星とぽんず
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#444 [七瀬]
「なあ、昼休みにさあ。」
『えっ、うん。』
いきなり話し掛けられたので、少しビックリした。
「お前、言ったよな。
“俺には一人っ子独特の雰囲気がある”って。」
『言ったけど。それがどうかした?』
「それ、あながち間違いじゃないかも。」
:09/03/11 22:37
:N703iD
:guC0zZjc
#445 [七瀬]
『どういうこと?』
「あんまよく分かんないんだよなぁ、俺。」
『何が?』
「にぃちゃんのことが。」
『兄弟なのに?』
「だって一緒に住んでたのが俺が5歳くらいまでなんだよ。」
『なんで?』
:09/03/11 23:36
:N703iD
:guC0zZjc
#446 [七瀬]
「俺とにぃちゃんは15歳も年が離れてるの。
それで、俺が5歳になって間もないころに、家を出てったらしい。」
歩志は、なんでもないことのように言った。
普通に驚いた。
その事実と、
歩志が淡々と、私にこんな話をしてくれたから。
:09/03/11 23:41
:N703iD
:guC0zZjc
#447 [七瀬]
『へぇ。うちじゃ考えらんない。』
「兄弟いるの?」
『うん。お姉ちゃんだけどね。』
「そうなんだ。
ねぇ、兄弟ってどんなんなの?」
『どんなのって言われても…。』
こんなことを、いきなり聞かれ、かなり戸惑った。
:09/03/12 16:59
:N703iD
:9WvOYkxk
#448 [七瀬]
『ん〜、なんだろ。難しいなあ。』
悩み、考える。
『うーん。
バカにされたり、ウザイと思うけど、
いると心強い存在……
かなぁ。』
「なにそれ。」
『よく分からない?』
「うん。全然わかんない。」
:09/03/13 18:22
:N703iD
:1P9d3jy6
#449 [七瀬]
う〜ん。
歩志がいることを忘れ、
必死に考える。
「じゃ〜あ、俺は?
俺はぽんずちゃんにとって、どんな存在?」
『そんなの今は関係ないじゃん!』
もう!
変なこと聞かないでよ!!
:09/03/13 18:28
:N703iD
:1P9d3jy6
#450 [七瀬]
またまた、いきなりそんなことを聞いてくる歩志。
“友達以上の大切な存在だよ”
とか言えたらいいのに。
……言えない。
『星…みたいな存在かな?』
目を丸くする歩志。
:09/03/13 18:31
:N703iD
:1P9d3jy6
#451 [七瀬]
「それは最初に“歩志”を“ほし”って呼んだから、先入観みたいなので
そう思ってるんじゃないの?」
うん、そうなの。
歩志、鋭いな。
でも…。
『それもあるけど、
なんか歩志自体が星みたいなの。』
「フッ、なにそれ。」
:09/03/14 01:28
:N703iD
:7n/kQCzw
#452 [七瀬]
『なんか歩志って、
星みたいにキラキラしてるもん。』
「うれしいこと言ってくれるじゃん。」
『そのキラキラした光で照らされてる気がして、
なんか温かくなるの。』
私は、ほとんど意識せずに遠い目をして言った。
歩志は、その間も手を休めずカンナを動かす。
:09/03/14 01:33
:N703iD
:7n/kQCzw
#453 [七瀬]
『でも遠いの。』
鉄の削れる音が止んだ。
歩志を見なくても、手が止まったのだと分かる。
『星って輝いてて、とても近いように見えるけど、
本当は地球から何億光年も離れてるじゃん。
近いようで遠い。
歩志は
分かるようで分からない。
アンタを知ってるようでほんとは何も知らない。』
:09/03/14 01:40
:N703iD
:7n/kQCzw
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