虹色のオセロ
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#559 [ゆーちん]
数日後、栄之助から真夜中に電話がかかってきた。
「…はい」
「ごめん、起こした」
「本当だよ。今3時だよ?」
「もうすぐママんちに着くんだ。鍵開けて」
…いきなりだな、おい。
「やだー」
「凍え死ぬから絶対開けてよ?それじゃ」
:09/05/09 12:20 :SH901iC :JSeFKct6
#560 [ゆーちん]
久しぶりに栄之助の強引さを目の当たりにした真冬の真夜中。
眠い目をこすり、起き上がって玄関の鍵を開けようとしたら、ちょうどチャイムが鳴った。
ナイスタイミング。
:09/05/09 12:20 :SH901iC :JSeFKct6
#561 [ゆーちん]
扉を開けると、トナカイさん並みに真っ赤なお鼻の栄之助がいた。
家に上げた途端、栄之助は私を抱き締めた。
「どした?」
「…」
何も言わない。
「私に話したい事あるんでしょ?今すぐ聞かせたい?それとも朝イチ?」
:09/05/09 12:22 :SH901iC :JSeFKct6
#562 [ゆーちん]
私的には朝イチがいいな。
眠くて眠くて頭が回らない。
「ママ、睡魔に弱いから朝イチでいいよ」
「あら、ママ想いね」
「当たり前じゃん」
「お風呂入って来る?またルームドレス姿見たい」
私が笑うと、栄之助も笑ってた。
:09/05/09 12:22 :SH901iC :JSeFKct6
#563 [ゆーちん]
「俺のルームドレス姿似合ってた?」
「とっても」
栄之助をバスルームに放り込み、私はベッドに戻って、またすぐに夢へと落ちた。
栄之助の温もりの中で眠っていた事に気付いたのは、それから5時間後の朝8時だった。
:09/05/09 12:23 :SH901iC :JSeFKct6
#564 [ゆーちん]
「遅刻!…って、土曜だった」
慌てて起きた私は相当虚しい奴だ。
土曜だって事をすっかり忘れていたなんて、栄之助にバカだなんて言えない。
:09/05/09 12:23 :SH901iC :JSeFKct6
#565 [ゆーちん]
まだ気持ちよさそうに眠っている栄之助をベッドに残し、そそくさと着替えや歯磨きを済ませた。
「おはよ、レオ。栄之助まだ寝てるからシーッね」
レオとじゃれながら栄之助が起きてくるのを待った。
最近の若者は遅寝遅起きだね。
お肌に悪いぞー。
:09/05/09 12:25 :SH901iC :JSeFKct6
#566 [ゆーちん]
「…おはよ」
頭ボサボサの栄之助が起きて来たのは13:00を回ってからだった。
残念、ルームドレスは着ていなかった。
「おはよ。私のスウェット着れちゃうなんて、どんだけ細身なの」
「んー、丈は短いけど」
横幅は全然余裕なのに縦幅がアウト。
:09/05/09 12:26 :SH901iC :JSeFKct6
#567 [ゆーちん]
足首や手首が見えまくっているスウェット姿には、ルームドレスの時よりも笑えた。
すぐに、昨日着ていた服に着替えた栄之助。
また写真に収め忘れちゃったよ。
:09/05/09 12:26 :SH901iC :JSeFKct6
#568 [ゆーちん]
「お腹すいたね。何か食べる?」
「うん」
昼ご飯を用意してあったので、朝昼兼用ご飯を食べる事に。
「いただきます」
「召し上がれ」
簡単手間いらずのオムライスを栄之助は美味い美味いと食べてくれた。
:09/05/09 12:29 :SH901iC :JSeFKct6
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