漆黒の夜に君と。U[BL]
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#784 [ちか]
「俺はあんたの物じゃない!!
透は俺の親友なんだよっ、口出ししてくるな!!!!
もう…ッ、
もういい加減
迷惑なんだよ!!」
はぁはぁ…ッ
息も吸わずに吐き出したもんだから、言い終わる頃には肩で息をしていた。
:11/06/15 01:05 :P906i :YxB7aKMQ
#785 [ちか]
ふと見上げると、
その漆黒の目は確かに俺を映していた。
そんな風に見るなよ。
なんでそんな悲しそうな目するんだよ。
酷いのは
どっちだと思って…ッ
もう涙を堪えるのも
限界に達していたその時、
「あれ、冥?」
:11/06/15 01:08 :P906i :YxB7aKMQ
#786 [ちか]
聞き覚えのあるその声の方に振り返ると、
そこに立っていたのは透だった。
「と……おる‥‥、」
突然のことで混乱した俺の頬をずっと我慢していた涙の一粒が筋を通して伝った。
:11/06/15 01:11 :P906i :YxB7aKMQ
#787 [ちか]
ぎゅ…っ
それとほぼ同時に
何かに包まれる感覚を感じた。
それは暖かくて強くて、
馴染みのある匂いがした。
透の腕が俺を包み込む。
:11/06/15 01:14 :P906i :YxB7aKMQ
#788 [ちか]
「…もういい加減にしてくれませんか。」
重みのある、
怒りの混じった声が
頭に響いた。
ちょうど頭一つ分でかい透の声が、
この密着のせいでちょうど俺の頭を通っていくのだ。
:11/06/15 01:16 :P906i :YxB7aKMQ
#789 [ちか]
「冥、行こう。」
そう言って右手を強く引かれる。
歩いてきたのであろうことはその手の冷たさで分かった。
その力に促されるように、俺の足も同じ方向を向く。
:11/06/15 01:20 :P906i :YxB7aKMQ
#790 [ちか]
「冥‥‥‥‥ッ、」
そう呼ばれ、
思わず振り返って見た、
アイツの悲しそうな表情(カオ)を残して。‥‥────
:11/06/15 01:22 :P906i :YxB7aKMQ
#791 [ちか]
:11/06/15 01:25 :P906i :YxB7aKMQ
#792 [ちか]
強く握られた手が痛い。
まるで怒りが伝わってくるみたいだ。
いたたまれなくなって俺は思わずその手を解いた。
「あ、ごめん。」
力んでることに初めて気づいたのか振り向いて謝られたけど、まだ自分の目が潤んでいるのを見られたくなくて視線を外した。
:11/06/15 19:02 :P906i :YxB7aKMQ
#793 [ちか]
まだ体には抱き締められたときの感触が残っている。
知らず知らずのうちに俺は右腕を擦っていた。
まるでその感触を確かめるように。
「急に抱き締めたりなんかしてごめんな。」
「え?…あ、いや、別に…」
変な空気が俺たちを取り巻いて、気まずさは増すばかり。
:11/06/16 00:30 :P906i :8oj82JQ.
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