夏祭り、恋花火
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#471 [七瀬]
でも、仕方ない。
前にもゆうたけど、
“神野商会”とはそうゆうとこ。
ただの仕事仲間でしかない。
相手のことに、一々干渉しない。
お互いなにも知らんでいい。
“祭”とは、そうゆうとこ。
:09/04/05 00:51 :N703iD :6MvmfN.s
#472 [七瀬]
それが暗黙の了解であり、掟。
そう思うと、昔の私は掟、破り過ぎやろ。笑
プライベートも、なにもなく質問攻めやったもん。
でも大きくなるに連れ、
そうゆうことが分かってくる。
自然と、体に染み付いてくる。
:09/04/05 00:55 :N703iD :6MvmfN.s
#473 [七瀬]
そして、
そのたびに
遊希が遠くなってゆく
気がして
ひしひしと胸を締め付けた。
:09/04/05 00:57 :N703iD :6MvmfN.s
#474 [七瀬]
ピンポーン
「開いてるー。」
中からそう声が聞こえたから、ドアを開けた。
「まつり、ありがとう。
重かったやろ?」
奏がビニール袋を持ってくれたその時
「おう。」
:09/04/05 01:00 :N703iD :6MvmfN.s
#475 [七瀬]
下から声が聞こえた。
『遊希…』
「まつり、久しぶりやなっ」
そうやって、白い歯を見せて笑った。
そのおかげで、
少しだけ緊張がほぐれた。
『ほんま久々やな。』
「うん、やな。」
:09/04/05 01:03 :N703iD :6MvmfN.s
#476 [七瀬]
『あ、そうや。これ…』
そういって、
袋に入ったシュークリームを渡す。
「サンキュー。
なんか口が寂しかってん」
ルンルンしながら
あさる遊希に、
少しホッとする。
良かった。
いつもの遊希や。
:09/04/05 22:46 :N703iD :6MvmfN.s
#477 [七瀬]
だって、
あの奏とヨリを戻した日から、
遊希とは、なんか気まずくって…
それは多分、
応援してくれてる遊希と
なぜか苦しい私の気持ちが反比例してたから。
遊希の気遣いが
私は嫌で
遊希の“良かったな”
って笑う顔が息苦しかった
:09/04/06 01:44 :N703iD :YoigC51Q
#478 [七瀬]
「まーつり、乾杯しよ!!」
奏がビール
私はチューハイ、
遊希はコーラ片手に乾杯する。
チンッ
グラスの響く音が
気持ち良く部屋に響く。
『かんぱーいっ』
3人の声も元気良く響く。
:09/04/06 01:49 :N703iD :YoigC51Q
#479 [七瀬]
「あれ?
もう酒無くなかったわ。」
空になった缶を手に
物足りなそうな奏。
『じゃあ、
私、買ってくるわ…』
そう立ち上がろうとした
瞬間に
「いいよ。
もう外暗いし、俺が行ってくるわ。」
奏は言った。
:09/04/08 23:55 :N703iD :JtNg4n8U
#480 [七瀬]
「じゃっ、行ってくるわー」
『いってらっしゃい。』
近所のコンビニへと向かう奏を見送った後、
元の場所に腰を下ろす。
「あいつ、
ほんま酒好きやな。」
ゴロゴロ寝転びながら
遊希。
『そぉゆう遊希は…』
横目で遊希を見る。
:09/04/08 23:59 :N703iD :JtNg4n8U
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