星とぽんず
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#402 [七瀬]
昨日のことは話したくないので避けた。
「ん、そうだな。」
今度は、淋しそうに言う林原。
ごめんね、私が臆病者で。
林原が、せっかく向き合ってくれようとしたのに、
私は自分から逃げてしまった。
:09/03/09 00:20
:N703iD
:W7rSt6Q.
#403 [七瀬]
信号が変わる。
私たちは並んで歩きだす。
無言のままで。
林原と仲直り?したとはいえ、気まずい。
駅までの道が長く感じる。
横目で林原を見ると、半袖から伸びている手が見えた。
あ、赤くなってる。
なにか細いもので、叩かれたような線。
:09/03/09 00:25
:N703iD
:W7rSt6Q.
#404 [七瀬]
部活だったのかな。
林原が剣道部だったことを思い出す。
『部活だったの?』
「まーな。」
ぎこちない会話。
それからまた長い沈黙。
:09/03/09 00:29
:N703iD
:W7rSt6Q.
#405 [七瀬]
やっと駅に着く。
少し安心する。
だって、すごく長く感じて、
もしかしたら二度と駅に着かないんじゃないかな?
とバカな心配をしてたから。
ほんとバカだけど、それくらい気まずかったんだな、私たちは。
でも電車の中はもっと苦痛だった。
:09/03/09 00:33
:N703iD
:W7rSt6Q.
#406 [七瀬]
何も話さない。
1時間近くある、電車の中で、お互い一言も口にしない。
それから、時間だけが過ぎ、電車を降りた。
前は、あんなに楽しくって短く感じたのになあ。
それから歩いて、別れ道。
:09/03/09 00:37
:N703iD
:W7rSt6Q.
#407 [七瀬]
『じゃ、バイバイ。』
「ん、じゃーな。」
家に向かって歩きだす。
「松田っ!」
振り向くと30メートルほど先に林原がいた。
:09/03/09 00:40
:N703iD
:W7rSt6Q.
#408 [七瀬]
「好き。」
え…?
“柚子”と呼ばれた以上に耳を疑う。
:09/03/09 00:42
:N703iD
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#409 [七瀬]
真っ赤な顔の林原。
「それだけ。
じゃーな。また明日。」
『…う、うん。また明日。』
林原の背中が遠ざかっていった。
私、告白された?
呆然と立ち尽くす。
:09/03/09 00:46
:N703iD
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#410 [七瀬]
私はまた、家へと向かいだす。
赤信号。
赤い林原の腕。
そして、
さっきの真っ赤な林原。
“ラッキーカラーは赤。”
という言葉がよみがえる。
:09/03/09 00:49
:N703iD
:W7rSt6Q.
#411 [七瀬]
そして、もう一つ。
“あなたの勇気が運命を動かす日”
私の勇気…?
運命を動かす??
私は急ぐ。
さっき別れた林原の元へと。
:09/03/09 00:53
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