星とぽんず
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#341 [七瀬]
私は木を切ったり、それで何かを作ったりするのは得意。
だけどそれ以外は、ほとんど無知で、こんな道具があることさえ知らなかった。
機械について勉強したいと思ったのも、おじいちゃんに影響されただけだし。
恥ずかしくなる。
こんなことで、技術に自信があったなんて。
:09/03/06 00:01
:N703iD
:T7heHAt6
#342 [七瀬]
でも、
なんでこいつは、こんなに詳しいんだろう。
学校を1日も休んでいない私と、
1週間以上、出遅れている歩志。
何が、こんなにも差をつけるのだろう。
思い切って聞いてみる。
『なんで、こんなに詳しいの?』
歩志の切れ長の目をジッと見つめた。
:09/03/06 00:06
:N703iD
:T7heHAt6
#343 [七瀬]
歩志は見返してくる。
思わず吸い込まれそう。
見とれていると、
「俺んち、
オヤジが大工。」
へぇ、そうなんだ。
「学校に1週間以上、来れなかったのも、
オヤジを手伝ってたから。」
歩志はすごい。
:09/03/06 00:11
:N703iD
:T7heHAt6
#344 [七瀬]
「うちのオヤジ、今近所の家を建て直してんの。
昔、オヤジが建てた家なんだけど、だいぶボロが来ちまったみたいで。
そんで、人手が足りなかったから俺が手伝ってたワケ。」
そういう歩志は、とても誇らしげだった。
『自慢のお父さんなんだね。』
私は優しい気持ちがあふれ出て、
自然と口が動いていた。
:09/03/06 00:15
:N703iD
:T7heHAt6
#345 [七瀬]
歩志はちょっと驚いてたけど、
「まーな。」
と笑った。
あの温かい目で。
まるで、パズルのピースが一つ一つ埋まっていくように、
歩志のことを知ると、
私まで心が温かくなる。
なんか幸せ。
:09/03/06 00:19
:N703iD
:T7heHAt6
#346 [七瀬]
「だけど、
うちのオヤジは頑固者で、未だに機械もほとんど使わず、手作業でやってる。
だから、俺がオヤジのために勉強しよっかなと思ってこの学校に入った。」
歩志は照れてた。
「ま、オヤジには
そんなもんはいらーん!
って怒られちまったけどな。」
白い歯を見せて、ニカッと笑う歩志。
:09/03/06 00:23
:N703iD
:T7heHAt6
#347 [七瀬]
それから、やり方の分かった私たちは、マッキーの元へ。
「ほぉ、本当に分かったのか?」
マッキーは信じられない様子。
私は念願の技術室へ行けるので、心が浮き足立っていた。
歩志は真剣だった。
:09/03/06 07:10
:N703iD
:T7heHAt6
#348 [七瀬]
『わー、めちゃくちゃ広ーい。』
「当たり前じゃないか、松田。
ここには、たくさんの機械があるんだからな。」
『へぇー!!』
私は機械に手を触れようとした時、
「こらっ!」
マッキーの怒声。
「勝手に触んな!」
『ごめんなさーい。』
:09/03/06 07:15
:N703iD
:T7heHAt6
#349 [七瀬]
「お前ら、どうやって文鎮を作る気?」
歩志の言う奴だと、機械は一切使わないしなぁ。
なんかつまんない。
嘘ついちゃおっかなぁ。
『はい、機械を使って……』
「カンナ貸してください。」
歩志の声に遮られた。
:09/03/06 07:19
:N703iD
:T7heHAt6
#350 [七瀬]
マッキーの目が光った。
「ちょっと待ってろ。
松田、何も触んじゃねぇぞ。」
『は、はいっ!!』
マッキーは技術室の奧へと消えてった。
「嘘、つくなよ。」
歩志の冷たい目。
『…ごめんなさい。』
:09/03/06 07:22
:N703iD
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