夏祭り、恋花火
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#95 [七瀬]
「旨かったやろ?」
見ると奏君もいつの間にか食べおわってて、タバコを吸うてる。
『うんっ!
こんな店知らんかったわ。最近はずっと牛丼やったから胃、もたれとってん。』
「満足してもらったみたいで良かった。」
そう言って、
奏君は横を向いてフーと白い煙をはく。
:09/03/19 20:44
:N703iD
:DKWoRP7w
#96 [七瀬]
あ…、やっぱ似てる。
そういう仕草。
奏君はあの人に似てる。
:09/03/19 20:46
:N703iD
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#97 [七瀬]
「もうそろそろ店出よか。
あんまり油売っとったら、給料引かれるわ。」
店を出た。
奏君とバイバイして、金魚に向かう。
奏君…。
:09/03/19 21:19
:N703iD
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#98 [七瀬]
初めて遊希がここにやって来た時、私は目を奪われた。
遊希の後ろにおった奏君に。
一瞬、
“あの人が迎えに来たんや”と思った。
そんなはずないのに。
:09/03/19 21:22
:N703iD
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#99 [七瀬]
年が近いからか、
遊希はよく話し掛けてきた。
奏君と仲良くなりたかった私は、
遊希を通して、奏君に話し掛けた。
でも奏君のことを知れば知るほど思い知る。
奏君はあの人とは違うんやって…。
:09/03/19 21:27
:N703iD
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#100 [七瀬]
でも時々、
奏君の何気ない仕草や表情があの人に似てて
ドキドキする。
ほんま私はアカンな。
引きずり過ぎ。
いつまでも、あの人を忘れられへんまま…。
:09/03/19 21:30
:N703iD
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#101 [七瀬]
「まつり、ご飯食べに行かへん?」
いきなりの声で、ハッと我に帰る。
『あ…ああ、遊希。』
「ボーッとして、どしたんや?」
『なんもないよ。
あ、ごめん。
さっき奏君と行ってん。』
:09/03/19 21:34
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#102 [七瀬]
「奏と?
…ふーん、そっか。」
『うん。
ってか奏君ゆうたやろ!
私が“一度も男と付き合ったことない”って!!』
「うん、悪ぃ。」
そう言いながらも、
悪びれる様子のない遊希。
:09/03/19 21:39
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#103 [七瀬]
『ほんまに反省してる!?
もう変なこと、ゆわんといてや!』
「…ん。」
遊希は元気なく去っていった。
なんなん、あれ。
あんなに落ち込まんでもええやん。
私…、
そんなキツい言い方した?
:09/03/19 21:53
:N703iD
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#104 [七瀬]
ドンドンドンドン…
太鼓の音が段々、大きくなってきている。
祭の盛り上がりが最高潮になってきた。
金魚すくいに夢中の人たちも手を止めて見ている。
こんなん何がええんやろ。うるさいだけやん。
私は冷めた目で通り過ぎてゆくお神輿を見ている。
:09/03/19 22:00
:N703iD
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