夏祭り、恋花火
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#360 [七瀬]
 
遊希の言ったことは、
ほんまやったんや……

落胆する。


「まつり…
なんで、ここにいるん?」


『いつ彼氏の家に来たってええやろ?
ただ奏に会いたなっただけ。』

私、ほんと嫌な女。

麻友ちゃんに、
こんなことゆうなんて。

⏰:09/03/29 23:39 📱:N703iD 🆔:raWiQQ8.


#361 [七瀬]
 
 
『麻友ちゃんこそ、なんで?
なんで、奏の家から出てきたわけ!?』


分かってるくせに

麻友ちゃんが答えられへんことを聞く私。


ズルいのは分かってる。


けれど、止められないの。 
 

⏰:09/03/29 23:43 📱:N703iD 🆔:raWiQQ8.


#362 [七瀬]
 
思った通り、

なにも言わず、目をそらす麻友ちゃん。


『なんで?
答えてよ、麻友ちゃん。』

ひるまず攻める。


「それは…」


ジッと麻友ちゃんの目を見る。
 

⏰:09/03/29 23:46 📱:N703iD 🆔:raWiQQ8.


#363 [七瀬]
 
「そ、奏君が忘れ物してて……
届けてあげてん。」


また祭あるから、その時に渡せばええやん。

そんなに大事な忘れ物なわけ?

ってゆうか、
そんなに大事な忘れ物なら忘れんやろ、普通。


それに、わざわざ2時間もかかるのに電車、乗って来たん?

⏰:09/03/29 23:50 📱:N703iD 🆔:raWiQQ8.


#364 [七瀬]
 
ツッコミ所、満載な答え。

麻友ちゃんの下手くそな嘘に、もっと強く睨む。


「フッ、フフフフ…」

麻友ちゃんが妖しく笑った。

「こんな言い訳、さすがに通じんよなぁ。
まつりも子供じゃないわけやし。」


いつもと違う麻友ちゃんに戸惑う。

⏰:09/03/29 23:56 📱:N703iD 🆔:raWiQQ8.


#365 [七瀬]
 
「ええわ。
そこのファミレスで話そ。

な?まつり。」


その戸惑いを隠すために
精一杯、麻友ちゃんの言葉に頷く。


この人は麻友ちゃんじゃない。

なんか、いつもより化粧も濃くって、露出の多い服。 
 

⏰:09/03/30 00:01 📱:N703iD 🆔:gYBu1X56


#366 [七瀬]
それに見た目だけじゃなくって、

オーラが違う。


きつい、誰も寄せ付けないようなオーラを
今の麻友ちゃんは発していた。


いつもの、

優しくって、しっかりした清楚な女子大生の姿は


そこには、なかった。
 

⏰:09/03/30 00:06 📱:N703iD 🆔:gYBu1X56


#367 [七瀬]
 
 
「いらっしゃいませー。」


「私はアイスミルクティーを一つ。
まつりは?」


『…私も、同じの。』


「じゃあ、アイスミルクティー二つ下さい。」


「かしこまりました。」
 

⏰:09/03/30 00:15 📱:N703iD 🆔:gYBu1X56


#368 [七瀬]
 
「お待たせしました。
アイスミルクティーお二つです。」


カランカラン

しばらく、ストローでコップをかき回していた麻友ちゃんが話しだした。

「さあ、どっから話そか。まつり、何が聞きたい?」


なにがって…

挑発的な麻友ちゃんの態度に怒りを隠せない。

⏰:09/03/30 00:20 📱:N703iD 🆔:gYBu1X56


#369 [七瀬]
 
 
「まあまあ、
そんな怖い目ぇせんと。」

『…』

黙って、睨み続ける。


「ごめん。
タバコ吸うていい?」

そう言うと、
麻友ちゃんは鞄からタバコを取出し、火を付けた。
 
 

⏰:09/03/30 00:24 📱:N703iD 🆔:gYBu1X56


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