黒猫の棲むところU
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#146 [イリア]



男「昨日団長さんが言ってたとおり
このたび見事に合併することに
なったのね♪……まぁ理由は、
俺たちからの情報によって
的確に攻めてきた妖に…

……半妖たちが、
殺られちゃったからなんだけど」


麗「……うるさいッッ!!!!」


麗さんが叫ぶ。

⏰:09/04/05 03:01 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#147 [イリア]



麗「……うるさいよ、もう……

もう止めてよ……」



男「…残念だったよねぇ〜
半妖も必死に戦ったみたいだけど。

…仲間がさぁ、目の前で死ぬのって…

…あはは!!俺には分かんねぇや!!」


⏰:09/04/05 03:02 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#148 [イリア]



最低。

笑い続ける男達を睨(ニラ)む。



それを覚えてて、

それで泣いてる麗さんを前に

何でそんな風に笑えるの?


⏰:09/04/05 03:02 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#149 [イリア]



男「…何、その目?」


男が私を睨む。


⏰:09/04/05 03:03 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#150 [イリア]



男「…雨原もさ、不運だよね。
もうちょい時期がズレてれば…
……こんな目に会わずに済んだのに」


七「麗さん」


名前を呼ぶ。
応(コタ)えて欲しいから。
逃げないで、
今だけは誰にも頼りたくない。

⏰:09/04/05 03:03 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#151 [イリア]



七「……何があったんですか…」


麗「…………」


泣き続ける麗さん。
言葉は返ってこない。


代わりに、横の男が
私を見ながら言った。


⏰:09/04/05 03:04 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#152 [イリア]



男「…ん?それって、
麗と俺たちのこと?
―…別に何もないよねぇ〜」


男「そうそう。敢えて言えば、
麗が、俺たちが妖側の
スパイなんじゃないかって
嗅ぎつけてきて、
話しかけてきたもんだから…」


⏰:09/04/05 03:05 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#153 [イリア]



男「嗅覚いいんだよねー麗ちゃん♪

まぁそれで何か
言い合いになったりしちゃったり?

あんまりしつこいんで
ちょっと殴ったりしたら、
痣(アザ)になっちゃうしさあ」


⏰:09/04/05 03:05 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#154 [イリア]



男「ついでにキスなんかしてみたら、
めっきり大人しくなっちゃって。
本当可愛いよねー♪

―……死んだ仲間のために、
生きている仲間のために、
スパイを見つけだそうとした?
でも麗ちゃん、やっぱ甘いよ。
一人で何でもしようとするから―…」


⏰:09/04/05 03:06 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#155 [イリア]



七「――……痛ッッ……!!」


上から髪を引っ張られ、
思わず声が出る。


⏰:09/04/05 03:07 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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