夏祭り、恋花火
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#492 [七瀬]
とりあえず、
酒から解放されるんや
とゆう解放感に浸りながらドア付近まで足を運ぶ。
「じゃあ帰るわな、奏。」
『おやすみ〜またあし…』
「待って!」
奏の引き止める声に
2人で振り向く。
「どしたんや。」
:09/04/09 23:21 :N703iD :bh4XHvt6
#493 [七瀬]
「別に〜帰らなくても〜」
奏は呂律の回らない口調。
「まつり、今日泊まりぃや」
『え、でも…』
「明日は学校ないやろ?」
『まあ…
でも!その…』
「じゃあえーやん。
決定!!」
:09/04/09 23:26 :N703iD :bh4XHvt6
#494 [七瀬]
おろおろしながら
遊希を見る。
「じゃー、俺は帰るわ。」
チラッと私を見て、
すたすたと階段を降りていった。
私を置いて。
「ま〜つりぃ。」
取り残された私には奏の声が聞こえただけだった。
:09/04/09 23:39 :N703iD :bh4XHvt6
#495 [七瀬]
「なあ〜」
私を呼ぶ。
「好きやで、まつり。」
『んんっ…』
いつもの優しいキスではなく、荒っぽい。
こんなに余裕のない奏、
初めて。
:09/04/09 23:48 :N703iD :bh4XHvt6
#496 [七瀬]
そのままベッドへ。
私は、奏に抱かれながら
遊希のことを考えてた。
時折聞こえる奏の
“まつり、離れんな”
とゆう言葉を耳に…
:09/04/09 23:53 :N703iD :bh4XHvt6
#497 [七瀬]
『う〜ん…』
ムクッと体を起こすと
太陽の光いっぱい差し込んでいて、目を上手く開けられない。
ふと、下を見ると
奏が静かな寝息を立てて
眠っている。
あ…そうか。
昨日は泊まったんだ…
:09/04/10 20:42 :N703iD :M6Uf2VzY
#498 [七瀬]
ズキン
『…いった…〜』
立ち上がろうとすると
頭が痛む。
お酒の飲み過ぎだろうか。
それとも…
「…んん〜まつり?」
:09/04/10 20:45 :N703iD :M6Uf2VzY
#499 [七瀬]
『奏…おはよ。』
「おはよ…痛っ」
頭を抱えて、
そうゆう奏に冷蔵庫から
水を取出し注いであげる。
「ありがとう。」
そう言って、一気に飲み干す。
それを見て、
私もコップを口へ運んだ。
:09/04/10 20:49 :N703iD :M6Uf2VzY
#500 [七瀬]
ズキンズキン…
まだ頭は痛むけれど、
傍にある服を着始める。
「帰んの?」
『うん、
ちょっと疲れたし…』
「もぉちょっとおりぃや。」
『…』
:09/04/10 20:53 :N703iD :M6Uf2VzY
#501 [七瀬]
「お願い。
もうちょっといて?」
黙っている私を見て、
手を合わせて言った。
もう…帰りたい。
『…ごめんね。』
「そっか。
なんか俺の方こそ、ごめんな。
しんどいのに、ワガママゆうて。」
淋しそうな笑顔に
少し後悔する。
:09/04/11 01:30 :N703iD :EJWDtS.g
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