星とぽんず
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#300 [七瀬]
“どうかしたのか?”

そんな手紙が前から、送られてきた。

アイツが私を見ている。
あの温かい目で。


なんでもないよ、
という風に首を振った。

心配してくれてるのかな?


ちょっぴり元気が出た。

⏰:09/03/04 14:53 📱:N703iD 🆔:xIwV6ta2


#301 [七瀬]
マジメに授業を受けよう。

不謹慎だけど、
アイツのおかげで、そう思えた。

ノートを開く。


シャーペンで、マッキーの乱雑な字を移し始める。

あ、間違えた。

消しゴムを出そうと、筆箱をさぐる。


あれ?

⏰:09/03/04 14:57 📱:N703iD 🆔:xIwV6ta2


#302 [七瀬]
 
 
消しゴムがない。

もぉー!
どっかに落としたのかな?


そんなことを考えてると、

コロン

と私の目の前に消しゴムが転がってきた。
 

⏰:09/03/04 14:59 📱:N703iD 🆔:xIwV6ta2


#303 [七瀬]
 
アイツの消しゴム。

すぐに前を向いちゃうから顔は見えなかったけれど、

あの温かい目をしてるんだと、見なくてもわかった。



ただ、消しゴムを貸してくれただけなのに、
涙が出そうになった。
 
 

⏰:09/03/04 15:03 📱:N703iD 🆔:xIwV6ta2


#304 [七瀬]
 
 
一言でも話すと、涙が溢れそうだから、私は何も言わず、黙ってた。


消しゴムを見ると、



“八田歩志”

と書いてあった。 
 
 
きれいな字……。

⏰:09/03/04 15:06 📱:N703iD 🆔:xIwV6ta2


#305 [七瀬]
 
なんて、読むんだろう。

はった……



ほし?

ん〜、わかんない。

そんなことを考えていて、結局、マジメに授業を受けれずに終わってしまった。


アイツのせいだよ、もう!

と思いながらも、うれさが心を占めていた。

⏰:09/03/04 15:12 📱:N703iD 🆔:xIwV6ta2


#306 [七瀬]
 
 
授業が終わって、私はアイツに話かける。


『ね、ねぇ!
消しゴムありがと。』


あーっ!!
私ってなんで、こんなにかわいくないんだろう。


「どーいたしまして。」

そんな私の反応を楽しむようなアイツの目つき。

⏰:09/03/04 15:29 📱:N703iD 🆔:xIwV6ta2


#307 [七瀬]
消しゴムを返すと、

「俺の名前、知られちゃったな。」

と言うアイツ。

『う、うん。
えっと、そのはった…、

ほし??』


「あゆし。」

『え!?』

「あ・ゆ・し。
歩く志って書いて、あゆしって読むの。」

⏰:09/03/04 15:34 📱:N703iD 🆔:xIwV6ta2


#308 [七瀬]
 
立ち上がって、どっかに行こうとするアイツ。


じゃなくて
八田歩志(ハッタアユシ)……。

『ちょっと!
あ、あのほんとにありがとう、消しゴム。』

「さっきから、ありがとう言いすぎ。」

笑って言う歩志。


今度は、かわいく言えたかな?

⏰:09/03/04 15:39 📱:N703iD 🆔:xIwV6ta2


#309 [七瀬]
 
 
 
名前…、
知ることが出来た。

うれしい。


歩志のことを考えると、いちいち心臓がうるさくって困る。


これじゃ、心臓が保たないよ。

なんて、
一人で考えて、顔が熱くなる。

⏰:09/03/04 15:44 📱:N703iD 🆔:xIwV6ta2


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