漆黒の夜に君と。U[BL]
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#914 [ちか]
『なんかめっちゃ濡れてるし、熱やばくて…、っいたっ、ちょ、凌!!結局返せ!』
受話器の向こうでは凌さんの声が混ざる。
『なんでお前はそうせっかちなんだよ!様子見ようって言っただろ、バカ!』
『バカって言った方がバカですーっ!』
そんなコントばりの喧嘩が繰り出されるのはほんの少ししか耳に入らない。
とにかく分かったことただ一つ。
「凌さん家(チ)ですね、すぐ行きます…!」
そこに恭弥が居るってこと。
俺は人混みを掻き分けて走り出した。
:11/10/02 21:32 :Android :LOoeYdJY
#915 [ちか]
>>913 匿名さま.
あ( ;; )。
真剣に忘れてました( ;▽; )
あー、えっと、どうしようかな!(;_;)
ちょっと待ってください!
うわー、完全にミスりました!勢いに乗りすぎた!パニック!
:11/10/02 21:35 :Android :LOoeYdJY
#916 [ちか]
:11/10/02 21:36 :Android :LOoeYdJY
#917 [ちか]
>>911-914 カットします!
投稿しちゃったのに雰囲気ぶち壊してすいません(TT)
指摘ありがとうございます、助かりました(TT)
>>910の続きから書きます!
:11/10/02 21:38 :Android :LOoeYdJY
#918 [ちか]
>>910続き
深くため息をついた時、
目の前に見覚えのある車が停まった。
窓から顔を出したのは、
「めぐさん…?」
霞んだ視界に顔がはっきり映るには少し時間がかかった。
「ほら、ここやって言ったやろ?!」
「はいはい。」
そのやり取りと声で奥に凌さんが居ることも分かった。
でも、
「あの、なんで…?」
なんで俺の居場所が?
それを聞く前にめぐさんが遮った。
「ええから、はよ乗り!説明は乗ってから!」
そうやって俺は半強制的に車に乗せられた。
:11/10/02 22:00 :Android :LOoeYdJY
#919 [ちか]
「あの、えっと、……」
チラリと凌さんを見た。
「………。」
あからさまに不機嫌なご様子。
それに対して、めぐさんは相変わらず。
「…なんで俺のこと探してたんですか?」
慎重に聞くと、めぐさんが思い出したかのように口を開いた。
「いや、さっき急にキョンが来てな!」
その名前を聞いた瞬間、心臓がドクンと跳ねた。
あ、俺凌ん家(チ)におってー、と付け加えながら、めぐさんはさらに話を繋げる。
:11/10/02 23:21 :Android :LOoeYdJY
#920 [ちか]
「なんかこの雨の中傘も持ってないみたいでびっしょびしょやし、熱も酷くてなー、倒れるみたいに家入ってきて、」
恭弥はそこまでして何をしていたのだろうか。
待っていてくれたんじゃないか。
傘もささずにずっと…
なんて淡い期待が湧く。
でも、そんなわけ…
「そんで、どうしたん、どっから来たんって聞いたら、冥と約束がなんちゃらって、学校、ファミレス、って単語だけ喋ってそんままぶっ倒れんねんもん。
で、とりあえずベッドに寝かして、冥ちゃん探しに来てん。」
最後まで聞き終わる頃には心臓の締め付けがさらに強くなっていた。
本当に来てくれてたんだ…
何か熱いものがじんわり滲んでくるような感覚になった。
:11/10/02 23:30 :Android :LOoeYdJY
#921 [ちか]
「やっぱ俺の勘は正しかったな!」
満足げに笑うめぐさんに容赦なく凌さんの鉄拳が入る。
「たまたまだろ、調子乗るな。」
ふくれためぐさんが凌さんに食って掛かる様子を見ながら、内心二人に感謝していた。
恭弥ごめん。
そう心の中で何度も呟いて。
:11/10/02 23:35 :Android :LOoeYdJY
#922 [ちか]
心なしか車に乗っている時間が長く感じた。
焦りが時間の感覚さえ引き伸ばしている。
実際はそんなに距離もないはずなのに。
漸く着いた凌さんの家に上がり、
部屋に通される。
そこにはこんなにも会いたかった愛しい人。
:11/10/02 23:44 :Android :LOoeYdJY
#923 [ちか]
「タオル。拭きなよ。」
「あ、どうも…」
凌さんに渡されたタオルで全体を軽く拭くと、俺はベッドの傍に駆け寄った。
バタン、という音がして二人が気を利かせてくれたのだと知る。
寝顔を見ながらおでこに手を当てる。
たしかにすごい熱。
「ごめん…」
こぼれるような呟きが漏れる。
:11/10/02 23:49 :Android :LOoeYdJY
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