漆黒の夜に君と。U[BL]
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#249 [ちか]
「冥ちゃーん!!準備するでー♪」

少し遠くからめぐさんの明るい声が届く。
俺もそんな明るさにつられて「はーい!」と返事を返し、腰を上げた。
いつの間にか、だいぶ痛みは無くなっていた。

「あ、」

凌さんは動かず座りこんだまま。

「ほら、凌さんも行くんですよっ!!」

俺がそう言って手を差し出すと、
凌さんは少し戸惑いの表情を見せた後、

その手を掴んだ。
――――――――――――
――――――――――――

⏰:09/07/20 15:47 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#250 [ちか]
― 凌side.―

『仲良くなれたら
     良いですね』


まさかそんな風に言われるなんて、思ってもみなかった。


アイツと仲良く
なんて考えてもみなかった


だけど、何だろう?
嫌(イヤ)じゃないこの感覚。

嫌い(キライ)なはずなのに。
─────‥‥
───────────

⏰:09/07/20 16:08 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#251 [ちか]
――――――――――――
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― 冥side.―

「あ〜!!!食った食った♪
もう食われへんわあ!」

太陽はすっかり沈み、無数の星が瞬く下で俺達はバーベキューの終盤を迎えた。

「俺ももう限界‥。」

無理やりと言っていいほどめぐさんに食べさせられた俺は、椅子に座りこみすっかりダウン。


恭弥も凌さんも最初は乗り気じゃなかったけど、なんやかんやで楽しんでたみたい。

⏰:09/07/20 16:11 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#252 [ちか]
恭弥は少し眠そうに肩肘をついて椅子に座っているし、凌さんは相変わらずの無表情を貫いていた。


「ほな、俺ちょっと散歩でもしてくるわ〜♪」


言い放った口調の軽さに対し、俺達3人の反応は重く、そして敏感なものだった。


それを知ってか知らずか、めぐさんは足早に玄関へと向かっていく。

⏰:09/07/20 16:42 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#253 [ちか]
そうと決まったワケじゃないのに、さっきあんな事を聞かされたせいか、めぐさんの目的が散歩とは思えなかった。


嫌な予感がする‥‥


きっと誰もがそう感じていたはずだ。


「し、凌さん‥‥っ
追いかけなくて良いんですか?!」

⏰:09/07/20 16:49 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#254 [ちか]
「俺には関係無い。」

「関係無いって……
でもっ‥‥「うるさい。」

「‥‥‥ッ!!」

凌さんはこれまでにないくらいキツい眼で俺を睨んだあと、立ち上がった。

俺は遠退いていく背中に必死で叫ぶ。

「でもッ…、めぐさんを助けてあげられるのは凌さんだけなんですよ‥‥っ!!!!」

しかし凌さんはなんの反応を示すこともなく、屋内に消えていった‥‥───

⏰:09/07/20 16:55 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#255 [ちか]
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
更新ストップします^p^
もし読んでくれている方
いましたら、ぜひ感想等
聞かせてください★

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4220/
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

⏰:09/07/20 16:58 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#256 [ちか]
― 凌side.―

───‥‥
『めぐさんを助けられるのは凌さんだけなんですよ』
      ‥‥────


部屋に戻ってからも
頭に残るのはその言葉ばっかりだ。

⏰:09/07/20 20:40 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#257 [ちか]
助ける?

俺がアイツを?


そんな事出来るわけ‥──


だけど何故だろう

アイツの去っていく背中が
目に焼き付いて離れない。

⏰:09/07/20 20:52 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#258 [ちか]
俺には関係ない
俺には…


何度もそう言い聞かせた


だいたい俺が行ったところで何になる?


きっと払いのけられて終わる。きっと。

⏰:09/07/20 21:12 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


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