夏祭り、恋花火
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#132 [七瀬]
その言葉に子供みたいに膨れる。


「ブッ、ハハハ。
ほんままつりは面白いわ。

嘘やって!嘘嘘!!
まつりが食べるやろなあ
思て、カゴ入れてん。」


そう笑う奏君に、
三日前のことを思い出し、恥ずかしくなる。


『…ありがと。』

⏰:09/03/20 08:34 📱:N703iD 🆔:bKNl0Pwo


#133 [七瀬]
 
「どういたしまして。


ってゆうか、まつりさあ。もしかして思い出した?

三日前のこと。」


そう耳元でささやく。


『な、なんのこと!?』

真っ赤にしながら聞く。


「分かってるくせに。」
 

⏰:09/03/20 08:38 📱:N703iD 🆔:bKNl0Pwo


#134 [七瀬]
意地悪く笑う奏君。


「もうそろそろ行こか。

二人の秘密がバレてしまう前に。」





車に牛乳、ハチミツを積み込んだ。


車が再出発する。

私のドキドキは先ほどよりも増していた。

⏰:09/03/20 08:42 📱:N703iD 🆔:bKNl0Pwo


#135 [七瀬]
業務用スーパーから出発して40分近くが経った。


車内では欠伸が響く。

そりゃ、そうなるわな。


向こうに着くには2時間ほどかかる。

11時過ぎには着く予定やし、業務用スーパーにも寄る予定やったから、かなりの早起きをしなアカン。

もちろん、
その中には私の欠伸も率先して入っている。

⏰:09/03/20 08:55 📱:N703iD 🆔:bKNl0Pwo


#136 [七瀬]
 
前を見ると、奏君も寝てるみたい。


ああ、もう無理や。

私も仮眠しよ。


そう首を少し傾けて目を閉じる。

その時、

ピリリリリリ…


携帯が鳴る。
 

⏰:09/03/20 09:00 📱:N703iD 🆔:bKNl0Pwo


#137 [七瀬]
 
メール?

こんな時に誰やねん。


少しイラッとする。

宛先は……


遊希?

なんなんよ、ほんまに…。


横におる遊希に目をやると視線が合う。
 

⏰:09/03/20 09:04 📱:N703iD 🆔:bKNl0Pwo


#138 [七瀬]
“はよ開けてみい” 

と催促するような目。

仕方なく、遊希に見せ付けるように携帯を開く。

するとそこには


「奏と付き合ってんの?」

の一文。


私は目を見開き、遊希を見る。

遊希の瞳には強い光が宿っている。

⏰:09/03/20 09:08 📱:N703iD 🆔:bKNl0Pwo


#139 [七瀬]
 
なっ、なんで!?

なんで遊希が
そんなこと聞くんよ!


頭が混乱する。

すると、

ピリリリリリ…


私は急いでメールを開く。

そのメールには
 
 

⏰:09/03/20 09:35 📱:N703iD 🆔:bKNl0Pwo


#140 [七瀬]
 
「天神祭でキスしてたやろ。
しかも、さっきもイチャついてたし。」



み、見られてた…。


なんて
答えたらええんやろ。

だって私にも分かれへん。


私らは付き合ってんの?

なあ、奏君…。

⏰:09/03/20 09:39 📱:N703iD 🆔:bKNl0Pwo


#141 [七瀬]
 
目を閉じてるであろう奏君を見る。





「やっぱ付き合ってんのや。」

遊希の声がする。



『…分からん。』


私らは付き合ってんの?
 

⏰:09/03/20 09:43 📱:N703iD 🆔:bKNl0Pwo


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