Chaotic
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#1 [まなか]
あの暑い夏の日。

私は初めて

声をあげて泣いた。

⏰:07/06/20 21:39 📱:N703iD 🆔:KW05ByfI


#2 [まなか]
ばらばらに砕け散ったガラスの破片を集めながら、棗(なつめ)は大きく息を吐いた。


隣でよだれを垂らしながら誰か、いや、何かと会話をしている優にふと目をやっている隙に、指先に鈍痛が走った。

⏰:07/06/20 21:43 📱:N703iD 🆔:KW05ByfI


#3 [我輩は匿名である]
書く所間違ってますよ?

⏰:07/06/20 21:46 📱:auTS3D 🆔:d2So9JGc


#4 [まなか]
赤い液状の球体がぷくんと限界まで膨張すると、一筋の線を描いて流れ落ちた。

棗はもう一度、大きく息を吐き、指先を舐めた。


鉄臭い匂いが口いっぱいに広がると、棗は自分のなかの、生暖かい命と死を感じた。

⏰:07/06/20 21:47 📱:N703iD 🆔:KW05ByfI


#5 [まなか]
>>3
あえてこっちに書いてます

⏰:07/06/20 21:49 📱:N703iD 🆔:KW05ByfI


#6 [まなか]
ふと棗は2年前、優と初めて会話を交わした日のことを思い出した。

⏰:07/06/20 21:53 📱:N703iD 🆔:KW05ByfI


#7 [まなか]
棗は暗い、アンモニア臭の充満するトイレの一室にいた。

制服は破れ、頭から滴り落ちる温い水は、まるで涙のように顔を濡らした。

まわりに散らばる数個のトイレットペーパーと女子高生の小部屋。

慣れているはずなのに、棗の体の芯がざわざわと黒い影に覆われていた。

⏰:07/06/20 21:59 📱:N703iD 🆔:KW05ByfI


#8 [まなか]
「無常だなぁ」
モップ掛けされた髪を撫でるとそう呟く。




鈍い音がして、斜め向かいの小部屋のドアが開いた。
一つじゃない息遣いが聞こえる。

⏰:07/06/20 22:02 📱:N703iD 🆔:KW05ByfI


#9 [まなか]
息遣いはどうも二つのようだった。
はじめは穏やかだった息遣いが段々とはっきりと聞こえるようになると、棗はそれが男と女のものであると気付いた。


濡れた左手首の時計に目をやると、針は八時を指していた。

⏰:07/06/20 22:05 📱:N703iD 🆔:KW05ByfI


#10 [まなか]
「んっ…あぁ」


棗は自分の心臓がものすごい速さで拍動するのがわかった。


ガタガタとトイレ全体が揺れているかのように男女の動きに合わせて激しい音が立つ。


女の喘ぎ声は段々と大きくなり、同時に棗は自分の下腹部が熱くなる感覚をひどく憎んだ。

⏰:07/06/20 22:11 📱:N703iD 🆔:KW05ByfI


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