この話しで僕は泣きました
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#474 [疾]
106 :名無しさん@明日があるさ :2005/05/21(土) 22:17:42
1ケ月前の夜9時頃のことだ。
仕事で遅くなった俺は、夕食をとるため久しぶりに吉野家に行った。
牛鉄鍋膳などを食っていたら、外のガラス越しに親子連れが立っていた。
1歳ぐらいの子供を抱いた母親と、小学校3〜4年生ぐらいの女の子。
外に張り出されたメニューを見て、指さしながら迷っている様子。
みなりは、あまり裕福そうには見えなかった。
やがて3人はおそるおそるという感じで店内に入ってきた。
俺の正面に座る。店内を見渡している。
男の店員が無愛想にお茶を置き、「何にしますか〜?」と尋ねる。
小学生の女の子が「あの、あの、豚丼を‥‥」
「並と大盛りがありますが」「あの、小さい方。二つ」
「ご注文は以上で?」「‥‥はい」
なんで子供に注文させるんだ? 平日のこんな時間に豚丼の夕食か?
サラダもみそ汁もなしか? 父親はどうした?
とか思いながら様子をうかがっていると、子供が手話を使い始めた。
母親は耳が不自由のようだった。
手話は充分ではなく、喋りながら時々手も動かす、という程度。
母親は小さな子供を抱いているため口を動かす。
小学生の女の子は唇を読んで会話が続く。
残念ながら俺にはなにを言っているのか全くわからなかったが。
やがて豚丼並が運ばれてくる。女の子は幼い弟か妹かの世話をしながら
二人は丼を食べ始めた。食べ始めて、母親の顔を見て、ちょっと笑った。
その家庭の苦労は俺にわかろうはずもない。
だがその女の子の笑顔を見た途端、速攻で勘定済ませて外へ飛び出した。
涙を必死にこらえながら家路へ急いだ。
:09/04/22 18:02 :PC :WhbclzPw
#475 [疾]
804 :おさかなくわえた名無しさん :03/11/09 02:12 ID:8B6014Ng
先日、兄が事故で死んだ。
兄は口喧嘩も喧嘩も強くて、いつも俺をからかっていた。
そんな兄はガキの頃、例えば一つしか残っていない
ケーキなんかを俺と兄のどっちが食うかって状況になると
いつも決まってこう言っていた。
「じゃあ、お前、AかBか選べよ。
俺が頭の中で、当たりを決めるから」
俺がAを選ぶと、それは決まって当たりだった。
Bを選ぶと、それも決まって当たりだった。
思えば、一度も外れたことはなかった。
普段俺に偉ぶっているから、素直に譲るのが照れ臭かったのかもしれない。
いま俺の机の隅っこに置いてある3センチくらいのでっかいビー玉も
そうやって「当てた」ものだってことを昨日思い出した。
葬式でも意地張って泣かなかったのに、ぼろぼろ泣いた。
:09/04/22 18:18 :PC :WhbclzPw
#476 [†キリ∽ルシファーゼ†◆Rip...6jGI]
:09/04/22 19:01 :PC :9zZFxEvg
#477 [†キリ∽ルシファーゼ†◆Rip...6jGI]
:09/04/30 08:49 :PC :1pTKZAM6
#478 [名前のない生活]
:09/04/30 09:46 :P906i :☆☆☆
#479 [ポン]
:09/04/30 09:55 :P705imyu :lmkWS3EA
#480 [†キリ∽ルシファーゼ†◆Rip...6jGI]
:09/04/30 10:00 :PC :1pTKZAM6
#481 [名前のない生活]
既出でしたね。
すみませんorz
:09/04/30 10:13 :P906i :☆☆☆
#482 [†キリ∽ルシファーゼ†◆Rip...6jGI]
>>481いや貼ってある動画リンクニコニコだし、見れない人いるからいいと思う
:09/04/30 10:46 :N703imyu :972GY7Ww
#483 [クソスレマスター◆boczq1J3PY]
大学が決まり一人暮らしの前日の日
親父が時計をくれた。
金ピカの趣味の悪そうな時計だった。
「金に困ったら質に入れろ、多少金にはなるだろうから」
そういってた。
二年生のある日、ギャンブルにハマリ家賃が払えなくなった。途方にくれていた時。
ハッと気がつき、親父の時計を質にもって行った。
紛れもない偽者であることが判明した。
すぐに親父電話した。
俺「おい!偽者子供につかませんなよ!」
親父「なっあてになんねーだろ人のゆうことなんざ。困った時にこそ裏切られるんだよ
最後の頼みの綱になー。がはははは!これが俺の教育だよ。」
親父「でいくら必要なんだ?金に困ったんだろ?」
俺「・・・・あきれるわ。十二万貸してください・・・」
親父「明日振り込むから、何があったかは聞かない。金がない理由は親にいえない事が多いわな!」
親父「がはははは!女にでもはまったか?このバカ息子が!!ははは!!」
正直心底むかついたが、親父の声は俺を安心させてくれた。
今思うと、小さい会社だが経営者らしい教育だったのかなと思う。
そんな親父も去年の夏、ガンで死んだ。往年の面影も消え、ガリガリになった親父が
また時計をくれた。まだ箱に入った買ったばかりの時計だった。必死で笑顔を作りながらいった。
親父「金に・・困ったら質にでも・・・入れろや・・!」
オメガのシーマスターだった。くしくもその日は俺の誕生日だった。
俺「親父の時計はあてになんねーから質には入れないよ。」
二人で笑った三日後、親父は死んだ・・・・
親父が死んだ今も、金ピカの時計はメッキもはげたがまだ時を刻んでいる。
:09/04/30 11:29 :PC :Fjdrm866
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