黒猫の棲むところU
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#127 [イリア]



その声と同時に、私の首もとから
何か、が 離れた。



男「ペッ!まっずー
雨原一族なんて、噛むもんじゃないね」


⏰:09/04/05 02:43 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#128 [イリア]




七「――…吸血鬼(ヴァンパイア)…?」


男「おしいねー吸血鬼ではないよ♪
俺たちはコウモリの妖と
人間の間で生まれた半妖。

まぁ昔話みたく、噛まれたからって
あんたまで吸血鬼になることはないし
安心していいよー♪」


⏰:09/04/05 02:45 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#129 [イリア]



そう言われ、腕を引っ張られる。
頭がクラクラして、立っていられない。
その場に倒れこんだ。


男「おいおい、どんだけ吸ったわけ?」


男「ごめーん♪だってさ、
雨原一族の血だぜ?今貰わないと
一生飲むことなんて出来ないだろうし」


⏰:09/04/05 02:45 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#130 [イリア]



男「それもそうか…
まぁとりあえず続きは、
場所を移動させてからね♪」


意識が朦朧(モウロウ)としだす。

駄目、今意識を飛ばしたら、
必ず後悔する。


⏰:09/04/05 02:46 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#131 [イリア]



下唇を噛み、意識を保つ。

男達は私の腕を引っ張り、
引きずるように歩き出した。


⏰:09/04/05 02:46 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#132 [イリア]





しばらくすると、
道は行き止まりになった。

暗く狭い路地裏。
そこにいたのは、男性一人と、麗さん。


男「遅っせ〜待ちくたびれた…って、
あら、雨原?本当にいたんだ」


⏰:09/04/05 02:46 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#133 [イリア]



麗「――………ッッ??!!」


麗さんの驚いている顔が見える。


麗さんは紐(ヒモ)か何かで
腕を後ろで縛られていて、
壁にもたれ座りこんでいた。


でも、怪我はしてなさそう……


⏰:09/04/05 02:48 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#134 [イリア]



麗「ちょっとッッ!!!!!」


麗さんの声が、狭い路地裏に響く。


麗「何よ、その子……その血…
…ッッ!!本当いい加減にしてよ!!!!
何でこんなことするの!!!!
雨原は…関係ないでしょ??!!」


⏰:09/04/05 02:52 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#135 [イリア]



血が足りないからか
本当に飛びかけていた意識が、

麗さんの声で引き戻される。


⏰:09/04/05 02:52 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#136 [イリア]



男「関係なくはないでしょー♪
記憶はなくても、雨原なんだし?
別に個人的な恨みはないけど、
何かさ…雨原一族って
嫌いなんだよねー」


麗「……何言ってんの……
血は止まってるの?
止血はしてるの?」


⏰:09/04/05 02:52 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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