしゅんのこと待っとくっち言ったけど、もう待てない。
しゅんがあたしのこと考えてる余裕なんかないことも、もうとっくに気持ちがないことだってわかっとるけど…
でも、しゅんから直接無理っち突き放してもらわんと、どうしても諦めきれん。
最後のお願いしにきたん…
無理っちはっきり言って?
お願い…』

目に涙を思いっきり溜め、俺の目をまっすぐ見つめる未来は、二年分の気持ちだけでなく、今までの気持ちさえ込められているようだった。

⏰:10/12/22 11:02 📱:PC 🆔:k0HieFZU


#112 [しゅん]
「未来。
俺ね…」

そう言いかけた時、未来がかぶせるように言った。

『しゅん。
しゅんにとってこの二年間はあっという間やったかもしれんけど、あたしにとっては凄い長かった。
怖かった。
悔しかった。
あの時、しゅんからの別れを受け入れんやったら、結果は変わってたんかな…
別れたくないっち言っとけば、まだ付き合ってたんかな…
もっともっとしゅんの気持ちを理解出来ればよかったのに…
しゅんとまた一緒に過ごせる日をずっと夢見て一生懸命頑張りながら、何がダメやったんやろう。
そうやってずっと後悔ばっかしてた。
こんな思いするぐらいなら、最初から戻らんどけばよかった…とも思った。
でも、もう戻る事はないんやもん。
後悔しても、前の生活はもう戻ってこないんやもん。』

泣きじゃくりながら、体は震えていた。
俺の目の前で泣きよんのに、何も出来ない俺。

⏰:10/12/22 11:03 📱:PC 🆔:k0HieFZU


#113 [しゅん]
「お前は悪くねぇよ。
悪いのは全部俺や。」

『違う。
あの時、支えてるつもりがいつの間にかしゅんの負担になってた。』

「そんなことねぇちゃ。
俺のわがままやった。
お前は悪くねぇ。」

『ううん…
もうこれで…』

「お前…
俺さ…」

『嫌だ。
聞きたくない。
やっぱ聞きたくない。』

「俺…」

『もうこれで終わろ。
もういい…
それ以上言わんで?
辛い…』

「未来。」

『嫌っち言いよるやん。
離してよ。
関係ないのに未来とか呼ばんで…
聞きたくない。』

⏰:10/12/22 11:09 📱:PC 🆔:k0HieFZU


#114 [しゅん]
「俺さ…」

『嫌っち言いよるやん。
離してよ。
好きでもないのに、優しくせんで…』

⏰:10/12/27 16:59 📱:PC 🆔:7NxMUVNk


#115 [しゅん]
「未来…。
俺、やっぱお前やねぇと無理や。
結婚して?」

『…?』

「こんだけ俺のことを想ってくれて、尽くしてくれて、待ってくれて。
俺のわがままなんに、自分が悪いっち責めてさ。
そんなお前、このまま帰せん。
他の男になんか渡したくねぇ。
俺は、あの時の気持ちと全く変わってねぇよ。
ずっと好きやった。」

⏰:10/12/27 16:59 📱:PC 🆔:7NxMUVNk


#116 [しゅん]
『…え?』

「お前に対する気持ちは二年前と全く変わってねぇちゃ。
むしろ、今お前に会って余計好きっち気持ちが増した!
ただ、その気持ちを押さえ込んどっただけや。
お前に会ったら、もうそれすら押えきかん。
何であん時、その気持ちが見えんくなったんやろう。
ごめんな。
やっぱ、お前すげぇよ。」

『ほんとに?』

⏰:10/12/27 16:59 📱:PC 🆔:7NxMUVNk


#117 [しゅん]
「ほんとに。
未来、ぜってぇ幸せにする。
離れた二年間なんか忘れるぐらい大切にする。
やから、また俺の隣におってほしい。
もう絶対泣かせんけ」

『しゅん…。』

「今までごめんな」

『ううん。
もうめっちゃ好き』

「俺もやけ」

抱きついてきた未来を抱きしめながら、俺は言った。

⏰:10/12/27 17:00 📱:PC 🆔:7NxMUVNk


#118 [しゅん]
未来の気持ちが痛いほど伝わり、こんなに俺のことを思ってくれとったんやと正直驚いた。
離れていた二年間が未来にとって、こんな苦しい時間とは予想出来んやった。
辛いという言葉以外当てはまらない、追い詰められていることが全てに表れていた。
あの時の未来の顔を忘れることはないと思う。

二年前の時、何で未来に別れを告げたのか。
こんなことを思わせるためだったのか。

そうやないんに、そう思わせるぐらい未来の顔は直視できない泣き顔だった。

⏰:11/01/04 16:45 📱:PC 🆔:v3PA.FvA


#119 [しゅん]
そういうことが重なってか、俺はいつのまにか結婚してと未来に言っていた。
でも、決して勢いではない。
心の底から結婚してぇとほんとに思った。

未来と別れた日、もし戻ることがあるならそれは「結婚するとき」と漠然に思っていたのもあるかもしれない。

もう離したくない。

その思いだけだった。

⏰:11/01/04 16:46 📱:PC 🆔:v3PA.FvA


#120 [しゅん]
こんな泣き顔も、笑った顔も、拗ねたり怒ったりする顔も、全てが俺にとって大切なもので他の奴なんかに見せて欲しくねぇ。
器がちっせーかもしれんけど、未来が他の男と・・っち考えただけでイライラする。

そんな想いが俺の中にはずっとあって、でもそれを開けれないように何重も縛って鍵をかけていた。
そうしていくうちに未来の存在に慣れすぎて、今、大事なものは未来やねぇっち洗脳され、いつの間にかそれが正しい答えになっていた。

今頃やけど。
今、やっとそれに気付いたんや。

未来はもう俺自身になっとるんや。
今、また俺の腕の中にいる未来の存在がより一層大切なものと感じていた。

⏰:11/01/04 16:47 📱:PC 🆔:v3PA.FvA


#121 [しゅん]
『しゅん。』

「ん?」

『ご飯ちゃんと食べてないと?』

「何で?」

『前より痩せとる』

⏰:11/01/04 16:47 📱:PC 🆔:v3PA.FvA


#122 [しゅん]
確かに、啓示から未来の話を聞かされてから、何となく飯食う気がおきんで。
全くやねぇけど、飯らしい飯は食ってねかった。
そのせいかどーかわからんけど、俺のベスト体重に対して未来に会った時はマイナス4kgだった。

俺自身、体重の変動は全くねぇっち言うぐらい珍しい。
体の動きと感覚で増えたも減ったもわかる。
前日に体が軽い感覚があって、体重計に乗ったら4kg減っていた。

そんなん、俺に抱きついたぐらいでわかる未来もつわもの。

⏰:11/01/04 16:48 📱:PC 🆔:v3PA.FvA


#123 [しゅん]
「最近、絞ったけさ。
見た目も締まったやろ?」

『締まったんやないで、自然に落ちた痩せ方やん。
嘘ばっか。』

「ちげーよ。
ただほんとに締めようと思って飯食わんやっただけ。
もう選手として野球しよんやねぇし、ちょっと落とそうと思ったけさ」

『それならいいけど・・・』

未来には心配させたくねぇで嘘を突き通した。

⏰:11/01/04 16:49 📱:PC 🆔:v3PA.FvA


#124 [しゅん]
「それよりお前がそれに気付くことのほうがすげぇやろ」

『だってしゅんのこと何でも知っとるもん』

「未来。」

『ん?』

「さっきの話、本気やけ」

『…うん』

「勢いとかやねぇよ。」

『うん』

「今すぐには無理やけど。
でも、ちょっとずつ準備していけたらなっち思う。
お前と一緒に。」

『ありがと…』

また涙を流しそうになる未来から目を離し、俺はまた抱きしめた。

⏰:11/01/04 16:49 📱:PC 🆔:v3PA.FvA


#125 [しゅん]
一時して、お互いに気持ちも落ち着きを取り戻し始めた。

「お前、明日休みやろ?」

『うん。
でも、あたし帰るよ。
明日もしゅん早いやろ?』

「いや、明日練習昼までやけ。
練習終わってランチでも行くか?」

『いいと?』

「おう!
多分、12時過ぎには終わると思うけそれまでに用意しとって!
今日は泊まり?」

『ううん。
今日は帰る。
一緒におりたいけど、今日は帰る。』

⏰:11/01/04 16:50 📱:PC 🆔:v3PA.FvA


#126 [しゅん]
「何で?」

『内緒ー』

「下着とか全部一式あるばい?」

『捨ててなかったんやー。
変態!!
それ取っとって、どーするつもりやったん?』

「アホか!!
そんままにしとっただけちゃボケ!」

『ふーん。
でも今日は帰る』

「じゃあ、用意し!
帰るなら、送るけん。」

『やだー。
もうちょっとおるし。』

⏰:11/01/04 16:51 📱:PC 🆔:v3PA.FvA


#127 [しゅん]
「何かそれ!
じゃあ、風呂入る?
一緒に♪」

『嫌やし!!
あたしは家に帰ってから入る!!』

「どしたん?意地はって。
別にそんなムキにならんでいいやんかちゃー。
じゃあ〜俺先入るけ〜
待っとって!
お楽しみはその後な♪」

『変態!!!』

「うそちゃ〜待っとってな!」

未来は頷き、少し笑った。

⏰:11/01/04 16:51 📱:PC 🆔:v3PA.FvA


#128 [しゅん]
30分ぐらいたっただろうか。
色々と考えよったらいつもより長くなった。

リビングのドアを開けると一気にいい匂いがする。
そして、その代わりに未来の姿はなかった。

テーブルには置手紙。

⏰:11/01/04 16:52 📱:PC 🆔:v3PA.FvA


#129 [しゅん]
『しゅん。
今日も一日お疲れ様。
おかずはあるもんでしか作れんやったけ、大したのやないけど…
お腹空いとったやろ?
ごめんね。
冷凍のご飯はあるみたいやけ、それチンして食べてね。
今日は、自分で帰ります。
本当は一緒にいたいけど…
でも今日は色んなことがあったから、一人で色々考えたくて。
妄想しすぎないように気をつけます!!
しゅん、あたしちょーーーー幸せ!!
明日も部活頑張ってね!
おやすみなさい☆
あっ、タクシーで帰るけん、心配いらんよー』

これを読んだら、追いかけれなかった。
多分、ダッシュで降りれば間に合うぐらいの距離に未来は居たと思う。
でも、俺は行かなかった。

⏰:11/01/04 16:52 📱:PC 🆔:v3PA.FvA


#130 [しゅん]
『一人で考えたい。』

そう未来が言ったことは

『しゅんも今日のこと考えてね』

そういう意味も含まれていると思う。
少なくとも俺はそう捉えた。

未来と一緒に過ごしたかったのもあるが、ゆっくり整理しよう。
そう思いながら、俺は飯を食った。

ようこの短時間にこれだけ作ったなっちゅーぐらい、豪華な飯。
俺と別れた間、確実に腕を上げていた。

⏰:11/01/04 16:52 📱:PC 🆔:v3PA.FvA


#131 [しゅん]
置手紙に対してメールをしようと思い、久しぶりに未来のフォルダを開く。
二年前のメールがそこにはあった。

「あれから二年か…」

感覚的には二年もたってないような気がするんに、実際に目にするとリアルに感じる。

未来と別れてからは全くと言っていいほどメールはしていない。
友達と連絡取るときも、大概電話やし。
すげぇ照れくさかった。

⏰:11/01/04 16:53 📱:PC 🆔:v3PA.FvA


#132 [しゅん]
未来に送った後、嵐に電話をかけた。
その日あったことを離すと、嵐もすげぇびっくりしていた。

《やっぱお前らはそうなる運命なんと思うよ。》

さらっと言われたが、やっぱそんな気がしてならなかった。

未来に送ったメールはその日返ってこず、次の日の朝に入っていた。
目が覚めてそのメールを見ると、改めて未来と繋がっていると実感する。
これから毎日、こういう朝が来てまた一緒に歩いていくんや。
そう思うと、何とも言えないあったけぇ気持ちになった。

⏰:11/01/04 16:54 📱:PC 🆔:v3PA.FvA


#133 [しゅん]
昼間での部活もあっという間に終わり、気付けばもう未来との待ち合わせの時間。
バタバタ家に帰り、シャワーを浴びて用意した。

久しぶりにする未来とのデートは、お互い緊張していたのか、最初は気の使い合い。
時間と共に慣れたのは未来のお陰か。
飯を食い終わるころには、前の俺らに戻っていた。

二連休の未来はその日俺の家に泊まり、夜中中色んな話をした。

⏰:11/01/05 17:55 📱:PC 🆔:l8995HWY


#134 [しゅん]
次の日の朝、未来の携帯が鳴る。
また電話の着信音のアラームか。
そう思いながら薄目で未来を見たが、未来は起きん。
遅くまで話をしていたせいか。

仕方なく俺が止め、また寝た。

⏰:11/01/05 17:55 📱:PC 🆔:l8995HWY


#135 [しゅん]
音は止まったもの、静まり返った部屋にもしもし?と微かに声が聞こえる。

ん?何か変なボタン押したやか?
そう思い、起き上がって携帯を見ると通話中になっている。

やべ!!
電話やった!!!

思わず、名前も見ずにもしもし?と返した。

⏰:11/01/05 17:56 📱:PC 🆔:l8995HWY


#136 [しゅん]
「もしもし?」

【もしもし?
は?誰?】

相手は男だ。

かけてきたのはお前やろーがちゃ!と思いながら寝ていた脳が一気に目覚める。

⏰:11/01/05 17:57 📱:PC 🆔:l8995HWY


#137 [しゅん]
「いや、かけてきたのはそちらですけど?」

【は?何で未来の携帯に男が出るんかちゃ!】

「はい?どちらにおかけですか??」

【は?どーいうこと?未来は?】

「今、寝てますけど?」

【はぁ〜?
誰かちゃ!
もしかして、しゅんっち人?
何で未来と一緒におるんかちゃ】

「は??お前こそ誰かちゃ!
誰に向かってそんなものの言い方しよん!
常識的におかしいやろ!
ふざけんな!」

それだけ言って一方的に切った。

⏰:11/01/05 18:00 📱:PC 🆔:l8995HWY


#138 [しゅん]
誰なんこいつ。
まじ、ふざけとーし。
ちゅーか誰なん?

名前には


【陸】


と書いてあった。

聞いたことねぇ名前。

⏰:11/01/05 18:00 📱:PC 🆔:l8995HWY


#139 [しゅん]
俺が怒鳴ったせいか、未来が半目を開け

『どしたとー?』

と聞く。

どうしたやねぇちゃ!
と心の中で思いながらも

「お前の携帯に男から電話。
こんな朝早くからかけてくるとか、まじ常識ねぇね」

『誰ー?ちゅーか今何時?』

寝ぼけているのかその態度はねぇやろ!っち未来の態度にも腹が立ち、俺は反対を向き無視。
仕方なく自分で時計を見た様子だった。

⏰:11/01/05 18:01 📱:PC 🆔:l8995HWY


#140 [しゅん]
『何で反対向くとー?』

無理矢理俺を自分の方に向けようとしたが、未来の力じゃ俺は動かない。

『ねーねーーー』

「何かちゃ!」

『何で怒っとん?』

「は?着信見てん?」

『着信?』

ごそごそ言いながら携帯の履歴を見ていた。

⏰:11/01/05 18:01 📱:PC 🆔:l8995HWY


#141 [しゅん]
『…え?陸…』

未来の動きが止まり、言葉も詰まっている。
一時そのまま動かないままだったが、未来はベットから出て部屋の外に出た。

未来の様子がおかしい。
嫌な予感がする…。
そう思いながらも未来が戻ってくるのを待っていた。

部屋の外からかすかに未来の声がする。
電話をかけ直したんや。

陸っち誰やろ…

まだ朝早いで眠てぇにもかかわらず、全然寝れなかった。

⏰:11/01/05 18:02 📱:PC 🆔:l8995HWY


#142 [しゅん]
20分ぐらいして、未来は戻ってきた。
何もなかったようにベットに入り、寝ようとする未来。

何もなかったように接する気か?

ますます俺の苛立ちは募り、未来に聞いた。

⏰:11/01/08 16:28 📱:PC 🆔:RquKv9oI


#143 [しゅん]
「誰?」

『ん?知らん人』

「何で嘘つくん?
嘘つくならもっとまともな嘘つけちゃ!」

『しゅんには話してないもん』

「今話せばいーやんけ」

『…』

無言の未来。

⏰:11/01/08 16:29 📱:PC 🆔:RquKv9oI


#144 [しゅん]
「いーや。話す気ねぇんなら。
ただ、疑われたくねかったりやましいことがねぇんなら素直に言わな損ぞ?
それだけは言っとく。」

そのまま部屋を出て、俺は嵐の家に行った。

⏰:11/01/08 16:29 📱:PC 🆔:RquKv9oI


#145 [しゅん]
嵐ん家につき電話すると、前の日が飲み会やったらしくまだ寝ていた。
鍵を開けてもらい、俺の姿に何か感づいた様子。

《どしたん?
未来となんかあったんか?》

「おはよ」

《あーおはよ。
っち、未来は?》

「知らん。眠てぇけ寝る。」

《いや、何それ。
何かあったんかちゃ!》

「いーちゃ!眠てぇけんとりあえず寝る。
話はそれから」

《俺を起こしとってよー言うよな。
とりあえず、話さな寝させんけど?
朝日を浴びながら話するぞ!》

嵐も眠てぇはずなんに。
ごめん。
そう思いながらも、外に出た。

⏰:11/01/08 16:30 📱:PC 🆔:RquKv9oI


#146 [しゅん]
「まぶしーーー」
《まぶしーーー》

まだ朝はえーんに、太陽はジリジリと暑かった。

朝日がめちゃめちゃ気持ちーで、一瞬未来のことを忘れた。
前は朝練とかでまだ太陽が出る前から走りよったんになーとか話しながら、高台まで歩く。

行き道、嵐からどうしたかを聞かれ、全部話した。

⏰:11/01/08 16:30 📱:PC 🆔:RquKv9oI


#147 [しゅん]
《未来さ、何を隠しとんやろ?
別に付き合いよったとかぐらいなら、話しても良さそうやけど。》

「なー。あの反応は何か嫌な予感がするっちゃね。
陸とか言う名前聞いたこともねぇし。
想像も付かん」

《俺もねぇもんね。
でも、最近未来のこと知らんしね。
ほんと久しぶりに連絡来たっち感じでもねんやろ?》

「やなー。
何でさ、戻ったばっかなんにこんな問題が出てくるんやろ。
未来から話聞いたわけやねぇけ何とも言えんのかもしれんけど。
何かこうも上手くいかんやったら、俺らっちダメなんかなっち思ってしまう」

⏰:11/01/08 16:31 📱:PC 🆔:RquKv9oI


#148 [しゅん]
《わかる。
未来自身もちゃんとしとるし、問題あるわけやねぇのにな。
お前ら周辺に振り回されよる感じやもんな。》

「でも、やっぱそれを起こしよんのは、俺らやけな。
結局自分らが引き置こしよるんやろーけど。」

俺はただ未来がおってくれればそれでいいんに。
何でなん。

気持ちの葛藤が続いた。

⏰:11/01/08 16:31 📱:PC 🆔:RquKv9oI


#149 [しゅん]
2時間ぐらい外にいただろうか。
部屋に戻ると未来の姿はなかった。

変わりに置手紙が置いてある。

反省文か?っち思いながら、手紙を開く。

⏰:11/01/11 13:58 📱:PC 🆔:EQwy1hNc


#150 [しゅん]
『しゅんへ
朝はごめんなさい。
急のことすぎて自分でも整理が付かんやったけ、しゅんに話せんかった。
自分の中で整理出来たら、ちゃんとしゅんに話します。
嫌な思いさせてしまってごめんなさい。
今日は帰るね。
鍵はいつものとこから取って、また郵便受けに入れてます。』

鍵はまぁいいとして。
何なん。
整理ついてからっち。

俺は速攻電話をかけた。

⏰:11/01/11 13:59 📱:PC 🆔:EQwy1hNc


#151 [しゅん]
『もしもし?』

「もしもし?
今どこ?」

『駅に行きよる』

「送るけ、そこで待っとって!」

『いい。
自分で帰れる。』

「いいけ待っとけちゃ!!」

『自分で帰る。もう付くし、電車来たら乗る。』

⏰:11/01/11 14:00 📱:PC 🆔:EQwy1hNc


#152 [しゅん]
「何なん?お前。
お前だけの問題かちゃ!
整理してから話すっち、俺の気持ちは?
それまでどんな気持ちで過ごせっちゅーん?
ふざけんなちゃ」

『あたしにだって整理する時間は欲しいもん。』

「そんなじっくり整理せないけんぐらいのことなんかちゃ!」

黙る未来。

「何とか言えちゃ!」

『ごめん。
また連絡するけ。』

そう言って電話が切れた。

もうどうしたらいいのかわからなかった。

⏰:11/01/11 14:01 📱:PC 🆔:EQwy1hNc


#153 [いおり]
お前に一番と思われても‥

⏰:11/01/12 14:14 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#154 [りお]
↑うける(笑)

⏰:11/01/12 16:48 📱:P05B 🆔:5Wa4auqg


#155 [しゅん]
そのまま二、三日経ち、空っぽな状態が続く毎日を送っていた時。
未来から連絡があった。

『もしもし?』

「なん?」

『今日会える?』

「何時?」

『もう出れるけ、あと30分ぐらいかな。
マンションにおるよね?』

「どーせ俺が運転した方がいいけ俺が行く。
家で待っとって。」

『わかった』

⏰:11/01/13 14:19 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#156 [しゅん]
未来の態度ではどういう状態なのかよめない。
連絡が来ない間、すげぇ色々考えていたが、全然思い当たる節もねぇし、未来の存在を頭の中から消していた。

何を話されるかわからんやったけど、別れることも予想できたけ、未来の荷物も車に乗せた。
別れるんやったら、もうこれが本当に最後や。

このとき俺にはそれなりの覚悟があったんと思う。

⏰:11/01/13 14:20 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#157 [しゅん]
ぶっ飛ばし、30分もかからず着いた。

「もうすぐ着くけ出とって」

『はーい』

いつもの会話だ。

家から出てきた未来を見て俺は絶句した。

「は?お前どしたん?」

『イメチェン』

そう言いながら、髪を触り助手席に乗る。
腰近くまであった髪は肩ぐらいに短くなっている。
完全に別人だ。

⏰:11/01/13 14:21 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#158 [しゅん]
「は?イメチェンっち…
思い切りすぎやろ」

『似合ってない?
大人っぽくなったくない?』

確かに大人っぽくなっている。
色もベージュっぽく明るく、センター分けのボブスタイル。

⏰:11/01/13 14:21 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#159 [しゅん]
「何で切ったん?」

『もうロング飽きたと。
ずーっと長いままやったし、一回コレぐらいに切りたかったんよねー。
しゅんは嫌い?』

「嫌いやねぇけど、見慣れんし。
俺はロングのが好きやったかな」

『いいもーん。
別にしゅんに気に入られたくて切ったわけやなし。
髪の毛は伸びるし!』

未来は開き直っていた。

⏰:11/01/13 14:22 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#160 [しゅん]
「会える?っち聞いたのはそれ見せたかったけ?
話すことがあったけやねん?」

『そうやけど。
そんな怒らんでよ…』

「怒らんでやねぇちゃ。
お前はいいかもしれんよ。
自分の問題で自分が整理つけばそれでいいかもしれん。
でも俺はお前の立場とは違う。
今までふつーやったんに、急に一本の電話がかかってきかと思ったらこんなんなって。
久しぶり!とかふつーの会話できると思っとん?
ふざけんなちゃ!
話があるならさっさしろ。」

近くにある広場に車を停め、俺はシートベルトをはずした。

⏰:11/01/13 14:22 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#161 [しゅん]
俺が強く出たからか、未来の気分ははあきらかに落ちている。
俺の気持ちを考えたらあんな態度取れんやったはずやけね。
未来が口を開くのを待っていた。

『ごめんね…』

「何が?」

『…』

「何がごめん?
そのテンションで来たこと?
それともこれからのことでのごめん?」

『そういう風にしゅんに思わせてしまったこと』

「で?」

『色々考えたんね…』

「うん」

もう俺らは終わるなと思った。
戻ったばっかやったんに。

⏰:11/01/13 14:23 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#162 [しゅん]
『しゅんとね別れてから、誰も好きになれんしなる気もなかった。
でも、どんぐらいたってかわからんけど、陸っち男の子と出会ったん。
紹介とかやなくて、野球がきっかけで出会ったんやけど…
その陸があたしのことを気に入ってくれて、凄いごり押しされよって。
でも、あたしの中にはしゅんがおったし、陸と繋がりたいとか全然思ってなかったん。
なのに、凄い押しとかでいつの間にか流されてしまって…
付き合ってみたけど、やっぱりしゅんがいいっち思ったから別れた。
それでも、陸はずっと想っててくれとって。
あたしの話ずーっと聞いてくれて、しゅんに対する思いとかも全部理解してくれた。
そんな陸をあたしは都合良く利用してしまっとったんと思う。
陸もそれでいいっち思ってくれとったたんかな。
何も言わんでずっと頷いてくれて。
辛かったときに傍におってくれたのは陸で、いつの間にか自分でも切りきれんくなって。
ほんとに好きなのはどっちなんやろうっち思うようになってね。
しゅんに待つっち言ったけど、実際しゅんがあんな気持ちでおったとか想像も出来んやったし、あの時はもう絶対あたしのこと好きやないっち思いよったけ、否定されに行こうっち思って…
自分自身もしゅんに会って気持ちがあるか確かめようっち思ったと。
それであの日会いに行った。』

一言一言かみ締めながら話す未来。

⏰:11/01/13 14:26 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#163 [しゅん]
『しゅんは相変わらずでさ、でも成長したなっち思った。
この二年間頑張ったんやなぁっち感じた。
でも一番に思ったことはやっぱり好きっち気持ちで、この二年間無理矢理押えてた気持ちが会ったとたんに押え切れんのがわかった。
やっぱりしゅんやないとダメなんやっち心の底から思ったと。』

そう言うと、一時未来は黙った。

「で?」

⏰:11/01/13 14:26 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#164 [しゅん]
『しゅんともちゃんと話して、戻ることになってめっちゃ嬉しかった。
あの時はしゅんのことで頭がいっぱいで、陸のことなんか考える隙間すらなかったんね。
けど、現実は陸にも話をせないけんくて、でも頭ん中はしゅんでいっぱいで…。
そしたら陸から電話かかってきてしまって、あたしがちゃんと話をしとけばしゅんに嫌な思いさせずに済んだけど、あたしが逃げたけん…
陸の気持ちを考えたら、申し訳なくて凄い言いにくいなっち思ったけど、ここも逃げたらダメっち自分に言い聞かせて、陸に会ってきた。
陸にちゃんと話をして、それからしゅんに話そうと思ったと。
陸に話す前にしゅんに話すんやなくて、ちゃんと自分で決めた結果を先に話すべきなのは陸っち思った。
嫌な思いさせてしまってごめんね…』

⏰:11/01/13 14:27 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#165 [しゅん]
「もういいよ。」

色々言いたいことはあった。
詳しく聞きたいこともたくさんあった。
でも、何かもうよかった。

未来が決めて行動したことは事実やし、俺の元に戻ってきてくれたことが答えだ。

それでよかった。

⏰:11/01/13 14:27 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#166 [しゅん]
『ちゃんと陸に話してきた。
しゅんが好きっちちゃんと言った。
戻ったことも話した。』

「陸は何ち?
ちゃんと謝ったんか?」

『うん。
頑張れっち言ってくれた。
今度こそ結ばれるように応援しよくっち。
こんなに好きにさせてくれて逆にありがとうっち…
それから、電話でしゅんに怒鳴ったことも謝っとってほしいっち言われた。』

未来は涙をこぼしながら、体は震えていた。

⏰:11/01/13 14:28 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#167 [しゅん]
「そっか。
俺も怒鳴ったし…。
そいつ、ほんとにお前のこと好きやったんやな。」

『うん…』

「お前も、よく頑張ったな。
陸の分も俺がぜってぇ幸せにする。
もう他の男とか目移りさせんけの!
覚悟しとけよ!」

『…うん』

⏰:11/01/13 14:28 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#168 [しゅん]
未来はよく頑張ったと思う。

都合のいいように使っていたのは、しょうがないでは済まされないことだ。
でも、陸がおったから次の一歩が踏み出せ、今俺らは二人でいる。
ひとつひとつ無駄なことなんかないっち気付かせてくれた。

陸と俺が顔を合わすことは多分ねぇけど、別れている間に出会った男が陸でよかったと心から思った。

⏰:11/01/13 14:28 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#169 [しゅん]
「未来。」

『…ん?』

「いや何もねぇ」

『何?』

「また今度な!」

『気になるやん』

「いーけ。また今度!」

未来が連絡をくれなかった間、俺なりに考えたことがあった。
その日に話そうかと思ったけど、また今度。
何となく、今やないかなっち思ったけん。

⏰:11/01/13 14:29 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#170 [ゆず]
初めから読みました
今もまだ付き合ってるのですか
現在進行形

⏰:11/01/13 15:35 📱:P03A 🆔:894HIvgU


#171 [我輩は匿名である]
>>しゃん
未来と また別れたんか?
だから書かないん?

⏰:11/02/22 10:50 📱:K002 🆔:gkm9Luc2


#172 [我輩は匿名である]
てか長すぎw
男のくせに…そら引くで。

⏰:11/02/22 11:57 📱:F01C 🆔:/PNTJPa2


#173 [しゅん]
ごめん!!
また空いてしまったー!!
今卒業式前で忙しいで↓

ばったばた更新します!
待っとってくれた人ごめん!

⏰:11/02/23 11:14 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#174 [しゅん]
ゆずさん

読んでくれてありがとう!
間が空いてごめんな!
続き更新するけ、それで確認して♪

⏰:11/02/23 11:16 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#175 [しゅん]
171さん

別れてねぇよー^^
今から更新しまっす!

⏰:11/02/23 11:16 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#176 [しゅん]
172さん

引かれますよねー^^;笑
まぁ、俺のペースで更新させてもらいまっす!

⏰:11/02/23 11:18 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#177 [しゅん]
未来と普通通りに戻ったが、相変わらずの毎日。
戻る前と戻った後、驚くほど変わらない毎日だった。

未来自身、OLも続いていた。
まぁ続いていたっちゅっても嫌でしよる仕事でもねぇし、あいつは辞める気なんか全くねかったと思うけどね。

⏰:11/02/23 11:19 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#178 [しゅん]
それからは、大きな事件や喧嘩もなく至って平和な毎日だった。
週末、家で飯作ってもらったり、俺が早く終わったときは外食したり、ふつーのカップルのふつーの付き合い。

そんな付き合いで一年がたった。

⏰:11/02/23 11:19 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#179 [しゅん]
その間に、俺らの周りは結婚ラッシュが到来。
デキ婚の奴は一人もおらんやったのは、それなりに大人になったからか。
俺的には男にしては早いと思う年齢やけど、なぜかブームが来ていた。
まぁ、女にしたら適齢期っち年齢やったかもなー。
はっきり数えたわけやねぇけど、1年で7,8回は行ったと思う。
最後の方の余興とかまじ完璧すぎて、みんなあっけに取られとったもんね…^^;
未来の周りもラッシュが続き、共通の友達の式には2人で出席することもあった。

⏰:11/02/23 11:21 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#180 [しゅん]
何回も行くと、やっぱいい式とあんまよくねぇ式の差がわかる。
あんまよくねぇっち思った奴には申し訳ねぇけどね。
漠然とやけど、自分がするときのことを考えたり、いい刺激になっていた。

⏰:11/02/23 11:21 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#181 [しゅん]
当然、俺の中にも未来との結婚は頭にあったわけで。
でもはっきりとプロポーズしたわけやなかったし、自分のタイミングもその時やなかった。

未来もあんま大して深く考えてなかったと思う。
意外とのーてんきやしね。
結婚願望はあるけど、具体的にと言われればはっきりしない。
これが未来の気持ち。

俺にもそれがわかっていた。

⏰:11/02/23 11:22 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#182 [しゅん]
俺としては、30過ぎてでいいっち思いが強かった。
それなりに仕事も人間関係もキャリアを積んで、ある程度の稼ぎと余裕が欲しい。

でも未来は同い年やし、さすがに30過ぎて結婚、出産はきちーかなーとか。
29ギリギリでも微妙やしなーとか。
まぁ色々と考えてはいた。

⏰:11/02/23 11:22 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#183 [しゅん]
そんな中、良太が十環と結婚すると報告を受ける。
そして、その幹事を俺と未来がすることになった。
もちろん快く承諾。

式は約8ヵ月後。

まだまだと思っていたのはつかの間、色々と準備をしよったらあっという間に式一ヶ月前だった。

⏰:11/02/23 11:23 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#184 [しゅん]
当日は事前に作ったビデオレターを流す予定で、その準備がほとんどの時間を占めていただろう。
兄貴の友達に仕事でそういうのしよる奴がおって、協力してもらった結果、ありえんぐらい素晴らしいものが出来た。
完全にプロがしました。っち感じの。

未来は例の器用さでお得意のメッセージボードの土台を作ったりとこれまた大忙し。
週末はもっぱら俺ん家に缶詰で、リビングは文房具屋さんのように道具が揃っていた。

誰にも見せず、俺と未来だけでコソコソと仕上げ、サプライズで先生とかも呼ぶ予定にしていた。

⏰:11/02/23 11:24 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#185 [しゅん]
式当日。

未来は前の日から俺ん家に泊まっとって、朝早く美容室まで送った。
未来がセットしてもらいよる間、持って行かんといけん荷物のチェック。

そして、自分もスーツを着て髪をセットし未来を迎えに行った。
式では飲まんつもりやったし、車で式場まで行くことにしていた。

⏰:11/02/23 11:25 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#186 [しゅん]
美容室につくとまだ未来のセットは終わってなく、路駐して待っていた。
未来にメールをすると、まだかかりそうやけ入ってきてと言う。
仕方なく車をパーキングに停め、美容室のドアを開けた。

いらっしゃいませ〜〜っち色んな店員さんに言われるがまま、中に入ると、担当の江隈さんが未来のセットをしていた。
髪をセットしてもらっているせいか、未来は正面の鏡を見たまま手を上げ、こっちこっちと手招きした。

アシスタントらしき人に未来の隣の席に案内され、座る。

⏰:11/02/23 11:25 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#187 [しゅん]
【しゅんくん久しぶり!
ごめんね。
もうちょっとかかりそうなんやけど、大丈夫?】

「御無沙汰してます!
大丈夫っすよ!未来が満足行くまでセットお願いします!
朝早くからすいません。
これ、みなさんで食べてください。」

【そんな気使わんでいいのに!!
わざわざありがと!】

「いやいや!
お世話なってますんで^^
遅くなりましたけど、オープンのお祝いも一緒に入ってます!」

⏰:11/02/23 11:26 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#188 [しゅん]
【相変わらずしゅんくん気が利くね〜!
ありがと!
ありがたく頂きます!
ちゅーか、しゅんくんのスーツめっちゃカッコイイな!】

「これっすか?
このスーツ成人式のときオーダーしたんすよ!
まだ着れるんで着てます!」

【いや、それめちゃめちゃ似合っとるし!!
グレンチェックっちゅーのがまたしゅんくんらしいね!
相変わらずセンス抜群やね〜
やっぱ自分がオーダーしたら、こういうときこそ着たくなるよ!】

「そんな褒めてもらえるなら毎日これ着たいぐらいっすね〜」

⏰:11/02/23 11:26 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#189 [しゅん]
この江隈さんっち人は俺らが読者モデルしよった頃にセットしてもらいよった美容師さんで、地元に戻ってきて店を開業していた。
未来がここに行く時は何回か送り迎えをしたことはあったが、中に入ったことは一度もなく、北九で江隈さんに会うのは初めてだった。
未来はこの江隈さんに髪の毛のこと全てを任せとって、他の美容室には一切行ってなかった。

⏰:11/02/23 11:27 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#190 [しゅん]
未来はアップにせず、ダウンスタイル。
クリックリに髪の毛を巻き、頭のてっぺんから耳ぐらいまでサイドを緩く編みこみ、後ろをリボンバレッタで止めた。
みんなアップスタイルで来るところダウンスタイルで行くとは、さすが未来。
ドレスもシルクの光沢があるものでわざと小さな花柄。
タイツもバックもほんとみんなに見せてやりてぇぐらい、可愛くまとめていた。

セットが無事終わると、奥から一眼を持って江隈さんが出てきた。

⏰:11/02/23 11:28 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#191 [しゅん]
【ごめん!しゅんくん。
ちょっと二人写真撮らせてもらっていいかね?
会報に載せる写真を撮らせてもらいたんやけど…。】

「俺もっすか?」

【うん。
一人ずつと二人でと撮らせて欲しいんやけど…】

「いいっすよ!
何か昔に戻ったみたいっすね!」

【やね!
じゃあ、こっちに】

何枚か一人ずつで撮った後、二人でも何カットか撮ってもらった。
完全に絵になる写真のはず。笑
とか冗談を言いながら、未来のカメラでも撮ってもらい美容室を後にした。

⏰:11/02/23 11:28 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#192 [しゅん]
新郎新婦並みの時間に会場入りした俺ら。

色々と下見と準備をしたかったのもあるし、司会者の人との打ち合わせも入っていた。
一時間ぐらいでそれも全て終わり、後は式が始まるのを待つのみ。

楽しみで仕方なかった。

⏰:11/02/23 11:29 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#193 [しゅん]
まさか、まさか良太と十環が結婚するなんか想像もしてなかった。

こはと付き合っていた頃は、みんなで仲良くっち感じでワイワイできりゃーそれでいいみたいな所があって、結婚とか出産とかそんなん遥か先のことだと思っていた。
でも、色んなことを乗り越えて今良太は幸せを自分の手で掴んでいる。

こはと別れるときも辛かったと思う。
同じようにこはだって辛かったはずだ。

それでも、今はそれぞれの道へ自らの足で進んでいて、そんな過去も含めての「今」があると思う。

卒業式のあの日、十環が俺らに話しかけなければ、今はなかった。
こはと結婚だって有り得たかもしれない。

運命っちすげーな…とか、そんなことを考えていると、式が始まる前から俺はもう泣きそうだった。

⏰:11/02/23 11:30 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#194 [しゅん]
式は大成功に終わり、タキシード姿の良太はめちゃめちゃかっこよく、十環はめちゃめちゃ綺麗だった。

俺らが仕組んだサプライズもみんなが驚いてくれたし、ビデオレターもみんな見入っていた。

余興も最高に盛り上がったし、文句なしの式だった。

何よりも良太も十環も幸せオーラが半端なく出とったし。
羨ましいと言うかなんとも言葉には表しきれない気持ちがこみ上げてきた。

⏰:11/02/23 11:31 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#195 [しゅん]
友人代表スピーチは、嵐。

まぁ。
俺が一目置くだけあるよな〜
めっちゃいいこと言いよったし。
泣かせる気満々やったし。
俺ら野球部、全員号泣したし。
もちろん良太も号泣したし、ふと対角線上の未来を見るとあいつも泣いていた。

⏰:11/02/23 11:32 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#196 [しゅん]
二次会は俺ら二人がメインになって司会をし、ゲームとかものまねとかめちゃめちゃ盛り上がった。
未来が作ったメッセージボードもここで渡し、十環は泣いていた。

もちろん三次会、四次会に行き、俺ん家に帰ってきたのは朝の5時ぐらいだった。
ふつーに24時間起きとったし。
未来も最高に疲れているのか、家に着いたとたんソファーに倒れこんだ。
俺は速攻、風呂に湯を溜めスーツを脱いだ。

⏰:11/02/23 11:33 📱:PC 🆔:5jdK/IzE


#197 [しゅん]
未来、風邪引くけさ。
ベットで寝り。」

『んー汚いままベットで寝るの嫌。』

「じゃあー風呂入るぞ!
ドレスもシワになるけさ。」

『きついー』

「わかったけ。
ソファーで寝るなちゃ!
せめて着替えろ!」

俺はパンツ一丁で未来の服を脱がす。

⏰:11/02/24 13:15 📱:PC 🆔:my8HAaIk


#198 [しゅん]
『へーんーたーいー』

「はいはい。」

『やっぱお風呂入る』

「どっちかちゃ!
まだ溜まってねぇーよ」

一気に起きた未来はササッと自分でドレスを脱ぎ、風呂場へ向かった。
もち俺も一緒に入る。
湯は半分ぐらいしか溜まっていなかった。

⏰:11/02/24 13:16 📱:PC 🆔:my8HAaIk


#199 [しゅん]
未来は髪の毛を固めていたからか全然泡立たず、3,4回シャンプーしていた。
俺は一足先に湯船に浸かり、今日一日を振り返る。

「長いようで早かったな。」

『うん』

「あんだけ準備に時間かかったんに、いざ本番っちすぐ過ぎるし。
何か、もっと色々出来たなーっち感じやな。」

『そーよね』

⏰:11/02/24 13:16 📱:PC 🆔:my8HAaIk


#200 [しゅん]
「あーー。
不完全燃焼まではいかんけどさー。
良太達ほんと喜んでくれたやかー」

『絶対喜んでくれたよ!!』

「あーーー何か正直悔しいんやけど。」

『しゅん頑張ったよ。
大丈夫。』

「まぁ…お前がそう言ってくれるだけでも嬉しいし。
いいや!」

⏰:11/02/24 13:17 📱:PC 🆔:my8HAaIk


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