黒猫の棲むところU
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#117 [イリア]



七「―……さっき文房具屋の前で…
麗さんの声、してませんでした?

……麗さん近くにいるんですか?」



男「さぁ〜ね〜?どう思う?」


⏰:09/04/05 02:36 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#118 [イリア]


七「―……ッッ!!ふざけないで下さい!!
麗さんいるんですか?!何で??!!
昨日のことだって……
どこにいるんですか??!!
早く言わないと、誰か人を―…ッッ!!」


男「黙れよ雨原ぁ〜」


七「!!」


後ろから羽交い締めにされる。
気がつかないうちに、
後ろにもう一人いたらしい。

⏰:09/04/05 02:38 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#119 [イリア]



七「離して下さいッッ!!!!」


男「あんたってさ、いっつもそうなの?
誰か人をってさ、あんたは?

あんたは何もしない訳?」


七「――……ッッ!!」


⏰:09/04/05 02:38 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#120 [イリア]



男「昨日も森で、
あんたが狼を呼びにいったんだろ?
何ですぐ飛び出して来なかったの?

本当に麗のこと好きなら、
なりふり構わず、
飛び出してくるっしょ〜」


⏰:09/04/05 02:39 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#121 [イリア]



考える。

思い出す。


昨日、私は森で
かなわないと思ったから
狼さんを呼びに行った。


震えてる麗さんを残して。


⏰:09/04/05 02:39 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#122 [イリア]



男「…まぁ所詮、俺たち半妖と人間は
解(ワカ)りあえないってこと♪
特にあんたら、雨原一族とはさぁ」


男「それにしても、
アスタリスクも墜ちたよなあ〜
まさか雨原を、
団員にするとは思わなかった」


⏰:09/04/05 02:40 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#123 [イリア]



男「雨原一族なんてさ、
利用して捨てるに限るよ♪
てか、最近続いてる雨も
よく考えたらこいつのせいじゃね?
まぢ体だるいんですけどー」


七「――…ッッ!!!!
知りませんよ、そんなの!!
いいから離して!!麗さんはどこ?!」


⏰:09/04/05 02:41 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#124 [イリア]



男「あははー♪威勢いいね。
あんたさ、黒猫や団長に
気に入られてるからって
調子のってない?
言いたくないけど、俺たちさぁ…」


後ろで私の首をしめてる
男性の声がやむ。

不思議に思って振り向こうとすると、
首もとに痛みが走った。


⏰:09/04/05 02:41 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#125 [イリア]



七「――――……………痛………」


何かに噛まれている感じがする。

なに―――………?


男「…雨原一族、嫌いなんだよね」


首もとから、血の香り。
甘い甘い、あの夢と同じ。


⏰:09/04/05 02:42 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#126 [イリア]



男「うわ、やっぱこの女
本当に雨原なんだー…うん、
嫌な臭いがする。雨原の香り。」


男「…おい、あんまり血流させるな。
誰かが気づく。」


⏰:09/04/05 02:43 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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