星とぽんず
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#121 [七瀬]
教室ではヒグマが、ごっつい肩を揺らし、泣いていた。
こんなこと言うなんてホントに冷めてるのかもしれないけど
ちょっと引いた。
:09/02/28 17:00
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#122 [七瀬]
でも周りを見てみると、みんなも同じ気持ちみたい。
さっきまで泣いてた子も、固まってヒグマをガン見してるし。笑
よかった。
思ったより、私は冷めていなかった。
でもヒグマも最後まで面白いなぁ。
と、しみじみする。
:09/02/28 17:04
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#123 [七瀬]
そんなヒグマも最後の言葉を終え、
また教室中は悲しいに包まれた。
みんながそれぞれ最後の思い出に写真を撮っている。
私も何人かの友達と撮った。
:09/02/28 17:07
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#124 [七瀬]
そして、辺りを見回す。
林原、どこだろう?
あいつは、こういうのが苦手なヤツ。
別に、嫌いなわけじゃなく、照れてるんだ。
あいつのああいう、不器用な優しさに、
何回ドキドキさせられただろう。
:09/02/28 17:10
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#125 [七瀬]
あれ?
いない。
卒業式には、ちゃんといたの、見たのに。
嘘!?なんでいないのよ〜。
今じゃなくても言える。
けど今、言いたいのに。
なんで肝心な時にいないのよぉ〜!
:09/02/28 17:14
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#126 [七瀬]
このままなんて、やだ!
『やだやだやだ!!』
「フッ、何がやなんだよ。」
この声は……
林原!
後ろを振り向くと林原が笑っていた。
:09/02/28 17:17
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#127 [七瀬]
林原…。
私はいきなりのことに、
びっくりした。
「どーしたんだよ、松田。」あの目でいう林原。
何もかも見透かしてしまうような目。
茶色くって大きな瞳。
なんか犬みたい。
そして私の大好きな目。
:09/02/28 17:20
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#128 [七瀬]
「だから、どーしたの?
ぼぉーっとして、熱でもあんの?」
ともう一度、聞いてくる。
い、言わないと……。
ちゃんと自分の気持ち。
林原にぼぉーっとしてるなんて言われたくない。
……じゃなくって!!
:09/02/28 17:24
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#129 [七瀬]
あぁーっ、もう!!
じれったいなぁ!
なんか自分にイラついてきた。
あの日、じっくり考えたことを、そのまま言えばいいんだ!
言おう!
言うんだ、柚子!!
:09/02/28 17:27
:N703iD
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#130 [七瀬]
『あのね、私ね……』
決意した私は言う。
恥ずかしくって、林原の顔を見れず下を向く。
『私はね、林原のことが、す、すす……
あいつは私の言葉を遮る。
「俺もだよ。俺も同じ気持ち。」
:09/02/28 17:31
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