君のメール
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#1 [佑奈]
To:沙和
Sub:沙和へ
Text:………俺、やっぱお前が
届くはずだったメールは
ここで終わっていた。
君は何を伝えたかったの?
:09/03/14 18:20
:P903i
:☆☆☆
#2 [佑奈]
<ピピピピ…>
この音で
私の一日が始まる。
私、井上沙和(イノウエサワ)は
高校2年生。
今日もいつも通り学校。
私は洗面所へ行き
顔を洗った。
:09/03/14 18:27
:P903i
:☆☆☆
#3 [佑奈]
顔を洗っていると
<ピリリリリ…>
携帯が鳴った。
しかし、私は顔を洗っていたので無視した。
顔を洗い終わり、
携帯を開き画面を確認する。
:09/03/14 18:34
:P903i
:☆☆☆
#4 [佑奈]
画面には
<<咲>>
と出ていた。
私は直ぐ様咲に
電話をかけなおす。
すると咲は
一回目のコールで出た。
「沙和〜?おはよ!」
今日の咲はいつも以上に
テンションが高い。
:09/03/14 18:37
:P903i
:☆☆☆
#5 [佑奈]
「おはよ〜どうしたの?」
私は咲に聞いた。
すると
「もう家の前にいるよ!」
そう言った咲に私は
「え?何で?」
と更に聞いた。
:09/03/14 18:40
:P903i
:☆☆☆
#6 [佑奈]
「昨日約束したじゃん!」
その咲の言葉で
私は思い出した。
そう。私は昨日一緒に
学校へ行く約束をしたのだ。
すっかり忘れてた私。
「咲、ごめん!忘れてた」
そう言った私に咲は
「どうせ沙和の事だから
忘れてると思ったよ!」
と言った。
:09/03/14 18:45
:P903i
:☆☆☆
#7 [佑奈]
ふと時計を見るともう8時。
このまま待たせたら
普通に遅刻だ。
「咲!もう先行ってて」
咲を遅刻させるわけには
いかない。
咲は
「分かった!急ぎなよ?」
と言い電話を切った。
:09/03/14 18:59
:P903i
:☆☆☆
#8 [佑奈]
電話を終えた後
私は急いで準備をした。
ご飯を食べている時間など
あるわけがなかった。
私は歯をみがき、髪をほどき
家を飛び出した。
:09/03/14 19:01
:P903i
:☆☆☆
#9 [佑奈]
とにかく走った。
私の家は学校まで
それほど遠くはない。
走っていると学校が見えてきた。
すると先生達が
正門を閉めようとしていた。
:09/03/14 19:07
:P903i
:☆☆☆
#10 [佑奈]
私は思わず
「ストップー!」
と叫んだ。
先生達はこっちを見て驚いていた。
そのすきに
私は正門を走り抜けた。
:09/03/14 21:01
:P903i
:☆☆☆
#11 [佑奈]
「こら!井上、待ちなさい!」
って声が後ろから聞こえたけど、
私は聞こえてないふりをし、
教室へと急いだ。
<ガラガラ>
ドアを開けると
運よく先生は来ていない。
:09/03/14 21:03
:P903i
:☆☆☆
#12 [佑奈]
私は急いで席につく。
すると前に座っていた咲が
「ギリギリセーフってとこ?」
と笑いながら聞いてきた。
「そうだよ!」
私も笑いながら言った。
:09/03/14 21:06
:P903i
:☆☆☆
#13 [佑奈]
「よかったね!」
咲はそう言った後
「そーいえば、転校生くる
らしいよ!男の子!」
と続けて言った。
「へぇ〜…」
私は素っ気なく言った。
「イケメンだといいな!」
咲の目は輝いていた。
:09/03/14 21:09
:P903i
:☆☆☆
#14 [佑奈]
「さすが咲〜!」
私は苦笑いをした。
咲はすっごい面食いなのだ。
こんな風に他愛もない話を
していたら
<ガラガラ…>
先生が入ってきた。
:09/03/15 08:14
:P903i
:☆☆☆
#15 [佑奈]
勿論先生の後ろには
咲の言う通り転校生がいた。
その転校生を見た瞬間、
女子が騒がしくなった。
もちろん咲も。
「はーい。静かにしなさい。
転校生を紹介する。」
と先生が口を開いた。
:09/03/15 08:18
:P903i
:☆☆☆
#16 [佑奈]
「えっと、転校してきました。
前村一希(マエムラカズキ)です。
よろしくお願いします。」
そう言って彼はスマイル。
女子は再び騒ぎだす。
「うるさいぞ!」
そんな女子達を見て
先生は注意した。
:09/03/15 08:23
:P903i
:☆☆☆
#17 [佑奈]
先生の言葉に女子は
静まりかえった。
「えーと、前村の席は…」
そう言いながら先生は
周りを見渡す。
そして一点を見つめたまま
「前村、お前は井上の隣だ。」
と言った。
:09/03/15 08:25
:P903i
:☆☆☆
#18 [佑奈]
「えー!」
私は思わず叫んだ。
すると
「お前うるさいぞ!
あ、そーいえばお前
今朝遅刻したよな?」
先生が笑ながら言う。
:09/03/15 08:26
:P903i
:☆☆☆
#19 [佑奈]
「ちょ!まってください。
私遅刻してません!
ギリギリでしたよ!」
私は必死に抗議した。
「問答無用!
あれはお前がストップ
なんて言うからだ。
言わなきゃ遅刻だった。
よってお前は遅刻!」
先生は声を張り上げた。
「そっそんな〜…」
クラスのみんなは
クスクスと笑う。
:09/03/15 08:29
:P903i
:☆☆☆
#20 [佑奈]
「今日放課後、職員室な。」
先生はそう言って、
前村に席に着くよう促した。
「ありえない…ありえない」
そう言っている私に
「おい?井上!
聞いてるのか?
返事をしなさい返事を!」
先生は眉をつりあげて言った。
:09/03/15 08:33
:P903i
:☆☆☆
#21 [佑奈]
私は一時返事をしなかった。
すると先生が
「返事!」
と追い討ちを
かけるように言った。
私が返事をしようとした時
<ぐーきゅるる…>
と変な音が鳴った。
:09/03/15 18:05
:P903i
:☆☆☆
#22 [佑奈]
「あはははは!」
とみんな一斉に笑い出した。
音源は私のお腹。
朝ご飯を食べてないし、
走ってきたため、余計に
お腹がすいていたのだ。
「ほ〜。お腹で返事か。
まあいい。
とにかく放課後!
職員室に来なさい!」
と先生は言った。
:09/03/15 18:09
:P903i
:☆☆☆
#23 [佑奈]
「は〜い。」
と小さく返事をした時
「はずかし〜。
女子でもお腹鳴るんだ。」
という声が聞こえた。
その声の主は隣の席にいる
たった今転校してきたばかりの
前村一希だった。
:09/03/15 19:26
:P903i
:☆☆☆
#24 [佑奈]
私はその言葉に腹が立った。
「は?何よあんた。
会ったばっかなのに失礼」
私は苛立ちながら言った。
「いやいや!
思った事を口にしただけ。
それっていけない事?」
前村一希は開き直っていた。
「むかつく!
このチャラ男!!」
そう。こいつは金髪で、
ピアスもして、もういかにも
女たらしです
って言ってるような顔してる。
:09/03/15 19:32
:P903i
:☆☆☆
#25 [佑奈]
「は?
お前、人を見かけで判断
してんじゃねーよ!」
と少し厳つい顔になって言った。
「あんたが失礼な事
言うからいけないのよ!
バカ男!しつけがなってない」
声を張り上げた。
「ああん?なんだと?
てめえもう一回言ってみろや」
「何回でも言ってやるわよ!
このバカおと…」
:09/03/15 19:35
:P903i
:☆☆☆
#26 [佑奈]
言いかけた時
「こら!お前等
今は授業中だ。うるさい!
もう、廊下に立ってなさい。」
と先生に言われた。
私と前村一希は
一瞬顔を見合せ、でも直ぐに
反らしてしぶしぶ教室を出た。
:09/03/15 19:38
:P903i
:☆☆☆
#27 [佑奈]
「最悪。
転校初日にこんな事になって」
ため息をつきながら
前村一希は言った。
「誰のせいよ。
あんたがいけないのよ。
頭大丈夫なの?」
私は前村一希に聞かれないよう
小さい声で言った。
が、前村一希には聞こえていた。
「おい!てめぇ。
またなんか言っただろ!
女のくせに生意気なんだよ!」
この時の前村一希の顔を見て、
私はなんだかヤばい気がして
急いで走って逃げた。
:09/03/15 19:42
:P903i
:☆☆☆
#28 [佑奈]
「おい!ちょ、待てよ!」
そう言いながら前村一希は
私を追いかけてきた。
勿論、男の足の速さに
かなうわけなかった。
すぐに手をつかまれた。
「ちょ、やだ!離して!
殴らないで!」
私は本当に怖かった。
:09/03/15 19:46
:P903i
:☆☆☆
#29 [佑奈]
「………」
「………」
沈黙が走った。
私はこの沈黙に
耐えきれなくなって
「とっ、とにかくごめんな…」
「ぷっ…あはははは!」
もう一回謝ろうとしたのに、
前村一希は笑いだした。
:09/03/16 08:53
:P903i
:☆☆☆
#30 [佑奈]
「お前おもしろいなあ!」
前村一希はひたすら笑う。
私は唖然としていた。
だが、すぐ我に返り、
「わ、私はお前じゃない!
ちゃんと井上沙和ってゆー
名前があるの!」
と別に言いたいわけでもない
言葉を口にしていた。
すると前村一希は
「じゃー沙和な!」
そう言って微笑んだ。
:09/03/16 08:57
:P903i
:☆☆☆
#31 [佑奈]
私は不覚にも
その笑顔にドキドキした。
前村一希の顔から
目を離せずにいた。
すると、
「さーわ?聞いてんの?」
前村一希が顔を覗きこんできた。
「え!なんか言った?」
私は慌てて返した。
:09/03/16 09:01
:P903i
:☆☆☆
#32 [佑奈]
「だーかーらー!!
俺の事は一希でいいから。
てか一希って呼べ。」
命令口調な前村一希。
「は?なんでよ。
てか、何で私の事も呼び捨てで
呼んでんの!」
私は照れくさくなり
そう言ってしまった。
:09/03/16 09:04
:P903i
:☆☆☆
#33 [佑奈]
「いいじゃん!
この学校の友達1号だし。
仲良くしよーぜ。」
前村一希は少し拗ねていた。
「仕方ないな〜。いいよ。
一希ね。」
私は少し恥ずかしくて嫌だった。
でも、あんな事言われたら
やっぱ嬉しいもんだ。
「よし、よろしく!はい!」
そう言って手を差し出してきた。
:09/03/16 09:09
:P903i
:☆☆☆
#34 [佑奈]
「???」
私が一希の差し出た手を
見つめながら
首をかしげていると、
「握手!
さっきはごめん!の仲直り?と
よろしくって事で!」
私は理解し、手を差し出した。
「私もごめんね。」
下を向きながら言った。
:09/03/16 09:13
:P903i
:☆☆☆
#35 [ゆーな]
「いいよいいよ。
もう気にすんなって〜!」
私は一希に言われ、
頭をあげた。
<ドキドキドキドキ…>
私はすっごくドキドキしていた。
だって、だってさ
こんな可愛い笑顔で
こっち見てくるんだもん。
:09/03/18 15:20
:P903i
:☆☆☆
#36 [ゆーな]
私は顔が熱くなるのを感じた。
そして一希の手を払った。
「おいおい!何すんだよ。
せっかく仲直りしたのによ。
このバーカ!」
そう言いながら
私にデコピンをした。
触られたとこが熱い。
もう、私の心臓は破裂しそうだ。
:09/03/18 15:24
:P903i
:☆☆☆
#37 [佑奈]
<ドキドキドキドキ…>
このドキドキは鳴り止まない。
「ん?お前どしたん?」
一希は私の顔を覗きこんだ。
「ちょ…やっ!」
私は一希を押し飛ばした。
「ごめんなさい!」
そう言ってまた
走って一希から逃げた。
:09/03/18 15:28
:P903i
:☆☆☆
#38 [佑奈]
どうしちゃったの?
私。おかしいよ。
そう思いながら
勢いよく階段をのぼり
屋上へ来た。
ドアに手を掛けて
思いっきり引いた。
しかし、開かない。
「もう、なんで開かないの!」
一人で叫んでいた。
:09/03/18 15:31
:P903i
:☆☆☆
#39 [佑奈]
その時
「引くんじゃなくて
押すんだよ〜?」
という声が聞こえた。
私は思わず振りかえる。
するとそこには一人の
男の子がいた。
:09/03/18 15:32
:P903i
:☆☆☆
#40 [佑奈]
「あ、ありがとう。」
そう言ってドアを押した。
すると男の子が言った通り
ドアはすんなりと開いた。
私は自分だけ入り、
ドアを閉めようとした。
:09/03/18 15:33
:P903i
:☆☆☆
#41 [佑奈]
「おい!
俺も屋上に用があんの。
閉めんなよな?」
男の子は笑った。
「ごめんなさい。」
私はドアをゆっくりと開いた。
:09/03/18 15:35
:P903i
:☆☆☆
#42 [佑奈]
屋上に入り、
私は寝転がり空を見上げた。
空は雲一つない青空だった。
空をずっと眺めていたら
「転校生との言い合い
すごかったな。」
と男の子が言ってきた。
:09/03/18 15:37
:P903i
:☆☆☆
#43 [佑奈]
私はなんで知ってるんだろう
って思いながら
「そ…うかな」
って苦笑いで返した。
するとまるで
私を見抜いたみたいに
「俺の事知らないっしょ?」
と男の子は言った。
:09/03/18 15:39
:P903i
:☆☆☆
#44 [佑奈]
私は何も言えなかった。
「同じクラスだけど俺。
そんな存在感ねーのか?」
男の子は笑う。
「分からなくて、ごめん。」
私がそう言うと男の子は
「おいおい。
やめろよ、なんか俺
可哀想な奴になんじゃん?」
と言った。
:09/03/18 15:42
:P903i
:☆☆☆
#45 [佑奈]
「俺、壱河裕(イチカワユウ)。
ちゃんと覚えろよ?」
続けて言った。
「分かった。
壱河くんね。よろしく」
私は笑って言った。
「裕でいーし。」
壱河くんは私の頭を
ぽんぽんとした。
:09/03/18 23:59
:P903i
:☆☆☆
#46 [佑奈]
なんだか恥ずかしくなって
下を向いた。
「俺は沙和って呼ぶから。」
そう言って裕は寝転がった。
「ん…。そういや、
なんで屋上にいんの?」
:09/03/20 15:49
:P903i
:☆☆☆
#47 [佑奈]
「そらー
サボりに決まってる」
私の問いに裕は呑気に
笑って答えた。
「ちょ、サボりとかだめだよ!」
なーんて…
私が言える立場でもないけど…
「まあまあ!いいじゃん。
とりあえず寝る。
チャイム鳴ったら教えてな。」
「え?だ、だめだって!」
私はそう言ったのに、
裕は無視して目を閉じた。
:09/03/21 14:44
:P903i
:☆☆☆
#48 [佑奈]
「もー。」
私はそう言いながらも
裕と同じように目を閉じた。
どのくらい経っただろう。
「……和!沙和!」
「ん?」
誰かに呼ばれて私は目が覚めた。
:09/03/21 14:48
:P903i
:☆☆☆
#49 [佑奈]
あぁ。私寝ちゃってたんだ。
「…って今何時!?」
「え〜まぁ放課後ってやつ?」
裕はあくびをしながら言う。
「放課後!?
そんなに寝てたの?」
私はびっくりした。
:09/03/21 14:50
:P903i
:☆☆☆
#50 [佑奈]
「それよかお前さ。
先生に呼ばれてね?」
裕のその一言で
私は我々に返った。
「や、やばい!
行かなきゃ!裕ありがとう。
また明日ねバイバイ!」
私はそう言って
階段をかけおり、
職員室へと急いだ。
:09/03/21 14:53
:P903i
:☆☆☆
#51 [(w)]
おもしろい�y!
:09/03/21 17:43
:W54SA
:NP81FX7k
#52 [佑奈]
>>51
(w)様
ありがとうございます!
こんなへなちょこな小説を…
読んでいただけて
ほんま嬉しいです(´;ω;`)
これからも頑張るので
よろしくお願いします(^ω^)
:09/03/21 20:17
:P903i
:☆☆☆
#53 [佑奈]
職員室に向かってる途中、
咲に会った。
「ちょ、沙和?
あんたドコいたのよ!」
「あ、えっとね…」
そう言いかけた時、
「岩永〜!ちょっと
来てくれるかー?」
と先生が言った。
岩永とは咲の名字。
「あっもう!
沙和、帰ったらメールだからね」
そう言って咲は
先生の元へ行った。
:09/03/21 21:43
:P903i
:☆☆☆
#54 [佑奈]
「急がなきゃ」
一人でつぶやいて
再び職員室まで走った。
<ガラガラガラ…>
「失礼します!
井上沙和です。」
そう言うとすぐに先生が
出てきた。
「お前は…
授業までサボって!
何を考えてるんだ!」
そう怒鳴られた。
:09/03/21 23:06
:P903i
:☆☆☆
#55 [佑奈]
すると…
「ぶっ…あははっ」
と小さいけど笑い声が
聞こえた。
私はその声の方へ
目を向けた。
するとそこには一希がいた。
:09/03/21 23:07
:P903i
:☆☆☆
#56 [佑奈]
「かず…き?なんで?」
私はびっくりしていた。
「なんでって。
俺も怒られに。朝の事で。」一希がそう言うと
「前村、お前はもういい。
気をつけて帰れよ。」
と先生が言った。
「はい。
ありがとうございました。
失礼します。」
一希はそう言って
職員室を出ていこうとした。
:09/03/21 23:11
:P903i
:☆☆☆
#57 [佑奈]
「あっ」
といきなり一希が言った。
不思議に思い首を傾げていると
「沙和。また明日。じゃーな」
と朝の笑顔で言った。
<ドキドキドキドキ…>
私の心臓はまた鳴り出した。
:09/03/21 23:13
:P903i
:☆☆☆
#58 [佑奈]
「ば、バイバイ。」
それを聞くと一希は
「失礼しました。」
と言い職員室を出ていった。
私の心臓はまだうるさい
くらいに鳴っていた。
:09/03/21 23:15
:P903i
:☆☆☆
#59 [佑奈]
でもそんなのもつかの間。
すぐに説教が始まった。
それから何分、いや何時間
経っただろう。
「いいか?明日からは
気を引き締めて頑張れよ!」
その一言で説教は終わった。
:09/03/21 23:17
:P903i
:☆☆☆
#60 [佑奈]
「はーい。
ありがとうございました。」
私はそう言って
職員室を出た。
外を見てみるともう真っ暗。
「あーぁ。もう最悪だよ。」
そう呟きながら鞄を取りに
教室へ向かった。
:09/03/21 23:20
:P903i
:☆☆☆
#61 [佑奈]
自分の教室がある階まで
のぼると一つだけ明かりが
ついている教室があった。
それは紛れもなく私の教室。
不思議に思いながらも
教室へ入る。
:09/03/21 23:23
:P903i
:☆☆☆
#62 [佑奈]
私は入った瞬間驚いた。
そこには一希がいたのだ。
「一希?」
そう呼んだけど返事はない。
もしかしたら一希は
寝てるのかもしれないと思い、
体を揺さぶりながら
もう一度声をかける。
「かーずーきー?」
:09/03/21 23:25
:P903i
:☆☆☆
#63 [佑奈]
案の定一希は寝ていた。
もう一度声をかけると
一希は目をこすりながら
体を起こした。
「あれ?説教終わったの?」
「うん。終わったよ。
こんな遅くまで何してんの。」
:09/03/21 23:27
:P903i
:☆☆☆
#64 [佑奈]
「えー?
お前を待ってたの。」
私が聞くと一希は
淡々と答えた。
「えっ?」
思わず声が出た。
「だーかーら!
沙和を待ってたの!
こんな暗い中女一人で
帰るとか危ないっしょ?」
一希の言葉に頬が赤くなった。
分かってる。私じゃなくても
こんな風に待ってるんだって。
:09/03/21 23:31
:P903i
:☆☆☆
#65 [佑奈]
でも、やっぱり嬉しいよ。
「ありがとう。」
私は精一杯声を出して言った。
すると一希は
「お前も一応、女だもんな。」
と子どものような顔をして言う。
「ありがとう取り消す!」
そう言って私は一希の頭を
一発叩いてやった。
:09/03/21 23:33
:P903i
:☆☆☆
#66 [佑奈]
「いて!いてぇって!」
そう言って一希は
私の手をつかんだ。
自然と向かい合いになり、
目が合った。
「………ッ」
私はやっぱり恥ずかしくなり
また一希の手を払った。
「…………」
「…………」
沈黙が続いた。
:09/03/22 18:29
:P903i
:☆☆☆
#67 [佑奈]
「帰るか。」
沈黙を破ったのは一希。
「うん。」
そう言って教室を出た。
「………」
「………」
帰り道も沈黙が続いた。
:09/03/22 18:30
:P903i
:☆☆☆
#68 [佑奈]
次に沈黙を破ったのは私。
「そ、そーいや。
今日いきなり走り出して
ごめんね!
なんかお腹痛くなってさ。」
私は嘘をついた。
「なんだよ。トイレ?
咲がちょー心配してたぜ?」
<ズキンッ…>
あれ?なんだか胸が痛い。
:09/03/22 18:33
:P903i
:☆☆☆
#69 [佑奈]
「そっか。
咲にも心配かけちゃった。
てか、ここでいいよ!
じゃありがとう。また明日」
そう言って今日三度目。
私は思いっきり走り出した。
「ちょ…沙和!」
後ろから一希が呼んだけど
私は無視して走り続けた。
<ズキンズキン…>
こんなに走ったって
胸の痛みなんて
消えるわけないのに。
:09/03/22 18:36
:P903i
:☆☆☆
#70 [佑奈]
私、バカだ。
当たり前じゃん。
私だけが呼び捨てなわけ
ないって。
分かってたじゃん。
一希はそういう人だって。
分かってたはずなのに…
なんでこんなに胸が
痛いんだろう。
:09/03/22 18:38
:P903i
:☆☆☆
#71 [佑奈]
私は家には帰らず
近くの公園に行き
ブランコに乗った。
決して漕いだりはせず、
ただ座って空を見上げた。
屋上で見た空とは違う。
なんだか吸い込まれそうだった。
:09/03/22 18:40
:P903i
:☆☆☆
#72 [佑奈]
「女がこんな夜遅くに
一人でいたら襲われるぞ〜?」
誰かの声が聞こえて
私は振りかえる。
「ゆ…う。」
そこには裕がいた。
「こんなトコで何してん?」
そう聞かれたけど
私は答える事が出来なかった。
「沙和…なんかあったんだろ。」
裕はまた私を見抜いていた。
:09/03/22 18:44
:P903i
:☆☆☆
#73 [佑奈]
「なんもないよ?」
そんな私の言葉に
「じゃなんでそんな
悲しい顔してんだよ。」
と裕は言った。
「生まれつき!」
私は泣きそうになった。
「嘘つくなや。
聞いてやるから。言えよ?
一人で抱えこむな。」
裕は真剣な顔をしていた。
:09/03/22 18:47
:P903i
:☆☆☆
#74 [佑奈]
「うッ…ひっく…」
遂に私は泣き出してしまった。
「沙和?どうした?
ごめん!もう話さんでいいから」
裕は慌てて言う。
「ゆ…う。ありがとうー…」
私はそう言ってまた泣き出した。
:09/03/22 18:49
:P903i
:☆☆☆
#75 [佑奈]
「あー…えっと…
泣き止めよな。」
そう言って裕は
私の頭をぽんぽんとした。
あの屋上の時とは少し違う。
とても優しい手だった。
:09/03/22 18:53
:P903i
:☆☆☆
#76 [佑奈]
裕は私が泣き止むまで、
ずっと頭をなでてくれていた。
私がだんだん
落ち着いてくると
裕が口を開いた。
「大丈夫か?
無理に聞いてごめんな…」
ううん。裕…
私嬉しかったよ。
「大丈夫!気にしないで。」
「そっか。じゃ、帰るか。」
そう言って裕は
私の鞄も持って出口へ向かう。
:09/03/23 15:15
:P903i
:☆☆☆
#77 [佑奈]
さりげない裕の優しさに
また涙が溢れそうになった。
でも泣いたら
また裕に迷惑かけちゃう。
そう思った私は我慢した。
「……ゆう?」
沈黙は嫌だったから
私は声をかけた。
「んー?」
裕はこっちを振り向く。
:09/03/23 15:18
:P903i
:☆☆☆
#78 [佑奈]
「なんでさ、
ここにいるの?」
ずっと疑問に思ってた。
裕はなんでここにいるんだろう。
「たまたま。
コンビニに行って
帰ろうとしてたら
お前見つけたからさ。」
裕は前を向き直し、歩き出す。
「ふーん。」
:09/03/23 15:21
:P903i
:☆☆☆
#79 [佑奈]
それからは沈黙が続いた。
なんだか上手く話せなかった。
「あ!
ここが私の家だよ。
ありがとう。」
そう言って私は微笑んだ。
「おー。じゃ早く
中に入って寝ろよ。」
裕はそう言って
私と同じように微笑んだ。
「うん。じゃあバイバイ!」
私はそれだけ言って
家の中へ入って行った。
:09/03/23 15:23
:P903i
:☆☆☆
#80 [佑奈]
私は部屋に入り
ベッドにダイブした。
「あーなんか色々あったな。」
独り言を呟いていると
スカートの中に入れていた
携帯が振動していた。
:09/03/23 15:25
:P903i
:☆☆☆
#81 [佑奈]
私は携帯を手に取り
画面を開く。
メールが来ていた。
私は受信BOXを開いた。
すると…
From:kazuki.0517@………
Text:一希だよ!
登録よろしく!
一希からメールが来ていた。
:09/03/23 15:29
:P903i
:☆☆☆
#82 [佑奈]
私のアドレス教えてないのに
なんで知ってるんだろう。
そんな疑問を抱えながら
返信をする。
To:一希
Text:わかった〜。
てか、どうして私のアド
知ってるの?
:09/03/23 15:32
:P903i
:☆☆☆
#83 [佑奈]
返信はすぐに来た。
From:一希
Text:咲に聞いたんだ。
てか、何でお前
逃げたんだよ。
<ズキンズキン…>
だ…めだ。
やっぱり胸が痛い。
咲と一希はどういう関係なの?
私はそれから
メールを返さなかった。
:09/03/23 15:35
:P903i
:☆☆☆
#84 [佑奈]
ていうか返せなかった。
私はいつの間にか
寝てしまっていた。
:09/03/23 20:33
:P903i
:☆☆☆
#85 [佑奈]
<ピピピピ…>
目覚ましが鳴る。
ふと時計を見ると
まだ6時30分。
「早く起きすぎたな。」
そう思いながらも
また寝ようとはせず
準備を始めた。
そして準備が終わると
私は家を出た。
:09/03/23 20:40
:P903i
:☆☆☆
#86 [佑奈]
「行ってきまーす。」
誰からの返事もない。
そう。私の親は仕事ばかり。
家に帰る事など
ほとんどないのだ。
寂しいとは思わない。
それが普通なんだって思う。
私、おかしいのかな。
そんな風に考えながら
空を見上げる。
:09/03/23 20:43
:P903i
:☆☆☆
#87 [佑奈]
今にも雨が降りそうだった。
でも、私は気にせず
学校へと向かった。
靴から上履きに履き替える。
「きっと一番だな〜!」
なんて言いながら教室に入った。
:09/03/23 21:45
:P903i
:☆☆☆
#88 [佑奈]
元気よく
「おっはよ〜」
と言うと
「よぉ…」
と返事が返ってきた。
そこにいたのは一希。
「は、早いね!おはよ。」
私は一希の隣の席に鞄を置く。
それからはお互い何も
しゃべらず、私が教科書を
机の中に入れる音だけが
教室に響いていた。
:09/03/23 21:51
:P903i
:☆☆☆
#89 [佑奈]
「そういや、咲が沙和から
連絡ないって心配してたぞ?」
また咲の話なんだ。
一希…咲の話ばっかり。
なんで?なんで?
咲が好きなの?
それになんで咲は
私に連絡しないで
一希に連絡するの?
私の頭の中は疑問だらけ。
胸は相変わらず痛かった。
:09/03/23 23:40
:P903i
:☆☆☆
#90 [(w)]
待ってますッ��%
頑張ッて下さい�ト!
:09/03/23 23:59
:W54SA
:gtbxIVSA
#91 [佑奈]
>>90
(w)様
またまたありがとう
ございます(´;ω;`)
本当に嬉しいです!
頑張って更新するので
今後もよろしく
お願いします(^ω^∩
:09/03/24 00:28
:P903i
:☆☆☆
#92 [佑奈]
「一希には関係ないよ。」
そう。一希には関係ない。
関係ないじゃん。
「関係あるよ。
俺等友達じゃん?
咲が心配して……」
「一希、咲の話ばっかり!
咲咲咲咲うるさい!」
私は一希の言葉を遮って叫んだ。
そして私は教室を飛び出した。
:09/03/24 17:31
:P903i
:☆☆☆
#93 [真央]
更新して下さい��
:09/03/25 22:34
:W63H
:SDpBKwvE
#94 [佑奈]
>>93
真央様
遅くなって
ごめんなさい(´;ω;`)
今から少し更新します!!
読んでくださり
本当にありがとうございます!!
:09/03/25 23:16
:P903i
:☆☆☆
#95 [真央]
いいえ�ト!!
こちらこそありがとう
ございます�y
:09/03/25 23:20
:W63H
:SDpBKwvE
#96 [佑奈]
でも今日は
そんな簡単には逃げられない。
だって一希が私の手を掴むから。
私、あんな事言ってバカみたい。
まるで一希が
好きみたいじゃん。
恥ずかしい。
逃げたい…逃げたい逃げたい!!
:09/03/25 23:23
:P903i
:☆☆☆
#97 [佑奈]
「離して!!」
触れられたところが
前と同じように熱くなる。
「離さねぇよ…」
そう言った瞬間私は一希に
抱き締められた。
「ちょっと…ヤだ。
離して離して離して!」
びっくりして
思わず思ってもない事を
口にした。
:09/03/25 23:28
:P903i
:☆☆☆
#98 [佑奈]
「離さねぇって!!」
一希は大声を出した。
私はびくっとした。
「ごめん。
でも俺の話、聞いてくれよ。」
一希の言葉に私は頷いた。
:09/03/25 23:31
:P903i
:☆☆☆
#99 [佑奈]
「なんか、上手く言えないけど
俺、お前に逃げられるの
嫌なんだよ。
昨日、途中でメール
返ってこなくて寂しかった。
なんかお前の事で
いっぱいなんだよ。」
私は思わず顔をあげる。
すると一希が
「見んなっ!」
て言って手で私の目を隠す。
:09/03/25 23:38
:P903i
:☆☆☆
#100 [佑奈]
「とにかく、逃げたりすんな。
わかった?」
手をどけながら
確認するように言った。
「うん。わかった。」
ずっともやもやしてたのが
とれるような気がした。
:09/03/25 23:40
:P903i
:☆☆☆
#101 [佑奈]
私は、とても嬉しかった。
昨日会ったばっかで
こんな風に一希に
恋をするなんて思ってなかった。
でも、時間なんて関係ないね。
一希…好きだよ。
:09/03/25 23:42
:P903i
:☆☆☆
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