漆黒の夜に君と。U[BL]
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#740 [ちか]
「あ‥‥うん、全然気づかなかった。」
恭弥はそう言って少し困った顔をする。
なんだ。
普通じゃないか。
俺の考えすぎ?
今日の透と言い、恭弥と言い、全部俺の勘違いか。
「なーんだ!!心配して損したっ。」
「心配?」
なぜか恭弥は少し間合いを狭めた。
:11/05/30 16:17 :P906i :nhTHY9Gc
#741 [ちか]
「心配してくれたんだ?」
あらま。
さすが気分屋恭弥様。
もうニコニコしちゃってるよ。
「わ、わりぃかよ…。」
急にニコニコしながら詰め寄ってこられると、それはそれで困るって言うか、照れるって言うか…。
:11/05/30 16:22 :P906i :nhTHY9Gc
#742 [ちか]
「嬉しい。ありがとう。」
ちゅ。
腕を引き寄せられてから
頬を触られ、
その唇が重ねられるまで、
それは一瞬の出来事だった。
:11/05/30 16:25 :P906i :nhTHY9Gc
#743 [ちか]
「☆@%$◆℃▽〜ッ!!///」
「え、なに?足りない?」
余裕を含んだ笑顔で
そう問いかけてくる姿は
悪魔にしか見えない。
「ちっがーう!!!!///」
俺の声は車中に響いて、
それでも俺の耳を
一番支配していたのは
恥ずかしくなるくらいうるさい自分の心臓の音だった。
:11/05/30 16:30 :P906i :nhTHY9Gc
#744 [ちか]
*感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4220/これから用事があるので
また夜に更新します(*^^*)
よかったら
感想、アドバイス等
お願いします!
元気が出ます\(^o^)/
帰ったら感想板へのレスも返していきます*
誤字脱字の訂正をしたいのですが、話の間に入れたくなくて訂正出来ずにいます;
気になられたらすいませんm(__)m
ではまたあとで*
:11/05/30 19:16 :P906i :nhTHY9Gc
#745 [ちか]
>>743続き
― 恭弥 side.―
家に着いてから
部屋に戻りベッドに仰向けに倒れこんだ。
無造作に伸ばした手が
宙をかく。
「まさか顔に出てるなんて。」
宙をかいたその手の後に、冥の心配そうな顔が浮かんだ。
:11/05/31 00:01 :P906i :m8JJ0MGc
#746 [ちか]
冥はああ見えて
自分以外の人間に対して
すごく敏感なところがある
良く言えば
人の気持ちを察してあげる優しさがある。
…悪く言えば
顔色を常に窺ってる
ような気がしないでもない。
:11/05/31 18:36 :P906i :m8JJ0MGc
#747 [ちか]
‥‥‥‥、僕がそうさせているいるのだろうか。
「はぁ…。」
深くため息をついたのは
このモヤモヤした何かを振り払うためか。
それとも
僕のせいじゃない、
と言い聞かせているのか。
:11/05/31 18:41 :P906i :m8JJ0MGc
#748 [ちか]
どちらにせよ気分の良いものではなかった。
今どんな顔をしているのか、鏡を見なくても分かる気がした。
「あの子なら、冥にこんな思いさせないんだろうな。」
自ずと独り言が口から出る。
そしてどうしても引き合いに出してしまうのは、やっぱり彼で。
らしくない、と自分でも思う。
:11/05/31 18:48 :P906i :m8JJ0MGc
#749 [ちか]
しかし、
冥のこととなると
“自分らしさ”を保つのは難しかった。
もうそれだけ冥にハマっているんだと痛いほどに思い知る。
平常心、平常心、と
自分に言い聞かせることしか出来なかった。
:11/05/31 23:14 :P906i :m8JJ0MGc
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