悪 魔 の 誕 生 日
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#231 [七瀬]
まさか…
真姫はこの人たちの本当の娘じゃないのだろうか。
こんな疑問が生まれたと
同時に
隣でニコニコ楽しそうな
姫が可哀相に見えてきた。
「うん!なかなかいい男じゃないか、真姫。」
「ねえ〜、パパの若い頃にそっくり〜!」
:09/04/24 19:53
:N703iD
:6YI0Zqac
#232 [七瀬]
どうやら、
第一関門突破したようだ。
「でっしょ〜!
でね、今日雷を泊まり込みで、一緒にお勉強したいんだけど…
いいよね?」
えっ!!
泊まり込み!?
俺…なにも聞いてない。
それに真姫の両親も了承するわけない。
:09/04/24 20:07
:N703iD
:6YI0Zqac
#233 [七瀬]
「うん。いいわよ〜」
「ゆっくりしていってな、雷くん。」
うっうそ!
そこはビシッと……
だって今日初めて紹介された男を泊まらせるなんて…
やはり姫の本当の親じゃないんじゃ……
いくらなんでも、
ほったらかし過ぎでしょ。
:09/04/24 20:11
:N703iD
:6YI0Zqac
#234 [七瀬]
こんなことに
気を取られていると…
「マオ〜!
降りて来なさい〜!!」
姫が上の階段に向かって
叫んだ。
が、上からは
なにも返事がない。
「もぉ〜まったくマオには困ったわね。」
姫のお母さんが
肩をすくめた。
:09/04/24 23:14
:N703iD
:6YI0Zqac
#235 [七瀬]
“マオ”…?
「ああ、言い忘れてたけどマオは姫の弟。」
へえ、兄弟いたんだ。
姫の性格から
絶対一人っ子と思ってた。
「あ〜もう!
なにやってんのよ!!」
姫は堪忍袋の緒が切れたように、階段を駆け上がっていった。
:09/04/24 23:18
:N703iD
:6YI0Zqac
#236 [七瀬]
「マオはお姉ちゃんに
ボーイフレンドが出来て
妬いてるんだな。」
「ふふふっ、
まだまだ子どもね〜」
姫の両親のやりとりが
耳をかすめた。
ドンドンドンドン…
一気に
階段を下りる音が響いた。
「こらっ!マオ!!」
という真姫の声と共に。
:09/04/24 23:23
:N703iD
:6YI0Zqac
#237 [七瀬]
「いててっ!いてーよ!
ねえちゃん!!」
少し乱暴な声と
「早くこっち来て、
あいさつして!」
という
かなり乱暴な声。
「……」
無言で俺を睨むそいつ。
:09/04/24 23:26
:N703iD
:6YI0Zqac
#238 [七瀬]
俺は目を見張る。
色素の薄い髪
筋の通った鼻
そしてなによりも
真っ茶色な瞳が
真姫と瓜二つだった。
「………真王。」
:09/04/24 23:29
:N703iD
:6YI0Zqac
#239 [七瀬]
「もう。」
もう一人の真姫を見て、
ため息をつく姫。
「ごめんね、雷。
姫の弟の真王(マオ)。」
『魔王……?』
その瞬間、今までずっと黙っていたそいつが口を開いた。
「“魔王”じゃねえ!!
“真王”だ!ま・お!
発音が違うっ!!」
:09/04/24 23:35
:N703iD
:6YI0Zqac
#240 [七瀬]
『あ…ああ、ごめんね。
真王くん。』
慌てて言い直す。
「…バカじゃねーの。」
小さく呟くそいつに
「こらっ、真王!!」
と怒鳴る姫。
「ねえちゃんはバカだよ。」
:09/04/24 23:38
:N703iD
:6YI0Zqac
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