悪 魔 の 誕 生 日
最新 最初 全 
#461 [七瀬]
「しょうがないなあ。」
遠くで雨の音が聞こえた。
「プレゼントはこれで満足してあげる。」
だんだん大きくなる水の音と
この部屋に寂しく響く声。
:09/05/05 15:18
:N703iD
:qG..w3f.
#462 [七瀬]
『…ありがと。』
寂しく響いたのは、
俺の声の方かもしれない。
「そんな顔されてまで、
欲しいと思わないよ〜!!」
ハハハ〜と、
やけに高い笑い声は、
今の空気には似合わない。
:09/05/05 15:28
:N703iD
:qG..w3f.
#463 [七瀬]
『そんな顔って、どんな顔?』
「もー、また質問?
気の長いゆかちゃんも、もうそろそろイライラしてきたよ〜?」
『…さっきは気短いっつってたじゃん。』
「女は気まぐれなの〜!!」
相変わらず、不釣り合いなほど甲高い声。
:09/05/05 20:43
:N703iD
:qG..w3f.
#464 [七瀬]
「そんなに知りたいなら、鏡を見なさいっ!!」
『鏡なんて持ってねーし、見ても多分わかんない。』
握っていた細い手首を離しベットの横に寝転んだ。
「それもそっか〜!」
しばらくの沈黙が流れる。
:09/05/05 20:47
:N703iD
:qG..w3f.
#465 [七瀬]
高い高い天井を見上げる。
姫の家も、こんなに天井が高かったなあ。
「ね、
きっとこんな顔だよ。」
『こんな顔って?』
上を見上げたまま聞く。
「今の私みたいな顔。」
:09/05/05 20:50
:N703iD
:qG..w3f.
#466 [七瀬]
横を見る。
『ぷっ…』
「なによ。」
『俺、
そんな変な顔してる?』
「変な顔とは失礼な!
女の子なのに〜!!」
そこには、ぽっぺを双方向に引っ張って、ベロを出してる女。
:09/05/05 20:54
:N703iD
:qG..w3f.
#467 [七瀬]
『ごめんごめん。
でも、その顔はヤバいな。そんなひどい顔してたなんて…』
「でしょ?
せっかくの美男子が台無しだよっ!」
『…ん。』
ほんとひどい顔。
『でも、ゆかちゃんには負けるよ。』
:09/05/05 20:58
:N703iD
:qG..w3f.
#468 [七瀬]
「だから、さっきからひどいってば〜!!」
『うん、ごめん。』
「もぉ〜、
雷なんて嫌いっ!」
『…ん。』
こんな顔、初めて。
『ゆかちゃん…』
:09/05/05 21:02
:N703iD
:qG..w3f.
#469 [七瀬]
「ほんっ…と、グズッ‥
だい‥‥きらい…」
そんな顔、初めて見たよ。
そんな、ひどい顔。
:09/05/05 21:07
:N703iD
:qG..w3f.
#470 [七瀬]
ぴちゃぴちゃぴちゃ…
走るたびに
水や泥が足にかかる。
ほんと最悪。
冷たい。
「ハァ、ハァ‥」
なのに、なぜ息を切らしてまで、走ってるのかしら。
:09/05/05 21:13
:N703iD
:qG..w3f.
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194