俺が一番と思った女★4★続
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#157 [しゅん]
ぶっ飛ばし、30分もかからず着いた。

「もうすぐ着くけ出とって」

『はーい』

いつもの会話だ。

家から出てきた未来を見て俺は絶句した。

「は?お前どしたん?」

『イメチェン』

そう言いながら、髪を触り助手席に乗る。
腰近くまであった髪は肩ぐらいに短くなっている。
完全に別人だ。

⏰:11/01/13 14:21 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#158 [しゅん]
「は?イメチェンっち…
思い切りすぎやろ」

『似合ってない?
大人っぽくなったくない?』

確かに大人っぽくなっている。
色もベージュっぽく明るく、センター分けのボブスタイル。

⏰:11/01/13 14:21 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#159 [しゅん]
「何で切ったん?」

『もうロング飽きたと。
ずーっと長いままやったし、一回コレぐらいに切りたかったんよねー。
しゅんは嫌い?』

「嫌いやねぇけど、見慣れんし。
俺はロングのが好きやったかな」

『いいもーん。
別にしゅんに気に入られたくて切ったわけやなし。
髪の毛は伸びるし!』

未来は開き直っていた。

⏰:11/01/13 14:22 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#160 [しゅん]
「会える?っち聞いたのはそれ見せたかったけ?
話すことがあったけやねん?」

『そうやけど。
そんな怒らんでよ…』

「怒らんでやねぇちゃ。
お前はいいかもしれんよ。
自分の問題で自分が整理つけばそれでいいかもしれん。
でも俺はお前の立場とは違う。
今までふつーやったんに、急に一本の電話がかかってきかと思ったらこんなんなって。
久しぶり!とかふつーの会話できると思っとん?
ふざけんなちゃ!
話があるならさっさしろ。」

近くにある広場に車を停め、俺はシートベルトをはずした。

⏰:11/01/13 14:22 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#161 [しゅん]
俺が強く出たからか、未来の気分ははあきらかに落ちている。
俺の気持ちを考えたらあんな態度取れんやったはずやけね。
未来が口を開くのを待っていた。

『ごめんね…』

「何が?」

『…』

「何がごめん?
そのテンションで来たこと?
それともこれからのことでのごめん?」

『そういう風にしゅんに思わせてしまったこと』

「で?」

『色々考えたんね…』

「うん」

もう俺らは終わるなと思った。
戻ったばっかやったんに。

⏰:11/01/13 14:23 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#162 [しゅん]
『しゅんとね別れてから、誰も好きになれんしなる気もなかった。
でも、どんぐらいたってかわからんけど、陸っち男の子と出会ったん。
紹介とかやなくて、野球がきっかけで出会ったんやけど…
その陸があたしのことを気に入ってくれて、凄いごり押しされよって。
でも、あたしの中にはしゅんがおったし、陸と繋がりたいとか全然思ってなかったん。
なのに、凄い押しとかでいつの間にか流されてしまって…
付き合ってみたけど、やっぱりしゅんがいいっち思ったから別れた。
それでも、陸はずっと想っててくれとって。
あたしの話ずーっと聞いてくれて、しゅんに対する思いとかも全部理解してくれた。
そんな陸をあたしは都合良く利用してしまっとったんと思う。
陸もそれでいいっち思ってくれとったたんかな。
何も言わんでずっと頷いてくれて。
辛かったときに傍におってくれたのは陸で、いつの間にか自分でも切りきれんくなって。
ほんとに好きなのはどっちなんやろうっち思うようになってね。
しゅんに待つっち言ったけど、実際しゅんがあんな気持ちでおったとか想像も出来んやったし、あの時はもう絶対あたしのこと好きやないっち思いよったけ、否定されに行こうっち思って…
自分自身もしゅんに会って気持ちがあるか確かめようっち思ったと。
それであの日会いに行った。』

一言一言かみ締めながら話す未来。

⏰:11/01/13 14:26 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#163 [しゅん]
『しゅんは相変わらずでさ、でも成長したなっち思った。
この二年間頑張ったんやなぁっち感じた。
でも一番に思ったことはやっぱり好きっち気持ちで、この二年間無理矢理押えてた気持ちが会ったとたんに押え切れんのがわかった。
やっぱりしゅんやないとダメなんやっち心の底から思ったと。』

そう言うと、一時未来は黙った。

「で?」

⏰:11/01/13 14:26 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#164 [しゅん]
『しゅんともちゃんと話して、戻ることになってめっちゃ嬉しかった。
あの時はしゅんのことで頭がいっぱいで、陸のことなんか考える隙間すらなかったんね。
けど、現実は陸にも話をせないけんくて、でも頭ん中はしゅんでいっぱいで…。
そしたら陸から電話かかってきてしまって、あたしがちゃんと話をしとけばしゅんに嫌な思いさせずに済んだけど、あたしが逃げたけん…
陸の気持ちを考えたら、申し訳なくて凄い言いにくいなっち思ったけど、ここも逃げたらダメっち自分に言い聞かせて、陸に会ってきた。
陸にちゃんと話をして、それからしゅんに話そうと思ったと。
陸に話す前にしゅんに話すんやなくて、ちゃんと自分で決めた結果を先に話すべきなのは陸っち思った。
嫌な思いさせてしまってごめんね…』

⏰:11/01/13 14:27 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#165 [しゅん]
「もういいよ。」

色々言いたいことはあった。
詳しく聞きたいこともたくさんあった。
でも、何かもうよかった。

未来が決めて行動したことは事実やし、俺の元に戻ってきてくれたことが答えだ。

それでよかった。

⏰:11/01/13 14:27 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


#166 [しゅん]
『ちゃんと陸に話してきた。
しゅんが好きっちちゃんと言った。
戻ったことも話した。』

「陸は何ち?
ちゃんと謝ったんか?」

『うん。
頑張れっち言ってくれた。
今度こそ結ばれるように応援しよくっち。
こんなに好きにさせてくれて逆にありがとうっち…
それから、電話でしゅんに怒鳴ったことも謝っとってほしいっち言われた。』

未来は涙をこぼしながら、体は震えていた。

⏰:11/01/13 14:28 📱:PC 🆔:hGL8gXWY


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