絶望少女と人間失格
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#1 [そ]
 
「ねぇ――私に絶望を見せてくれない?」


この日、
“絶望少女”雀夜シキとの出会いをきっかけに
僕達の周囲は予定調和のように狂い、
絶望的なまでに壊れだした。


あたかも、かみ合わなくなった運命の歯車が絶望へと誘うかのように……。
 
>>2

⏰:09/04/17 13:42 📱:W63CA 🆔:7ImFpOKQ


#2 [そ]
※ホラーミステリー

ちょい残酷な描写があるかも。
苦手な方は閲覧控えて下さい


長編です

⏰:09/04/17 13:43 📱:W63CA 🆔:7ImFpOKQ


#3 [そ]
人生なんてものは所詮、
現実という名の
地獄に耐えながらも
自分をごまかし、
偽り続けて生きていくということである。

そんな、
暗く、海底の底のような

――希望の光も灯さないような答えに達したのは
まだ、僕が物心つく前の時だった。

⏰:09/04/17 13:49 📱:W63CA 🆔:7ImFpOKQ


#4 [そ]
それは、最後に食べるつもりでいたショートケーキの上の苺を取られたとか、
欲しかった玩具を
買ってもらえなかったとか、

そんな些細で、
幼稚な理由からではない。


――まして、あの“絶望少女”と出会ったせいでも――ない。

彼女と出会ったのは高校生の時だ。
だから今は関係ない。

⏰:09/04/17 13:52 📱:W63CA 🆔:7ImFpOKQ


#5 [そ]
僕は幼稚な頭ながら、既に気がついていたのだ。


周りの人間達を見て。
人間達の道化芝居を見て。
お互い、欺きあって生きている様を見て。

人間達の――人生という名の罰ゲームを――

苦痛に耐えながらも生きている様を見て。

⏰:09/04/17 13:59 📱:W63CA 🆔:7ImFpOKQ


#6 [そ]
自分に嘘をついて、
無理やり他人に愛想を振り撒いて。

いつか、他人に見破られるかもしれない恐怖に耐えながら。

人間に怯えながら。
ごまかして、
自分と他人をごまかして。

⏰:09/04/17 14:00 📱:W63CA 🆔:7ImFpOKQ


#7 [そ]
その方が無難だからと。
その方が都合が良いから、と。


嫌々ながら。
厭々ながら。


みんな、生きているんだ、と――。

⏰:09/04/17 14:01 📱:W63CA 🆔:7ImFpOKQ


#8 [そ]
それでも、だからと言って
みんな自殺なんてマネはしない。

みんなして道化を演じて
自分をごまかして、
他人や自分に絶望しながらも
それでも生にすがろうとするのは生物として当然の本能であり、
否定される言われなどないのだ。

⏰:09/04/17 14:03 📱:W63CA 🆔:7ImFpOKQ


#9 [そ]
たとえそれが、僕のように
周りの人間達と同じように道化を演じ、
なおかつ自分以外の人間を
その辺の石ころのように思いながら生きていたとしても。

“絶望少女”に『人間失格』という汚名をきせられたとしても――


“僕”という存在を否定される言われはない。

⏰:09/04/17 14:06 📱:W63CA 🆔:7ImFpOKQ


#10 [そ]
ただ――。

“絶望少女”と出会ったのがきっかけで
くだらない理由で、
周りの人間達を更なる絶望に落としいれていったあの頃だけは――


否定されても、仕方のないことなのかもしれない。

⏰:09/04/17 14:10 📱:W63CA 🆔:7ImFpOKQ


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