俺が一番と思った女★4★続
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#101 [しゅん]
「どしたん?」

『来ちゃった』

ニコっと微笑んだ瞬間、溜めていた涙が一気に落ちた。

「どした?とりあえず、中入り。」

自分の中で落ち着け!と言い聞かせながら、未来を部屋まで連れて行った。

⏰:10/12/20 14:39 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#102 [しゅん]
未来の好きなカルピスを出すと、薄っすら笑いながら少し飲む。

『…おいしい』

頷くと、未来はまた目に涙を溜めた。

⏰:10/12/20 14:39 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#103 [しゅん]
「どした?何かあった?」

『…』

「何かあったんやねん?言えよ」

『ううん。何もないよ。
ただ、花粉症なだけ。
しゅん、ちょっと大人っぽくなったね』

「嘘つけちゃ!
何かねぇわけねぇやろ。
何もねぇんに、こんな夜中に家で待っとかんやろ。」

『何もないよー
近く通ったけん、休憩しとっただけー。
老けたしゅんに言われたくないですー』

「何かその理由は。
老けてねぇし!」

⏰:10/12/20 14:40 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#104 [しゅん]
『嘘うそ!!
大人っぽくなったよ。
あたしは?可愛くなった?』

「お前も老けとーわ!」

『えぇー!!!
シワないし!!
ほんとに?老けた????』

「老けた。」

『えぇぇぇ!!!
ショック…』

鏡の前で色んな角度から、シワのチェックをしていた。

⏰:10/12/20 14:40 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#105 [しゅん]
「嘘ちゃ!
言ってみただけ。」

『じゃあ、可愛くなった?』

「いや、それはねぇ」

『ケチ。』

「ケチの意味がわからんちゃ!」

『いいもーん。
みんなからは若く見られるし!
それより、見てー!!
ネイル可愛くない??』

そう言って、俺に手の甲を向けた。
爪自体は短いが、素直に可愛いと思った。
何とかジェル?とか言うのを塗っているらしく、表面がツルピカだった。
OLっぽい爪っち感じ。

⏰:10/12/20 14:41 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#106 [しゅん]
「可愛いやん。
自分でしたん?」

『うん!!
上手やろ?』

「上手いやん。お前、起用やったもんな。
ちゅーか、右手はどーやってやるん?」

『左手でする』

「まじで?出来るん?」

『慣れたら簡単〜〜。
しかもね、あたし一級取ったんちゃー!!
凄いやろ?』

啓示から話は聞いていたが、知らないふりをする。

⏰:10/12/20 14:41 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#107 [しゅん]
「すげぇやん!
お前頑張ったんやな。」

『うん…。
いっぱい頑張ったよ。
仕事も、ネイルも…』

また涙が溢れ、それは未来が俺を待っていたことがどんなに辛かったかかを物語っていた。

⏰:10/12/20 14:41 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#108 [しゅん]
「俺はこの二年間、何も変わってねぇよ。
ただ年取って、与えられた課題をこなしただけ。
お前みたいにコレを頑張ったっちいえるものなんか一個もねぇわ。」

『そんなことない。
しゅんは毎日頑張ってたと思うよ。
与えられた課題をこなすだけでも凄いことやん。』

「全然凄くねぇし。
当たり前のことをしただけやけ。
お前に胸張って、これを頑張ったっちいえるもの一切ねぇよ。」

『…』

「なーんちゃって!
まぁ、たった二年で目に見えて変われるほど、俺の人生甘くねぇしね!」

無言になった未来に気を使って、冗談っぽく流した。

⏰:10/12/20 14:42 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#109 [しゅん]
『しゅん…。
急に来てごめんね。』

「いや、いいよ。
幽霊が立っとんかと思ったけどね」

何か気まずい雰囲気が流れるのが嫌で、笑いながら話す。

『…』

「うそうそ!また一段と可愛くなっとーけさ、気付かんやったちゃ!」

『…やろ?・・わか…っとるよ』

「未来、どした?
もうわかるけさ。言えよ。」

気付かんふりが出来んぐらい、未来は震えていた。

⏰:10/12/20 14:43 📱:PC 🆔:cGnirxVY


#110 [しゅん]
『お腹痛くなってきた。トイレ借りるね』

そう言いながら部屋を出ようとする未来。
その腕を掴み、俺は引き止めた。

「嘘つけちゃ。どした?」

『…離して。お腹痛い』

「嘘やろ。」

『嘘やないもん』

「じゃあその涙は?腹が痛すぎて出たんか?」

『…』

⏰:10/12/22 11:01 📱:PC 🆔:k0HieFZU


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