俺が一番と思った女★4★続
最新 最初 全 
#201 [しゅん]
『何かさー、それっち野球の試合に似とーね。
野球だけに限らんけど。
甲子園っちさ、みんな野球始めたときからの夢やったりするんやん?
十何年間っち頑張ってきて、たった一回、約一時間半の試合で終わる人もおる。
それで力を出し切れんやったっち後悔する人もおれば、出し切ったっち達成感を得る人もおる。
これで言えばしゅんは前者かな。』
「そやな。
野球でも俺は前者やったわ。」
:11/02/24 13:17
:PC
:my8HAaIk
#202 [しゅん]
『けど、人間っち終わった後が肝心と思わん?
その悔しい気持ちを持って色んなことを頑張らないけんし、達成したけっち怠けてもいけん。
そういう時こそ、ふり幅とか器が変わってくるんと思うし。
結婚だってこっからがスタートやし、色んなことを乗り越えながら歩いていかないけん。
試合みたいやねー。
ヒットがあったり、ピンチがあったりするんやろーね。
でもさ、それが二人っちいいよね。
幸せなことは二倍になって、辛いことは半分になるっち言うやん。
今までわかるようでわからんやったけど、良太と十環を見てほんとにそうなるんやなっち思ったな。』
「どしたん?お前。
今日、偉い語るね」
:11/02/24 13:18
:PC
:my8HAaIk
#203 [しゅん]
『何やろ〜。
幸せ分けてもらったけやか。
でも、そういうちっちゃい事も忘れんハングリー精神なしゅんがあたしは好きやな。
何事も現状で満足せんしゅんが。』
そう言いながら、未来も湯船に入ってきた。
後ろから抱きしめながら
「俺も、そーやって色んな目線から物事を考えれるお前が好きや。」
『それだけ〜?』
「いや、まだそーとーある。
でも、そんなん全部言いよったら今日寝れんぞ」
『いーよー』
:11/02/24 13:19
:PC
:my8HAaIk
#204 [しゅん]
未来と俺の右手の薬指にはHERMESの指輪がはめてある。
未来はその手を湯船から出し、俺の手と合わせた。
「…未来。」
『何ー?全部言ってくれる気になった?』
ニコっと笑いながら、俺の方に振り向いた。
このふとした笑顔がたまらなく好きだ。
:11/02/24 13:19
:PC
:my8HAaIk
#205 [しゅん]
俺は未来の左手を入浴剤で濁った湯船に付けた。
そして薬指に指輪をはめる。
「俺と結婚して。」
未来はゆっくりと左手を上げた。
『…え?』
「ぜってぇ大事にする。
一生お前の隣でその笑顔が見てぇ。
やから、結婚して。」
ゆっくりあげた左手の薬指にはダイヤの指輪がはめてある。
エンゲージリング。
未来は目に涙を溜め、俺と自分の薬指を何度も見返している。
:11/02/24 13:20
:PC
:my8HAaIk
#206 [しゅん]
「あと三秒以内に返事してくれんやったら、これ没収するけど。」
『しゅんーーー。
あたしを世界一幸せなお嫁さんにして!』
未来はくるっと俺の方に体を向け、抱きついてきた。
「あたりめーやん。
俺以外にお前を幸せに出来る奴なんかおらんちゃ」
『しゅんーーーー。
幸せ…』
「俺が世界一幸せっち思うんに、お前が幸せやないわけねぇやろ?」
きつく抱き寄せると、未来の心臓の音が聞こえた。
俺と同じように鼓動が早い。
もうその音は自分の物か未来の物かわからなかった。
:11/02/24 13:21
:PC
:my8HAaIk
#207 [しゅん]
体を離し、未来を見ると涙がとめどなく溢れている。
「泣くなちゃ。
可愛い顔が台無しやんけ」
『泣いた顔も可愛いもん』
「それ、間違いねぇね」
未来の頬に流れた涙を親指で拭いながら、俺はそっとキスをした。
:11/02/24 13:21
:PC
:my8HAaIk
#208 [☆]
未来もしゅんもナルシストすぎてきもい。
:11/02/24 20:20
:P05B
:ymPSwMkQ
#209 [しゅん]
一時、余韻に浸ったあと、風呂から上がり未来は髪の毛を乾かす。
俺はその日撮った良太と十環のビデオを見ていた。
たった何時間か前、この目で見たはずなんに、フィルターの中の二人は何か別人のように思えた。
未来にプロポーズをしたからか。
俺らもこうなるときが来るんや。
そんなことを考えていると未来が隣に座った。
偉くテンションが高い。
:11/02/25 16:53
:PC
:RU73hQ8Y
#210 [しゅん]
『ねぇねぇ。
これ、いつ買ったとー?
もう今日言うっち決めとったとー?
指輪のサイズなんでわかったとー?』
っと質問攻め。
髪は半乾き。
「全部教えん。
髪ちゃんと乾かしてき!」
『なんでーーーーー!!!
乾かしたら教えてくれる?』
「どーしょっかなー」
そう言うと、未来はまた乾かしに行く。
そして、髪が乾くとまた俺の隣に座る。
:11/02/25 16:54
:PC
:RU73hQ8Y
#211 [しゅん]
『乾かした!!!』
「?」
『教えてくれるち言ったやん!』
「誰も教えちゃーとは言ってねぇよ!
どーしょっかなっち考えただけやし」
『えーーーーーー!!!!!』
「知りてぇ?」
『知りたい!!!!』
:11/02/25 16:54
:PC
:RU73hQ8Y
#212 [しゅん]
「まぁいつ買ったかは内緒。
でも、プロポーズしようっち決めたのは良太の結婚式の準備しよるときかな。
漠然やった気持ちがそれがきっかけで固まった。」
『じゃあ、何で今日なん?』
「してぇっち猛烈に思ったけ」
『何で??
十環達が結婚せんやったら今日やなかった?』
「やな。」
『えーーーー!!よかった…』
:11/02/25 16:54
:PC
:RU73hQ8Y
#213 [しゅん]
「いや、それやけ結婚したくねぇっちわけやねぇでさ、今やないっちだけやけ。
勘違いすんなよ」
『でも、今日がいかったもん!!』
「まぁ…そーやな。
式の最中にお前の表情を見て、幸せにしてーっち猛烈に思ったけ、今日した。」
『…』
「照れんなちゃ!」
照れ笑いする未来が最高に可愛かった。
:11/02/25 16:55
:PC
:RU73hQ8Y
#214 [しゅん]
『指輪のサイズは?』
「右手と左手はサイズが違うっち言うけさ、HERMESよりちょっと小さいやろーなとは思いよったんやけど。
実際、指輪の太さがエンゲージリングのが断然細いし、さすがに勘で買うのは無理やなっち判断して、お前が寝とる間に紐ではかった。
調度いいやろ?」
『うん。
調度いい!!
これ何号?』
「6号」
『ぴったしーーーーー!』
:11/02/25 16:55
:PC
:RU73hQ8Y
#215 [しゅん]
「お前、そんなほせーんやね。
何か買う時すげぇ不安やったちゃ。
これ入るんやっかっち。」
『え!じゃあ、お風呂でドキドキしよった?
入らんやったらどーしとったん?』
「お前、まだまだやね〜。
俺がそんな凡ミスすると思う?
事前に、お前が爆睡しとるときにはめて、確認済み!」
『全然気付かんやったーーーー!!!』
「まだまだやな」
『さすが、しゅんくんやね!』
:11/02/25 16:56
:PC
:RU73hQ8Y
#216 [しゅん]
「まぁ、その試しにはめた時は入るかどうかと起きたらどーしょーっちゅう心配でドキドキやったけどな」
『起きんでよかった〜!!
これ、ちょー可愛い!!!』
「お前、ふつーの嫌やろうなっち思ったんやけどさ。
やっぱこーゆーのは普通が一番かなーとか思ったり。
指輪は普段付けやすいようにシンプルで小さめにして、浮いた分他でお前の欲しいものを買うのもいいかなとか考えたんやけど、やっぱ婚約指輪っち二回ねぇことやし、記念やん。
豪華に行かせてもらいましたわ!」
:11/02/25 16:56
:PC
:RU73hQ8Y
#217 [しゅん]
『絶対こっちのがよかった!!
しゅんはあたしの好み絶対外さんねー!!
めっちゃ可愛いし、そーとーきれーーー。
しゅんのお給料何ヶ月分かなーー。』
ニコニコしながら指輪を外すと、未来は内側の刻印を見つけた。
『これ、うちらが初めて付き合った日?』
「そそ」
『覚えてくれとったと?』
「あたりめーやん」
『しゅんーーーー』
そう言いながら、また目に涙を溜めた。
:11/02/25 16:57
:PC
:RU73hQ8Y
#218 [しゅん]
「出会って、別れて、色んなことあったけどさ、それも全部含めての想いやけな。
俺とお前の記念日はそれが最初やろ」
『うん!!
しゅん、ありがとう』
そう言うと、未来はまた指輪に視線を戻した。
はめたりはずしたり急がしそうだ。
一時して、時が止まる。
:11/02/25 16:57
:PC
:RU73hQ8Y
#219 [しゅん]
『ねね、しゅん…。』
「んーー?」
『…これ……』
「んーー??」
『もしかして…Cartier?』
「おう。」
:11/02/25 16:58
:PC
:RU73hQ8Y
#220 [しゅん]
『うそーーーーーーー!!!!!』
「あっ、箱いる?
ちょっと待って」
『いや、ちょっと待って。
ほんとに?』
「うん。
豪華に行ったっちゅったやん」
『いや、でも…
うそやん…』
「今更?
もう気付いとると思っとったけど?」
『高そうやなとは思ったけど、まさかCartierとは思わんやったもん…』
袋と箱一式を持ってくると、未来の目は点になっていた。
:11/02/25 16:58
:PC
:RU73hQ8Y
#221 [しゅん]
「未来。
それ、太って指輪入らんくなっても、号数増やせんけの〜」
『えぇ!!!!
プレッシャーかけんでよ』
「そんままいけば大丈夫ちゃ。」
『それが難しいんにーーーー!!』
「うそうそ。
前のお前やったら、それぜってぇ入らんやろーね。」
『絶対入らんよー!
よかった〜痩せて』
「前のが俺は好きやけどね〜〜」
未来はすっぴんやけ嫌とか言いよったけど、記念の写真を撮ったりして、一日疲れとるはずなんに、ゆっくりした時間が流れ幸せいっぱいだった。
:11/02/28 14:40
:PC
:EUUnn90c
#222 [しゅん]
『しゅん…。』
「まだなんかあるんかちゃ!」
『だってーー』
「何ー?」
『これ、給料何か月分?』
「聞くんかちゃ!」
『だってー』
普通聞かんやろーっちことなんに、あっさり聞いてくるけね。
んま、こんなことでも躊躇せず聞いてくる未来が嫌いじゃない。
:11/02/28 14:41
:PC
:EUUnn90c
#223 [しゅん]
「ボーナス二回分と給料一ヶ月分ぐらいかなー」
『…まじ?』
「ぜってー無くすなよ。
まじで。
無くしたら、結婚は白紙な!」
『えぇ…ちょっと震えてきた…』
「うそうそ。
普通にしとったら、無くさんちゃ!
HERMESもちゃんとついとるし。
普段付けるか付けんかはお前に任せるけど、俺的には付けとって欲しい。」
『付ける!!!!!』
「これで俺の女から逃れられんけのー」
後ろから抱きしめると未来は笑った。
:11/02/28 14:42
:PC
:EUUnn90c
#224 [しゅん]
「式のことは、これから色々考えて行こうな。
ゆっくりでいいし。
まずはお前の両親に挨拶行くけさ。
部活の都合とかでまだわからんけど、どっかの日曜日挨拶行きたいっちことは伝えとって。」
『うん。』
「今日、疲れたやろ?
寝り。」
『うん。』
未来を抱きしめたまま、俺は眠りについた。
:11/02/28 14:42
:PC
:EUUnn90c
#225 [しゅん]
次の日は昼過ぎ、俺が先に目が覚めた。
未来が起きないように腕枕をそっと抜き、リビングに行った。
遅い朝飯をあるもんで作りながら、部活の用意をする。
夕方から部活のミーティングでその後飲み会の予定だった。
未来とはいられない。
昨日の今日やから、夜まで一緒におりたかったのが正直な気持ち。
けどそんなこと願ってどーなる話でもなく、俺は仕方なく用意をしていた。
:11/02/28 14:43
:PC
:EUUnn90c
#226 [しゅん]
一段落して、ソファーで未来が撮った写真を見ていると、未来が起きてきた。
「まだ寝とっていいぞ。
俺ミーティングやけ先出るけど、お前はまだゆっくり休んでから行動し!」
『えーー。
ミーティングとか聞いてない。』
「ごめんごめん!」
『もう行くと?』
「いや、夕方からやけまだまだおる。
しかもその後飲み会ちゃね。
まだ寝とき?」
『えぇーー。聞いてないーー』
「言ってねぇね。
ごめん」
『何時に帰ってくると?』
「何時ぐらいなるやっか…。
飲み会やけね。遅くはなる」
『えぇぇーーーーいやー。』
こんな未来は珍しい。
いつもはこんな駄々をこねることはせんのに。
:11/02/28 14:45
:PC
:EUUnn90c
#227 [しゅん]
「どしたん?ミーティングのことはごめんちゃ」
『別にそれはいいー。
嫌やけど仕事やし、仕方ないし、わがまま言いたくないし。』
口を尖らせて話す未来が無性に可愛く思えた。
「ちょー来て。」
『いやーーー』
「いいけ来て」
『いーやーーー』
何言っても無駄やなと思い、自ら未来の所まで行き、手をひっぱった。
それでも踏ん張る未来。
仕方なく抱きかかえ、ベットに連れて行く。
:11/02/28 14:46
:PC
:EUUnn90c
#228 [しゅん]
「未来。
教えちゃーか?
もうそうやって俺を困らせようとしよる時点で、わがまま言いよーよ。」
そう言うと、未来は泣きそうな顔になった。
「嘘ちゃ!
俺だってお前とおりてぇんやけ。
永遠に帰ってこんのやねぇんやけ、そんな悲しい顔すんなよ。」
『…ごめん』
未来のごめんは色んなことを我慢したごめんなのがわかって、胸が締め付けられた。
別に何がしたいとかやねぇけど、一緒におりたかった。
それが正直な気持ちだっただろう。
俺も同じだった。
:11/02/28 14:47
:PC
:EUUnn90c
#229 [しゅん]
「やっぱ今日、休もっかな」
『それは絶対ダメ!
行くまではあたしがしゅんを独り占めするけいい!!』
そんな言い回しをする未来が可愛すぎて、俺はそのまま未来を抱いた。
ベットでまったりしていると監督から電話がかかってきた。
ミーティングが少し早目に始まるとのこと。
啓示にも連絡して、俺は着替えた。
未来は俺に抱かれたことで何か満たされたのか、ご機嫌な様子。
俺が作った飯を目の前にするとふて腐れていたことなんか忘れているようだった。
:11/02/28 14:48
:PC
:EUUnn90c
#230 [しゅん]
「飯食う?食うなら一緒食おうや!」
『わーーーーめっちゃ美味しそう!!!』
「俺が作ったんやけ、うめぇに決まっとーやろ!」
『やっぱ料理が出来る男っち最高〜』
良太の式の話をしながらゆっくり食った。
食った後を未来が片付けてくれよる間に、俺は荷物の確認。
飲む予定やったけ、啓示とタクシーで行くつもりやったんやけど、未来が送ってくれるっちゅーけお願いした。
:11/02/28 14:50
:PC
:EUUnn90c
#231 [しゅん]
約束までの時間、ソファーに座り貴重な時間を過ごす。
未来は嬉しそうに指輪を外したり天井にかざしたり、まだ指輪の魅力にとりつかれている。
「そんな嬉しい?」
『嬉しいよーーー!!!
帰ったらお母さんとお父さんに見せんないけんー!!
みんな何ち言うかなー。』
「あんま俺のハードル上げんなよ!」
『もう上がっとーしー。
国立大学出て、体育の先生しよって、野球も続けとってー。
超頭いいし、顔もカッコイイし、身長も高いしー。
口も上手いし、運動神経もめっちゃいいしー。
友達もみんないい人ー。
っち言ってある。』
「お前、くらされるぞちゃ」
:11/02/28 14:50
:PC
:EUUnn90c
#232 [しゅん]
『うっそーーーーー。
でも、体育の先生しよるっちゅーのは言ってあるよ。
お父さんはお前にしてはいい男捕まえたなっち言いよったー。
逃がすなよ!っちー。』
「そこ、父親っち反対するもんなんやねん?」
『だって、うちのお父さんめっちゃ優しいで天然っち言ったやん。
お母さん厳しいけど。』
その言葉で思い出した。
未来の家は父よりも母強し。
威厳のある母だった…。
『あと…しゅんと戻ったとは話してない…。』
「それまじ?」
『まじ。』
「それ、まずくね?」
『まずいね』
「んま、しょうがねぇか。
ちゃんと挨拶するけ、お前は日にちだけ言ってくれとったらいいよ」
『かっこいいーーー』
そんなことを言ってはみたが、実際はどんな顔で会えばいいのか、心境は複雑だった。
:11/02/28 14:52
:PC
:EUUnn90c
#233 [しゅん]
未来の運転で啓示と合流し、学校まで送ってもらった。
そのまま未来は俺の家に戻り、電車で家まで帰ると言っていた。
車を降りた瞬間、啓示が俺に聞いてきた。
[お前さ、未来にプロポーズしたん?]
「は?」
[未来の薬指にちゃっかりはめてあったけど?]
「あぁ」
[あぁやねぇちゃ!!]
「したー。昨日」
[まじで?]
「まじで。」
:11/03/02 15:15
:PC
:48Krjdu2
#234 [しゅん]
[何でそんな冷静なんかちゃ!]
「別にお前がそんなんギャーギャー言う話やねぇやろ」
[そーやけどさ。何かもっとテンション上がる感じやねん?]
「あげてーけど、あがらんのちゃ。
昨日プロポーズして、今日ゆっくりしとったんな。
したら、ミーティングの時間は早まるし、このあと飲み会やし。
未来は、明日も仕事休みなん。
これがなかったら、まだ一緒におれたんに、こんなんしとー場合やねぇーーっちテンションなわけ。」
[お前、どんだけ可愛いんかちゃ〜〜〜〜!!
未来は?]
「未来もご機嫌斜めやったけど、上手く言いくるめたん。」
[言いくるめたっち…]
「そーゆーの何か嫌やったけど、嫌な気持ちで帰らせるよりも気分良く帰った方があいつにとってはきつくねぇやん?
どんな理由でも休めんし、そこらへんでは妥協出来んけさ。」
:11/03/02 15:16
:PC
:48Krjdu2
#235 [しゅん]
[お前、相変わらず自分にストイックやね〜
一回のミーティングと飲み会ぐらい、休んだっていいやろ!]
「いーやー。
サボるとかバカやねん!
そーいうお前だって同じ状況なってもぜってぇ休まんやろ!」
[いや、俺あっさり休むよ!]
「嘘つけちゃ!」
[未来、喜んだ?]
「喜びよったなー。
さすがにテンションたけかったよ」
[やろーな〜完全にルンルンで運転しよったし。
これから忙しくなるな。]
:11/03/02 15:17
:PC
:48Krjdu2
#236 [しゅん]
「んー。
やっぱそーなんやっか。
でも、まだ式の日程とかはっきり決めるつもりもねぇし、ゆっくりでいいっち感じやけね。
焦っていいのが出来る訳やねぇやん?
時間見つけて、ゆっくり決めてくわ!
色んなとこ見てみてぇし。」
[まぁそうは言ってもね〜。
ブライダルフェアとかは日にちと時間は決まっとーし、予約とか入れないけんし。
俺らの都合に合わせるのは結構難しいと思うけどね。]
「何でお前そんな詳しいんかちゃ!」
[前なー。
年上の女と付き合いよってさ。
俺は学生やったけど、相手は当時25歳やったけ結婚が視野にあったんな。
だけ、ブライダルフェアとか結構行きよったもんね。]
「まじで?
お前、学生やろ?
そんな余裕あったんかちゃ」
:11/03/02 15:17
:PC
:48Krjdu2
#237 [しゅん]
[いや、ねぇよ!
金も全然ねぇし、就職さえ決まってねかったんに。
俺の中で結婚っち意味がまだはっきりしたものも無かったし、どーいうもんっちゅーのもわかってねかったけ出来たんかもしれんけど。
今考えたらちょー怖えーよ。
ただ、相手の勢いは半端ねかったと思う]
「すげぇね。」
[やな。
でもさ、実際に式場行って色んなとこ見せてもらって飯食ってさ〜ドレスとか着れたりもするし。
すげぇ楽しいと思うよ。]
「そーなんや。
未来、興奮するやろーな…
テンションについていけるか心配なってきた」
[今から弱気かちゃ!
みんなテンションたけーけ。大丈夫やって。
彼女のウエディング姿とか見てん。
結構感動するばい]
:11/03/02 15:18
:PC
:48Krjdu2
#238 [しゅん]
あの未来がドレスを着ているところは全くもって想像出来なかった。
なぜか啓示からアドバイスと励ましを貰い、そのままミーティングに入った。
ミーティング自体はすんなり終わり、俺らは飲み会へ。
仲の良い先生達に二次会まで連れて行かれ、マンションに戻ったのは2時過ぎだった。
玄関を入ると、間接照明の電気が付いている。
あいつつけっぱで帰ったなと思いながら、部屋に入った。
ソファーを見ると、未来がいる。
しかも雑誌を開いたまま、寝ていた。
周りには大量の雑誌とお菓子が並んでいる。
:11/03/02 15:19
:PC
:48Krjdu2
#239 [しゅん]
俺を待っていたのか。
もしかしてと思い、色んなとこを確認してみると、寝室は綺麗に片付けられ、風呂の湯も溜まっている。
トイレもピカピカやし、洗面所も磨いてある。
極めつけは、布団さえふかふかになっていた。
多分、コインランドリーに行って洗ったんと思う。
あいつは花粉症やって、その時期やないでも外に干すことを嫌う。
いつもコインランドリーで洗って乾燥機にかけていた。
俺がいない間に動いている未来の姿が想像できて、不覚にも泣きそうになった。
:11/03/02 15:19
:PC
:48Krjdu2
#240 [しゅん]
電車で帰るっち言いよったくせに。
とりあえず未来に布団をかけ、俺は溜めてある風呂に入った。
久しぶりに上司に飲まされて、気分がいいというよりも飲みすぎた感。
途中、めっちゃ眠気が襲ってきたのもあって、ささっとあがった。
いつから寝ているのか、未来は起きる気配がなくそのまま抱えてベットに移した。
が、全く起きず。
結構な移動やったんやけどね…。
指輪はしっかりと指にはめてあり、近くにケースも置いてあった。
俺もベットに入り、未来と一緒に寝た。
:11/03/02 15:20
:PC
:48Krjdu2
#241 [しゅん]
朝方。
何か苦しくなって薄っすら目を開けると、未来が抱きついていた。
「どした?」
『何もない』
「ん?」
『…』
「どしたん?
何かあった?」
『しゅんが帰ってくるの起きて待っとこうっち思ったのに、いつの間にか寝とった…』
「そんなんいーよ。
疲れとったんちゃ。
帰ってきたとき、お前がおってテンションあがったし、それで充分。」
未来にはまだ思っていたことがあったと思うが、俺はただ家におったっちだけで嬉しかった。
:11/03/02 15:22
:PC
:48Krjdu2
#242 [しゅん]
次の日は未来の希望で結婚情報誌を大量に買って、家で見る!っち事になった。
でも、さすがにこんだけの間家に帰さんのはよくねぇっち思い、早めに帰らせる準備をしていた。
『何でそんな帰れ的な雰囲気出すん!』
「雰囲気やねぇちゃ!今日はもう帰り!
お前、全然家帰ってねぇやん。
俺はいいけど、みんな心配するやろ?
俺の立場も考えてほしーんですけど!!」
『しゅんまだまだやね〜。
しゅんがミーティングと飲み会行ってる間、ちゃんと家に帰ってご飯も食べたし、お父さんとお母さんにちゃんと話しもしてきたもーん!!
しゅんが思ってる以上にあたしはしゅんの立場とか順序とか考えとる。
その言い方何かムカツく。』
:11/03/02 15:24
:PC
:48Krjdu2
#243 [しゅん]
「まじ?
何でそれ早く言わんのかちゃ!」
『別に内緒にしとったわけやないし!!』
「それでも早く言えよ!
何ち?」
『いや!教えん。』
「何でかちゃ!
お前のこと考えてなかった俺が悪かったけん。
ごめん」
『嫌。』
「じゃあいいや。
話す気になった時に聞く。
もう今日は帰り。送る」
:11/03/02 15:24
:PC
:48Krjdu2
#244 [しゅん]
本当はこんな小さな言い合いすらしたくねぇ。
俺だってその話をしてくれれば、早く帰そうとはしてなかったかもしれん。
お互いに非はあるやろと思いながら俺は財布とキーケースを持って玄関を出た。
何となく未来が偏屈になっているような気がしていた。
外の空気を吸うと、気分転換になったというかちょっと冷静になった。
やっぱここは俺が悪いか…
あいつは絶対意地をはったまま降りてきて、そして無言のまま家に帰る。
このままバイバイするのも何か腑に落ちない。
一緒におりたかったっち気持ちを酌むべきやったなと反省し、もう一回謝ろうとしていた。
:11/03/02 15:25
:PC
:48Krjdu2
#245 [しゅん]
一時して未来が降りてきて、助手席に乗る。
無言だった。
「未来。」
ごめんと言おうとしたとき。
『しゅん。ごめんね…』
未来が謝ってきた。
俺は驚き、未来を見る。
あいつは泣いていた。
:11/03/02 15:25
:PC
:48Krjdu2
#246 [しゅん]
『あたしさ、しゅんの気持ち何も考えてなかったよね。
しゅんが心配してくれてそう思ったのに…
しかもせっかくしゅんが折れてくれたのに、また強がってしまったし。
言い合いとかしたくないのに、自分から持ちかけるようなことしてしまった。
ごめんね。
でも、ほんとに話さんつもりとかやなかったし、内緒にしとったわけやないん。
何で早く言わんやったんやろう…』
「もういいよ。
わかったけん。
俺も言い方悪かったし。ごめんな。」
『ごめん…』
「もーいいよ。」
未来の親がどんな反応だったか自分からは聞かなかった。
未来もこの日に話す気にはなれんやったんと思う。
でも、引きずる終わり方をしたわけでもなく、ちゃんと話してお互いすっきりした気持ちで帰った。
:11/03/02 15:27
:PC
:48Krjdu2
#247 [しゅん]
そして思いのほか早く挨拶をする日がやってきた。
未来のお父さんはサラリーマン。
が、普通のサラリーマンとは言いがたい、全国的…いや、世界的にもかなり有名な会社の役職付社員。
みんな小学校の時に社会の授業で出てくる鐵の会社。
福岡っちゅーか北九に住んどけば、でけぇ会社っちゅーのは誰でも知っている。
しーかーもー。
その部署を統括するマネージャーという役職。
普通の会社で言う部長の上っち感じかな。
完全に脱帽!やし、本当に仕事が出来なければ就けないポストにいる人だった。
:11/03/04 15:46
:PC
:qH90Qwk6
#248 [しゅん]
その会社に勤めているっちゅーことは聞いていたが、そこまで偉い人と聞いたのはプロポーズをした後。
完全に、俺は戦意喪失…っち感じ。
ただ、未来から聞く話はやさしーーーパパのイメージ。
何をどう言おうとか考えれば考えるほど、イメージが湧かん。
しかも、未来はお母さんをちゃんと説得出来るように頑張って!と押す。
そこまで言うからには、母親にただならぬ威力があるんやと身を引き締めるしかなかった。
:11/03/04 15:47
:PC
:qH90Qwk6
#249 [しゅん]
挨拶する当日。
未来からは私服でいいと言われたが、一応スーツを着て家に行った。
家には何回かあがったことはあるけど、俺はまじで緊張していた。
玄関に俊哉が出迎えてくれ、俺は居間に通された。
:11/03/04 15:48
:PC
:qH90Qwk6
#250 [しゅん]
「お邪魔します。」
部屋に入るとソファーにはお父さんが座っている。
完全に顔が怖ぇ。
未来の野郎!!!全然話とちげーやんけ!っち思いながら、どうぞと言われ俺も腰を下ろす。
お母さんは飲み物を入れたあと、お父さんの隣に座った。
:11/03/04 15:49
:PC
:qH90Qwk6
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194