虹色のオセロ
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#88 [ゆーちん]
「んあ〜。」

「ほら、栄之助。ダラダラしないで!」

「だってさ、まさか負けるなんて思わなかったんだもぉん。」

「てゆーか何で2C同士で争ってたの?」

「…ママ本当に教師?各クラス3チームほど作って、それで戦うの。だから同じクラスだろうが違うクラスだろうが、チームが違えば敵なわけ。わかった?」

⏰:09/04/26 13:03 📱:SH901iC 🆔:FFIr2eIk


#89 [ゆーちん]
放課後、拍子ぬけしている栄之助は更衣室でダラダラと椅子にねっころがっていた。


「んー…わかるようで、わかんない。」

「はぁ〜。ショックぅ。」

「別に賞金や賞品が出る訳じゃないんだし、もういいじゃん。」

⏰:09/04/26 13:05 📱:SH901iC 🆔:FFIr2eIk


#90 [ゆーちん]
「勝たなきゃ意味ないのぉ。」

「予行練習で優勝してたじゃん。」

「予行練習じゃ嫌!ママ〜、慰めてぇ。」

「無理。ママ眠いから早く帰りたい。だからさっさとこの部屋から出てって。」

⏰:09/04/26 13:05 📱:SH901iC 🆔:FFIr2eIk


#91 [ゆーちん]
あれだけ爆睡してたじゃん、とブツブツ言う栄之助を外に追いやろうと背中を押した。


…ら、腕を引っ張られ抱きしめられていた。


「あー、もう、何?」

「甘えてんの。」

「痛いんだけど。」

⏰:09/04/26 13:06 📱:SH901iC 🆔:FFIr2eIk


#92 [ゆーちん]
そう言うと、抱きしめる力が緩まり…唇を重ねてきた。


何でキスしてんの、こいつ。


「…っ、ちょっと。」


私が拒否しても、栄之助のキスは止まなかった。


何度も何度も唇を押し付けてくる。

⏰:09/04/26 13:07 📱:SH901iC 🆔:FFIr2eIk


#93 [ゆーちん]
嬉しくもないし、嫌でもないキス。


どんどんどんどん、栄之助は加速して行った。


「…んっ、こら。」

「何?」

「親子のキスは、舌入れないよ。」

「…そっか。」

⏰:09/04/26 13:08 📱:SH901iC 🆔:FFIr2eIk


#94 [ゆーちん]
キスが終わると、また抱きしめられた。


「慰めてよ、ママ。」

「やーだ。甘えるな。強い子になれ。」

「ヘヘッ。厳しいママだね。」


栄之助は笑顔を残し、そのまま更衣室から出て行った。

⏰:09/04/26 13:08 📱:SH901iC 🆔:FFIr2eIk


#95 [ゆーちん]
―――


バレーボール大会の放課後のあの時から、栄之助はキスを求めてくるようになった。


軽いキスだけなら許してあげてた。


だけど舌はダメ。


入れて来たら殴ってやった。

⏰:09/04/26 13:29 📱:SH901iC 🆔:FFIr2eIk


#96 [ゆーちん]
「いってぇ!」

「あんたがルール違反するから。」

「何でダメなのぉ?」

「だから言ってんじゃん。舌入れるなんて親子のキスじゃないもん。」

「ケチ!」

「ケチで結構、バカ猿。」

「もぉー!」

⏰:09/04/26 13:29 📱:SH901iC 🆔:FFIr2eIk


#97 [ゆーちん]
叱られて怯んでも栄之助は懲りずに私にキスして来た。


何の感情もこもってないキスを更衣室でする。


それってどうなの、私。


「へぇ〜。そういう事。」

⏰:09/04/26 13:30 📱:SH901iC 🆔:FFIr2eIk


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