夏祭り、恋花火
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#485 [七瀬]
遊希の言う“あれから”
とは、もちろん奏とヨリを戻した日。
あれから3ヶ月が経とうとしている。
麻友ちゃんとは、
一切連絡をとっていない。
どこでなにをしてんのか…
奏のことも、
どう思ってるんやろか。
それも謎のまま。
:09/04/09 06:58 :N703iD :bh4XHvt6
#486 [七瀬]
カンカンカンカン…
階段を上る音が
段々、大きくなってきた。
「…またなんかあったら、俺にゆいや。」
カチャ
『あ…奏、おかえり』
「ただいま。」
:09/04/09 22:01 :N703iD :bh4XHvt6
#487 [七瀬]
お酒が入っているせいか、奏の頬は赤くなっていた。
「もっかい飲み直そー!!」
そう言って、
持っている袋を上げて見せた。
中にはぎっしりと缶が
詰まっている。
はぁ
横からため息が。
:09/04/09 22:05 :N703iD :bh4XHvt6
#488 [七瀬]
『ねえ〜ねぇねぇねぇー!ねぇってば!!』
「ん?」
振り向いた奏は
…完全に出来上がってた。
『飲み過ぎだって!!
もうそろそろ…』
「まだいーじゃ〜ん。」
:09/04/09 22:09 :N703iD :bh4XHvt6
#489 [七瀬]
困ったように
遊希をチラッと見る。
『なんとかしてよ〜』
小さな声と目線で訴える。
しょうがないなあ
とでもゆうように重い腰を上げた遊希。
「ほら、奏!」
肩を叩く。
:09/04/09 22:13 :N703iD :bh4XHvt6
#490 [七瀬]
「遅なったら電車なくなるし、
外もこれ以上、暗なったらまつりも女やし、危ないやろ。
今日はこの辺でお開きにしよーや、な?」
奏は納得していない様子だったけど、渋々頷いた。
「よし、じゃあ帰ろか!
まつり、送るわ。」
『うん。』
:09/04/09 22:21 :N703iD :bh4XHvt6
#491 [七瀬]
ん〜、
やっと解放されるー!!
奏はアルコールが入ると
いつものしっかり者で頼れるイメージの奏が
…うーん、なんとゆうか
その逆になるって感じ、
それに、めっちゃ飲む!!
お酒は嫌いやないけど
強い方でもない私はいつもクタクタ。
:09/04/09 23:17 :N703iD :bh4XHvt6
#492 [七瀬]
とりあえず、
酒から解放されるんや
とゆう解放感に浸りながらドア付近まで足を運ぶ。
「じゃあ帰るわな、奏。」
『おやすみ〜またあし…』
「待って!」
奏の引き止める声に
2人で振り向く。
「どしたんや。」
:09/04/09 23:21 :N703iD :bh4XHvt6
#493 [七瀬]
「別に〜帰らなくても〜」
奏は呂律の回らない口調。
「まつり、今日泊まりぃや」
『え、でも…』
「明日は学校ないやろ?」
『まあ…
でも!その…』
「じゃあえーやん。
決定!!」
:09/04/09 23:26 :N703iD :bh4XHvt6
#494 [七瀬]
おろおろしながら
遊希を見る。
「じゃー、俺は帰るわ。」
チラッと私を見て、
すたすたと階段を降りていった。
私を置いて。
「ま〜つりぃ。」
取り残された私には奏の声が聞こえただけだった。
:09/04/09 23:39 :N703iD :bh4XHvt6
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