漆黒の夜に君と。U[BL]
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#504 [ちか]
冥はもしかして、コレのためにバイトしてたんじゃ…
「そんな…」
まただ。
また僕は信じることが出来なかった。
アイツの時みたいに…
追いかけなきゃ。
もうあの時みたいな後悔は二度としたくない。
シルバーのネックレスを握りしめて僕は部屋を飛び出した。
:10/03/03 21:02 :P906i :iyYuMZCE
#505 [ちか]
― 冥side.―
「はぁ…っはぁっ…――」
どのくらい
どこまで
あれから走ってきたのかなんて全然分からなかった。
無我夢中に走って、
限界が来て、
俺は行き倒れるように道の端に踞(ウズクマ)った。
:10/03/04 08:13 :P906i :KHidM2Gc
#506 [ちか]
人の目なんて気にならなかった。
むしろ気にするほどの余裕がなかったと言うほうが正しいのかも知れない。
いろんな感情が溢れて、
溢れすぎて壊れそうだ。
これからどうなるんだろう
帰る場所も何も
残ってない俺に価値なんてあるんだろうか…
:10/03/04 08:24 :P906i :KHidM2Gc
#507 [ちか]
いっそこのまま
消えられたら‥‥
そう思った時
目の前で白い車が静かに停まった。
中から人が降りてくる。
「‥‥‥し‥のぐさん…?」
そこで俺の意識は途絶えた
:10/03/04 13:04 :P906i :KHidM2Gc
#508 [ちか]
気がつくとそこはベッドの上だった。
頭が痛い。
泣きすぎたのかな…
「あ、気がついた?」
ふと声のする方を見ると、凌さんが立っていた。
:10/03/04 13:08 :P906i :KHidM2Gc
#509 [ちか]
「夢じゃなかったんだ…」
正直切羽詰まりすぎて、あの車も凌さんも夢だったんじゃないかって思っていた
「人を夢扱いするのやめてくれる?」
そう言ってクスリと笑う凌は相変わらず綺麗だった。
少し髪を切ったみたい。
:10/03/04 13:10 :P906i :KHidM2Gc
#510 [ちか]
「なんであんなトコに?」
碧眼が俺を映す。
「‥‥や、…その‥‥ちょっと喧嘩したって言うか…はは」
誤魔化しきれずに俺は無理矢理笑顔を作った。
:10/03/04 13:14 :P906i :KHidM2Gc
#511 [ちか]
そんな俺に大した反応を見せることなく、凌さんは
「ふーん。
まぁ、お茶入れてくる。
ミルクでいい?」
それだけ聞いて、俺が頷くと部屋を出ていった。
今は深入りされるより、それくらいが心地よかった。
:10/03/04 13:16 :P906i :KHidM2Gc
#512 [ちか]
「お待たせ。」
暫くしてマグカップを2つ持った凌が現れた。
「はい。」
そう言って出されたマグカップを受け取り、一口啜る
「美味しい…」
そう言いながら俺は数回に分けてソレを飲み干した。
その中に何が入っていたのかも知らずに。
:10/03/04 15:38 :P906i :KHidM2Gc
#513 []ゅか]]
うあ〜!
気になりますねy
:10/03/04 21:56 :W62SH :Zp9vuvwE
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