ばあちゃんが生前使ってたタンスをずっとそのままにしてあるんだが、１３年振りに開けたときに洋服の隙間に紙に包まれたちらしを発見した。そのちらしに『じいちゃん、ばあちゃんずっとながいきしてね』と下手くそな字で書かれていた。自分が小学校低学年のころ書いたものだった。それを書いた頃すでに病気で体調が悪く、入院の末ばあちゃんは亡くなった。それから１０年後じいちゃんも亡くなった。
ちらしの裏に書いたものを大事に折り畳んで更に紙に包んで保管してあったことを知って、嬉しいのと成人式の晴れ着姿を見せれなかったこと、一つも恩返しが出来なかったことを悔やんで涙が止まらなかった。ばあちゃんじいちゃんに会いたい。