漆黒の夜に君と。U[BL]
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#477 [ちか]
「情けない…」
強がっても、
口に出さなくても、
俺はいつの間にか、そこまで恭弥に依存してたんだ。
問い詰めて離れてしまうなら、何も言わずにいつもみたいに笑って一緒に居れた方がよっぽど幸せ。
そう思ってしまうくらい、もう気持ちは傾いていたんだ。
:10/03/01 16:48 :P906i :k.iFxsI2
#478 [ちか]
普通にしてれば
大丈夫。
いつも通り名前
呼んでくれるはず。
“要らない”なんて
言われるはずない。
黙ってよう。
黙ってれば幸せで
居られるんだから…
:10/03/01 16:58 :P906i :k.iFxsI2
#479 [ちか]
学校では割りと平然を
装えた。
透には目腫れてるって
言われたけど…
なんとか誤魔化しきれた、と思う。
あとは帰って
普通に喋って笑って
寝るだけ。
…それだけって思ってた。
:10/03/01 17:00 :P906i :k.iFxsI2
#480 [ちか]
「 冥。 」
ふい打ちだった。
だって帰ったら玄関で恭弥が待ってたんだから。
「お、おかえり…」
咄嗟に出たのはそんな言葉だった。
動揺して声が震えてるのが自分でも分かった。
:10/03/01 17:06 :P906i :k.iFxsI2
#481 [ちか]
まだ心の準備も出来てないのに…
手足が震えて、恭弥の顔をまともに見れない。
でも分かってる。
それだけが理由じゃないことぐらい。
本当の理由は、
:10/03/01 17:20 :P906i :k.iFxsI2
#482 [ちか]
「…話がある。来て。」
恭弥の目が真剣で、
いつもと違うから。
:10/03/01 17:22 :P906i :k.iFxsI2
#483 [ちか]
俺は小さく頷いて
先を歩く恭弥に
付いていくことしか
出来なかった。…―――
:10/03/01 17:26 :P906i :k.iFxsI2
#484 [ちか]
― 恭弥side.―
急な仕事入って暫く家に帰ってなかったけど、
正直頭の中は冥のことしか無かった。
あの夜拒否されて、
それからすぐ仕事でまともに話も出来ないままで、
仕事が手につくわけなかった。
:10/03/01 17:35 :P906i :k.iFxsI2
#485 [ちか]
だから、調べさせたんだ。
松山に。
あの夜、冥がなんで遅かったのか。
すぐに理由は分かった。
またバイト始めたらしい、と。
僕が留守の間もずっと。
:10/03/01 17:37 :P906i :k.iFxsI2
#486 [ちか]
なんでバイトなんかする必要がある?
金が足りないなら
いくらでもあげるのに
なんで僕を拒んだ?
考えた結果、
ある結論にたどり着いた。
:10/03/01 17:39 :P906i :k.iFxsI2
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