星とぽんず
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#401 [七瀬]
とりあえず、ごまかす。


「そうだな。」

なんか、うれしそうな林原。

「それより、松田。
昨日のことだけど…。」

林原の真剣な光の宿った目が私を捕える。

『もういいよ!』

「え?」

『謝ってくれたし、もういいから。』

⏰:09/03/09 00:16 📱:N703iD 🆔:W7rSt6Q.


#402 [七瀬]
昨日のことは話したくないので避けた。


「ん、そうだな。」

今度は、淋しそうに言う林原。




ごめんね、私が臆病者で。


林原が、せっかく向き合ってくれようとしたのに、
私は自分から逃げてしまった。

⏰:09/03/09 00:20 📱:N703iD 🆔:W7rSt6Q.


#403 [七瀬]
信号が変わる。

私たちは並んで歩きだす。

無言のままで。

林原と仲直り?したとはいえ、気まずい。

駅までの道が長く感じる。
横目で林原を見ると、半袖から伸びている手が見えた。

あ、赤くなってる。

なにか細いもので、叩かれたような線。

⏰:09/03/09 00:25 📱:N703iD 🆔:W7rSt6Q.


#404 [七瀬]
部活だったのかな。


林原が剣道部だったことを思い出す。




『部活だったの?』

「まーな。」

ぎこちない会話。


それからまた長い沈黙。
 

⏰:09/03/09 00:29 📱:N703iD 🆔:W7rSt6Q.


#405 [七瀬]
やっと駅に着く。


少し安心する。

だって、すごく長く感じて、
もしかしたら二度と駅に着かないんじゃないかな?
とバカな心配をしてたから。


ほんとバカだけど、それくらい気まずかったんだな、私たちは。


でも電車の中はもっと苦痛だった。

⏰:09/03/09 00:33 📱:N703iD 🆔:W7rSt6Q.


#406 [七瀬]
何も話さない。

1時間近くある、電車の中で、お互い一言も口にしない。


それから、時間だけが過ぎ、電車を降りた。

前は、あんなに楽しくって短く感じたのになあ。



それから歩いて、別れ道。

⏰:09/03/09 00:37 📱:N703iD 🆔:W7rSt6Q.


#407 [七瀬]
『じゃ、バイバイ。』

「ん、じゃーな。」


家に向かって歩きだす。







「松田っ!」


振り向くと30メートルほど先に林原がいた。

⏰:09/03/09 00:40 📱:N703iD 🆔:W7rSt6Q.


#408 [七瀬]
 
 
 
 
 
 
 
 
「好き。」
 
 
 
 
え…?

“柚子”と呼ばれた以上に耳を疑う。
 

⏰:09/03/09 00:42 📱:N703iD 🆔:W7rSt6Q.


#409 [七瀬]
 
 
真っ赤な顔の林原。



「それだけ。
じゃーな。また明日。」


『…う、うん。また明日。』

林原の背中が遠ざかっていった。


私、告白された?

呆然と立ち尽くす。

⏰:09/03/09 00:46 📱:N703iD 🆔:W7rSt6Q.


#410 [七瀬]
 
 
 
 
私はまた、家へと向かいだす。


赤信号。
赤い林原の腕。

そして、
さっきの真っ赤な林原。


“ラッキーカラーは赤。”

という言葉がよみがえる。

⏰:09/03/09 00:49 📱:N703iD 🆔:W7rSt6Q.


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