虹色のオセロ
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#371 [ゆーちん]
「仁士、起きてってば!」


激しく揺さ振ると、ようやく起きた。


けど、起こさなきゃよかったと思った。

顔…近すぎ。

「あれ…七海?」

「おはよう、ダーリン。素敵な目覚めだわ。」

「そうだろハニー。でも俺は何で君を抱き締めてるんだい?」

「…知らねぇよ。」

⏰:09/05/03 14:09 📱:SH901iC 🆔:Inb4E6U6


#372 [ゆーちん]
仁士の腕が外れ、私は起き上がった。

「仁士の隣、蕾夢だったのに。何で私と蕾夢が入れ替わってんの?」

「んー…蕾夢寝相悪いしな。」

「蕾夢が私を越えたって事?」


まぁ、ありえなくもないけど…子供なら簡単にコロッと入れ替わっちゃえそうだから。

⏰:09/05/03 14:10 📱:SH901iC 🆔:Inb4E6U6


#373 [ゆーちん]
「入れ替わってるの知らないから、俺はてっきり蕾夢抱き締めて寝てるんだと思ってた。」

「でも目を覚ませば、素敵なお姫様を抱き締めていてドキドキしちゃいましたとさ?」

「んなわけねぇだろ。てゆーか、ねみぃ〜。」

「私は9時に寝たから全快。」

⏰:09/05/03 14:11 📱:SH901iC 🆔:Inb4E6U6


#374 [ゆーちん]
「七海のことはどうでもいいよ。もうちょい寝かせて〜。」

「何時に寝たの?」

「ここついたの12時半ごろ」

「4時間しか寝てないね」

「…ん。」

「じゃあもう少しだけね。でないと遅刻しちゃマズいでしょ?クラス委員さん。」

「そりゃどうも、先生。」

⏰:09/05/03 14:12 📱:SH901iC 🆔:Inb4E6U6


#375 [ゆーちん]
私がベッドから抜け、兄弟二人となった布団の中。


仁士はさっき私にしていたみたいに、蕾夢を抱き締めていた。


太陽も昇ってないこんな時間に起きるのは久しぶりで、なんだか気分がよかった。


ゆっくりお風呂に入り、出て来た頃には5:30になろうとしていた。

⏰:09/05/03 14:13 📱:SH901iC 🆔:Inb4E6U6


#376 [ゆーちん]
そういえば蕾夢も仁士も私も、お風呂に入らず寝ちゃったんだよね。


きったな〜い。


週末にでもシーツ替えて布団干そっと。

⏰:09/05/03 14:13 📱:SH901iC 🆔:Inb4E6U6


#377 [ゆーちん]
なんて事を考えながら、いつものように準備をしていく。


着替えて、髪を整えたぐらいで6:00を回った。


さすがにそろそろ起こさないと仁士も帰ってお風呂入らないといけないだろうしね。

⏰:09/05/03 14:15 📱:SH901iC 🆔:Inb4E6U6


#378 [ゆーちん]
「仁士、起きな。」

「…何時?」

「6時。」

「あぁ、うん。起きるわ。帰って風呂入らないと。」


ほらやっぱり。

私って気の利く女だな。

⏰:09/05/03 14:16 📱:SH901iC 🆔:Inb4E6U6


#379 [ゆーちん]
「顔ぐらい洗って行きなよ。タオルは戸棚にあるし、使い捨て歯ブラシもラックに入ってる。」

「いいの?」

「別に嫌ならいいけど」

「いや、助かる。お言葉に甘えます」


仁士はパッと体を起こし、ベットから出た。

⏰:09/05/03 14:16 📱:SH901iC 🆔:Inb4E6U6


#380 [ゆーちん]
ぐっと伸びをし、フーッと息を吐く仁士。


ふと目が合う。


「七海ってさぁ。」

「何よ。」

「すっぴんのが可愛いじゃん?」

「それはいつもの化粧が下手くそって言いたい訳?」

「そうじゃないよ。」

⏰:09/05/03 14:17 📱:SH901iC 🆔:Inb4E6U6


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