漆黒の夜に君と。U[BL]
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#494 [ちか]
「――‥‥に、それ……」
何かの糸が切れたみたいだった。
抑制していたソレはどこかに消えて、俺は吐き出すように叫んだ。
「何だよ、それ……っ
俺のこと要らないなら、そう言えばいいじゃん!!!!!
人がどんな気持ちで貯めた金かも知らないで…っ
:10/03/02 08:00 :P906i :GuhYBDKw
#495 [ちか]
分かったよ、言われなくても出てってやるよ!!
そんであの昨日の女の人と暮らせばいいじゃん!!!!」
ポタポタと溢れだした涙は止まる気配など全くない。
目の前で恭弥は驚いた顔のまま俺を見つめている。
「なに、昨日の女の人って…」
口を開いたかと思えば、シラを切るつもりのような台詞。
:10/03/02 08:07 :P906i :GuhYBDKw
#496 [ちか]
もう、うんざりだ。
こんな奴に振り回されるのはやめよう。
もうこれで終わりにする。
何もかも、全部。
「俺だってもう要らない!!!
お前なんか…っ
お前なんか…―――っ!!」
:10/03/02 08:12 :P906i :GuhYBDKw
#497 [ちか]
:10/03/02 08:12 :P906i :GuhYBDKw
#498 [我輩は匿名である]
この小説だいすきです(*^^*)
更新楽しみにしてます
ちかさんのペースで頑張ってください
:10/03/02 18:43 :P02A :Nm5C0NI.
#499 [ちか]
>>498→匿名さま!
あ、あ、あ、ありがとうございます〜っ(´;ω;`)
←
そうやって言ってもらえてわたしも小説も幸せ者です!!
これからもよろしくお願いします★
:10/03/02 21:52 :P906i :GuhYBDKw
#500 [ちか]
>>497続.
俺はそんな言葉と、
ずっと握りしめていた小さな箱を投げつけて部屋を飛び出した。
二度とここには帰らない。
もう俺には要らないんだから。…―――
:10/03/02 21:56 :P906i :GuhYBDKw
#501 [ちか]
― 恭弥side.―
「世界で一番
大嫌いだ………っ!!!!」
頭の中で何度もその言葉と冥の泣き顔が浮かんだ。
離さないって決めたのに
返事を聞くのが怖くて
傷つきたくなくて
僕は突き放した。
もう同じ過ちはしないって決めたのに…
:10/03/02 21:59 :P906i :GuhYBDKw
#502 [ちか]
暫く動けなくて、そのまま突っ立っていた。
足元に目をやると、
投げつけられた見覚えのない箱が転がっている。
ふいにそれを拾い上げ、開けてみて、
僕は絶句した。
:10/03/02 22:06 :P906i :GuhYBDKw
#503 [ちか]
箱の包みを開けてみると、中にはシルバーのネックレスと一枚のカード。
【 誕生日おめでとう 】
カードにはそう書かれていた。
「こんな‥‥なんで…っ」
そこまで言って全てを悟った。
:10/03/03 20:56 :P906i :iyYuMZCE
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