虹色のオセロ
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#691 [ゆーちん]
惜しまれつつ、退散。

自分で言うなって?

うん、気分が晴れてきた。

私の足取りも軽い。

ヒール音は、仁士の家へと向かっていった。

⏰:09/05/11 14:23 📱:SH901iC 🆔:0u6kOFR2


#692 [ゆーちん]
ピーンポーン…

よし、まだバイトの時間じゃないから家にいるはず。

ガチャ…

「はい」

ほらね。

「よっ!」

「えっ、七海?何でいんの!」

ナイスリアクション!

「蕾夢の子守り」

「友達と約束は?」

⏰:09/05/11 14:24 📱:SH901iC 🆔:0u6kOFR2


#693 [ゆーちん]
「嘘ついて帰って来た」

「何で…」

「だって私、あんたの先生だもん。生徒が困ってるときは助けてあげないと」

仁士が笑った。

「調子いい時だけ教師を名乗る癖、なんとかしたら?」

「それに、あんたら兄弟の力になるのって、悪くない」

私も笑った。

⏰:09/05/11 14:24 📱:SH901iC 🆔:0u6kOFR2


#694 [ゆーちん]
―――

仁士の家から、私の家へと移動した3人。

蕾夢は託児所に行かなくなったので、喜んでいた。

「らいむね、ななみちゃんのおうち、すきー」

私もあんたの笑顔すきー。

「七海ちゃんも蕾夢がおうちに来てくれると嬉しいよん」

⏰:09/05/11 14:27 📱:SH901iC 🆔:0u6kOFR2


#695 [ゆーちん]
「だってね、れおいるもん!」


…おいおい、私がいるからじゃなくってレオ目当てかよ。


「ブッ!」

「笑うな、にいに」

⏰:09/05/11 14:27 📱:SH901iC 🆔:0u6kOFR2


#696 [ゆーちん]
「だって…」

「レオに負けたみたい、私」


まぁ、いいけど。

七海ちゃんは、そんなおちゃめな蕾夢が好きだから。

⏰:09/05/11 14:28 📱:SH901iC 🆔:0u6kOFR2


#697 [ゆーちん]
私の家に着くと、仁士はすぐにバイトへ向かう。

「ありがと。よろしくな」

やっぱり仁士にありがとうを言われると泣きそうになる。

でも、飲み会を抜けて来てよかったって思う。

そんな仁士の笑顔は今日も泥だらけになって来るんだって思うと、喉元がムズムズした。

⏰:09/05/11 14:28 📱:SH901iC 🆔:0u6kOFR2


#698 [ゆーちん]
深夜1時を回った頃、仁士が帰って来た。


「おかー」

「ただー」

「最近の若者は何でも略せばいいと思ってんの?」

「七海が振ったんだろ」

「すぐ人のせいにするぅ」

「それより、起きてたの」

「おん。飲んでた」


ちょっとばかしビールなんか飲んだものだから、酒恋しくなり、蕾夢を寝かせてから一人酒を楽しんでいた。

⏰:09/05/11 14:29 📱:SH901iC 🆔:0u6kOFR2


#699 [ゆーちん]
「酔ってる?」

「全然。なんか今日は酔えない」

「何で?」

「んー、わかんない」

仁士は煙草、私はお酒。

二人して黙りながらテレビを見た。

深夜番組ってなんでこんなに面白いんだろ。

二人でハマっちゃって、気が付けば1時間も経っていた。

⏰:09/05/11 14:30 📱:SH901iC 🆔:0u6kOFR2


#700 [ゆーちん]
「テレビも終わったし、帰るか」

「明日の朝辛いだろうね」

「お互い様な」


仁士はベッドに行き、栄之助を抱き上げた。

起きかけたけど、また仁士の腕の中で眠る。

毎回毎回この瞬間がヒヤヒヤする。

途中で起こしちゃうのが可哀想だから。

⏰:09/05/11 14:30 📱:SH901iC 🆔:0u6kOFR2


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