虹色のオセロ
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#342 [ゆーちん]
蕾夢は私の隣に座り、薄味のヤキソバを美味しい美味しいと言って食べてくれた。
薄味にしてよかった〜。
「蕾夢、上手にスプーン使うね。」
「じょおず?」
「うん、蕾夢上手!すごーい。」
プッ…照れちゃってさ。
可愛い。
:09/05/03 13:35 :SH901iC :Inb4E6U6
#343 [ゆーちん]
でも本当に上手なんだよね。
もしかして2才の子はみんな上手にスプーン持てるのかな?
蕾夢が特別上手ってわけじゃないのかな?
よくわかんないけど、褒めてあげると嬉しそうだし、まぁいっか。
:09/05/03 13:36 :SH901iC :Inb4E6U6
#344 [ゆーちん]
「ごちしょうしゃまでちた。」
「はーい。いっぱい食べて偉かったね。」
あんまり過剰に褒めたり、特別扱いするのは、嫌いだから私はしない。
だけどその私でさえ驚くくらい、蕾夢はお利口さんなんだよね。
とても複雑な家庭環境だとは思えない。
むしろ裕福すぎる家庭育ち、みたいにさえ思える。
:09/05/03 13:37 :SH901iC :Inb4E6U6
#345 [ゆーちん]
時計は19:00だった。
…え?
19:00?
ヤキソバ食うのに1時間もかかったの?
まぁ確かに時間かかるなぁとは思ってたけど1時間もかかてたなんて。
:09/05/03 13:38 :SH901iC :Inb4E6U6
#346 [ゆーちん]
あと2時間、とりあえずテレビでも見るか。
「…。」
「…。」
うっわー、つまんねぇー。
アニメもお笑い番組もやってないの?
どうしよう。
つまんないよね、こんなニュース番組。
私だって、つまんないもん。
:09/05/03 13:39 :SH901iC :Inb4E6U6
#347 [ゆーちん]
「蕾夢、お絵かきする?」
「するーっ!」
よかった。
これで、しないって言われたらどうしようかと思った。
紙とペンを渡すと、迷わず大胆にグルグルと円を書き始めた蕾夢。
:09/05/03 13:39 :SH901iC :Inb4E6U6
#348 [ゆーちん]
楽しそうにお絵かきしてるから、その間に家事を済ませた。
しばらくして、私がトイレにいた時だった。
「ままぁ。まま?」
パタパタと足音が聞こえ、蕾夢の声が震えていた。
:09/05/03 13:40 :SH901iC :Inb4E6U6
#349 [ゆーちん]
何かあったかと思い、慌ててトイレから出ると、やっぱり蕾夢は泣いていた。
「蕾夢どした?おしっこ?」
私の姿を見つけた蕾夢は私に飛び付いてきた。
「ななみちゃぁーん。」
:09/05/03 13:41 :SH901iC :Inb4E6U6
#350 [ゆーちん]
私の足にすがりつき、わんわん泣いていた。
だから、抱き上げて、ギュッてしてあげた。
きっと、私がトイレに行って、人の気配がなくなって寂しくなったんだと思う。
「お姉ちゃん、ここにいるよ〜。」
:09/05/03 13:44 :SH901iC :Inb4E6U6
#351 [ゆーちん]
蕾夢、泣きすぎ。
肩のところがあんたの涙で冷たいよ。
「ごめんね、いきなりいなくなって。怖かった?」
蕾夢は頷いた。
「そっか。ごめんね?」
また頷いた。
:09/05/03 13:45 :SH901iC :Inb4E6U6
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