星とぽんず
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#332 [七瀬]
あぁ、なんだ。
あの書道の時に、紙がズレないようにするために、置くやつのことかあ。
歩志に言われ、
ようやく“ぶんちん”という平仮名が
“文鎮”という漢字になった。
…でも、どうやって作るんだろう。
新たな謎が生まれた。
:09/03/05 17:57
:N703iD
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#333 [七瀬]
「じゃ、今日はそれをどうやって文鎮にするのか、考えてろ。
考えが固まったら、俺のところへ来い。
技術室へ連れてってやるよ。」
マッキーはそれだけ言うと、出ていってしまった。
どうしよ。
全然わかんない。
:09/03/05 18:02
:N703iD
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#334 [七瀬]
私は机の上で、ただの鉄を転がしてみる。
丸まっていて、よく転がる。
これを四角くしなきゃなぁ。
それに取っ手もいる。
その前に、もっと短く細くしなくっちゃ。
これじゃ、長すぎる。
考えれば考えるほど、やらなければならない試練が増えてゆく。
:09/03/05 18:05
:N703iD
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#335 [七瀬]
20分ほど、鉄の棒とにらめっこ。
ダメだ。
ほんとわからない。
周りを見てみると、みんなも同じのようだ。
ジーっと、にらめっこ中。
少し安心した。
でも前のヤツは、周りと違って、分かったように余裕な感じ。
:09/03/05 18:08
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#336 [七瀬]
『ねえ、分かったの?文鎮の作り方。』
「ん、まぁ大体な。」
『どうやって!?』
「そんなもん自分で考えろ。」
冷たいなあ。
でもうらやましい。
ほんとに分かったのかな?
:09/03/05 18:12
:N703iD
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#337 [七瀬]
『鉄を溶かすの?』
「それじゃ、取っ手が出来ないじゃん。」
『じゃあ打つの?』
「それじゃ、やっぱり一回は溶かさないとダメだしー。」
はぐらかす歩志。
『もう、教えてよっ』
:09/03/05 18:14
:N703iD
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#338 [七瀬]
「しょーがないなぁ。教えてあげる。
みんなには内緒だよ?ぽんずちゃんだけだから。」
うん、と頷く。
「削るんだよ。」
削る…?
:09/03/05 18:43
:N703iD
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#339 [七瀬]
『削る……
ってどうやって?』
「もー、教科書185ページ開いてみ?」
『……教科書忘れた。』
「はぁ。」
歩志は本当に呆れたように、机に手を入れた。
「はい、どうぞ。」
『…ありがと。』
歩志の出してくれた教科書を見る。
:09/03/05 20:53
:N703iD
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#340 [七瀬]
そこには、カンナの写真。
カンナは木の面を削って、平らにする大工道具。
でも、これは鉄だよ?
というように、歩志を見る。
「鉄とかの金属を削るカンナもあるんだよ。」
私の思いを感じ取ったらしく、そう教えてくれた。
そうなんだ。
:09/03/05 23:56
:N703iD
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#341 [七瀬]
私は木を切ったり、それで何かを作ったりするのは得意。
だけどそれ以外は、ほとんど無知で、こんな道具があることさえ知らなかった。
機械について勉強したいと思ったのも、おじいちゃんに影響されただけだし。
恥ずかしくなる。
こんなことで、技術に自信があったなんて。
:09/03/06 00:01
:N703iD
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