悪 魔 の 誕 生 日
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#512 [七瀬]
 
 
「‥‥い!らい!!」


『んあ?』

俺を呼ぶ声が聞こえて、
その声を辿っていくと


『京介。』

ばかやろーなダチの姿。


「お前、こんな雨降ってんのに、傘も差さねぇで、バカじゃねーの!?」

⏰:09/05/06 14:00 📱:N703iD 🆔:p8oeFPTc


#513 [七瀬]
 
『‥傘、忘れたんだから、しょーがねぇじゃん。』

またバカ呼ばわりかよ。


「はあ。
お前ら、どいつもこいつも‥」

京介が呆れたようにいう。


ん?

『京介、“どいつもこいつも”って‥』
 

⏰:09/05/06 14:03 📱:N703iD 🆔:p8oeFPTc


#514 [七瀬]
 
「はい、これ。」

そうやって、
手を差し出される。


『これって‥』


まだ、かすかに濡れているもの。


「そ。真姫ちゃんの傘。」


姫の傘。
 

⏰:09/05/06 14:05 📱:N703iD 🆔:p8oeFPTc


#515 [七瀬]
 
 
『なんで、京介が‥』


「真姫ちゃん、ここに来たし。」

京介は、
すぐそこの俺の学校を指さした。


『なんで…』

「お前が、傘ないんじゃないかって、心配してたみたい。」
 

⏰:09/05/06 14:08 📱:N703iD 🆔:p8oeFPTc


#516 [七瀬]
 
胸が熱くなるのを感じた。


「で、お前がハナジョウの子と、どっか行ったって、言ったら、血相変えて雨ん中、傘も差さずに飛び出していった。」

ゆかちゃんだ。


「俺はてっきり、真姫ちゃんだと思ってたから‥すまん‥。」


『いや、さんきゅ。京介』 

⏰:09/05/06 14:35 📱:N703iD 🆔:p8oeFPTc


#517 [七瀬]
 
 
そして、
また雨の中、飛び出す。



さっきよりも、
早く足を動かすと、やっぱり水が掛かって冷たい。


でも、そんなこと気にしている暇はなくって



今はただ、お姫さまを探すだけ。
 

⏰:09/05/06 14:39 📱:N703iD 🆔:p8oeFPTc


#518 [七瀬]
 
「ハァ‥ハァ‥‥」


やっぱ、俺の勘は当てにならない!!

それは、この30分間ほどで十分思ったこと。


姫は未だに見つからない。

でも、まだ京介が預かっててくれた姫の傘があったから、全身びしょびしょということは、免れた。

と、いってもピンクの傘は恥ずかしいけど。

⏰:09/05/06 14:46 📱:N703iD 🆔:p8oeFPTc


#519 [七瀬]
 
 
そうだ!


姫の携帯に‥


って、

俺、ケー番どころか、アドレスも知らない!!

デートの時は、姫がいつも校門に待ってたから‥


ああ〜っ、
俺って、役たたず!!
 

⏰:09/05/06 16:50 📱:N703iD 🆔:p8oeFPTc


#520 [七瀬]
 
 
無駄に光るディスプレイを見ながら、むしゃくしゃする。


しょうがない。


姫の家へ、行くか。




俺は、駅へ向かった。
 
 

⏰:09/05/06 16:52 📱:N703iD 🆔:p8oeFPTc


#521 [七瀬]
 
 
さすがに、
駅の近くまで行くと、
人も多くなる。

駅付近には商店街もあって老若男女で賑わっている。



‥ピンクの傘は恥ずかしい。


そんな羞恥心を持ちながらも、足を休めるこてはできない。
 

⏰:09/05/06 16:56 📱:N703iD 🆔:p8oeFPTc


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